一般的にボディビルディングの黄金期は,1990年代と言われており,その1990年代を代表する選手の一人にShawn Ray (ショーンレイ)がいます.
そんなショーンレイですが,彼が投稿したバブルガットに関連する投稿が注目を集めています.
今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います!
ショーンレイがバブルガットを糾弾する投稿
今回話題になっているショーンレイがバブルガットを糾弾する投稿ですが,以下の通りになっています.
この投稿をInstagramで見る
ショーンレイがバブルガットとして挙げている選手ですが,本人特定を避けるために目隠しがされていますが,これだけ顔が出ているならば個人を特定するのは容易であり,ショーンレイはあえてこの様な手法をとっていることがわかります.
今回,ショーンレイがバブルガットが問題と考えている4人の選手の後に自分自身の画像を挙げていることから,「自分にはバブルガットはないが,この4人はどうか.」ということを言いたいということがわかります.
ショーンレイがバブルガットを糾弾するのは何故か
ショーンレイがバブルガットを糾弾する理由としては,「ボディビルディングという競技として,バブルガットがある選手を評価するのはどうか」ということを問題提起したいのだと考えられます.
まず,ショーンレイが活躍していた1990年代から2000年代初頭というのは,冒頭でも述べました通り,一般的にはボディビルディングの黄金時代と言われています.その時代に活躍していた選手は,Dorian Yatesに始まり,Ronnie Coleman,Flex Wheeler,Markus Rühl, Nasa el Sonbaty,Jay Cutlerなど,挙げ出したらきりがありません.
これらの選手に共通して言えることは (Flex Wheelerはそこまで顕著ではありませんが),とんでもないサイズを持っているということです (はじまりは,Dorian Yatesと言われており,彼の登場からボディビルディングはサイズゲームになったと言われています.).
すなわち,1990年代から2000年代初頭の黄金期にオリンピアのタイトルを獲得するためには,必然的にサイズが必要になったわけですが,サイズをつけるということは,ホルモン剤やインスリンを摂取することと同値であり,こうするとバブルガットになってしまうことは避けることができません.
事実,ロニーコールマンやフィルヒースが顕著ですが,オリンピアのタイトルを最初に獲得する段階では,非常に素晴らしい肉体をしているのですが,連覇をしていくに従って,特にミッドセクション周りが崩れていくという傾向があります.これは,オリンピアのタイトルを獲得した選手だけではなく,例えば,今回のショーンレイの投稿で指摘されているDennis WolfやDave Palumboなども例外ではありません.
その一方で,ショーンレイですが,ショーンレイはオリンピアにおいて2位もしくは3位に入賞すること5回を数えるトップ選手になりますが,オリンピアを獲得することはできませんでした.皆さんも知っての通り,ショーンレイは,サイズが全盛期と言われた1990年代から2000年代初頭でもコンディションおよびストラクチャーで勝負する選手でしたから,彼がバブルガットの問題を抱えるということはありませんでした.
この投稿をInstagramで見る
2010年代に入ると,以前のサイズ重視よりもコンディション重視が主流となっていく中でも,やはり,ある程度サイズのある選手というのはバブルガットが非常に気になります.
それでも,その様なバブルガットがある選手でも評価されてしまうという点について,ショーンレイは疑問を持っており,今回の様な投稿を行ったのではないかということが考えられます.
終わりに…
ストラクチャーの素晴らしさというと,やはり,Flex Wheelerが思いつきますが,個人的には,ショーンレイも負けず劣らず,ストラクチャーが非常に良い選手だと思っております.
ただ,ショーンレイの方がサイズないということを考えると,やはり,ショーンレイの方が体型の崩れが少なく,今回,彼が言わんとしていることもわかります.
ショーンレイほど,体型の崩れが少ないのにも関わらず,オリンピアのタイトルを取れなかった選手が,バブルガットがあるのにも関わらずオリンピアのタイトルを獲得する様な選手を糾弾したくなる気持ちは分かりますね.