Texas Pro (テキサスプロ) 2021にて,近年稀に見る大接戦でIain Valliereに敗れ,オリンピア 2021の出場を決めることができなかったSteve Kucloは,アーノルドクラシック 2021にてオリンピア出場を目指します.
今回は,Steve Kucloのアーノルドクラシック 2021に向けた近況について皆さんとシェアしたいと思います!
Steve Kuclo,アーノルドクラシック 2021に向けて
Steve Kucloのアーノルドクラシック 2021に向けての近況ですが,以下のインスタグラムの投稿によります.
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この投稿を見て,Steve Kucloを良く知る方なら,Steve Kucloが結構タイトに仕上がっていることがわかるかと思います.実際,今回の投稿で,現在284 lbs (= 約128.8 kg)であり,この体重はテキサスプロ 2021のコンテスト時点での体重よりも4 lbs (= 1.81 kg)軽い体重の様です.
この投稿ですが,アーノルドクラシック 2021に対して6日前に投稿されたものになるため,コンテスト時点からまだ時間があり,ここからカーボローディングを行うことを考えると,恐らく,アーノルドクラシックではテキサスプロとほぼ同様の体重かそれよりも少し軽いくらいで仕上がるのではないかという印象です.
Steve Kucloの特徴ですが,やはり,なんといってもそのサイズ感であり,テキサスプロ 2021ではコンディションがあともう少し良ければIain Valliereに勝っていたと考えられます.このことから明らかな通り,Steve Kucloの課題というのはコンディショニングにあるのですが,今回の投稿では,Steve Kucloのコンディションの良さが際立っています.
具体的には,Steve Kucloは,そこまでミッドセクションが強い選手ではないはずなのにも関わらず,ミッドセクションのセパレーションがはっきりしていますし,バスキュレーションも際立っています.
バスキューレーションについては,Steve Kucloはそこまでバスキュレーションがすごい選手ではないはずなのですが,今回はそれが際立っており,以下のインスタグラムの投稿がより顕著だと思います.
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モストマスキュラーポーズになるのですが,少なくとも,彼が直近に出場したテキサスプロ 2021ではここまでのバスキュラリティは出ていなかったはずであり,実際,以下の動画でそれを確認することができます.
動画の作成元は,Bodybuilding News Networkというyoutubeチャンネルになります.
ここまでバスキュラリティがしっかりしているということは,アーノルドクラシック 2021に向けて,コンディションに重点を置いて準備をしているという可能性が非常に高く,まさに,それはSteve Kucloの弱点でありますから,そこを改善できればアーノルドクラシックで優勝がかなり近づくのではないかと思います.
ただ,今回の投稿がアーノルドクラシックから6日前のものになりますから,ここからカーボローディングを行うことを考えると,このコンディションが崩れる可能性もあり,本番を見てみないとどの程度のコンディションを披露するかはなんとも言えません.
終わりに…
率直な意見として,恐らく,Steve Kucloも感じていると思いますが,テキサスプロ 2021でオリンピアの出場を決めておきたかったというのが実際の意見なのではないでしょうか.
実際,アーノルドクラシック 2021では,例年の様な上位選手にポイントが付与されてオリンピア 2021の出場者を決めると言うわけではなく,優勝者,しかも,オープンクラスボディビルディングにのみに限り,オリンピアに出場できるというわけですから,非常に狭き門であると言えます.
また,2021年は非常に変則的な日程で,オリンピア 2021の2週間前にアーノルドクラシックが開催されるということもあり,例年以上に,出場者が強者揃いであることが予想されるため,例年以上に優勝争いは熾烈になるでしょう.
ただ,今回の投稿を見る限りでは,Steve Kucloは自身の弱点について認識し,それを克服すべく調整を行っている様ですから,彼のアーノルドクラシック 2021での活躍は期待できるのではないでしょうか.