Texas Pro (テキサスプロ) 2021のオープンクラスボディビルディングが行われ,Iain Valliereが2週連続の優勝を果たしました.
今回は,テキサスプロ 2021の結果を皆さんとシェアしたいと思います!
テキサスプロ 2021の結果
テキサス 2021の結果ですが,以下の通りです.
1位 Iain Valliere
2位 Steve Kuclo
3位 Phil Claher
4位 Martin Fitzwater
5位 Hassan Mostafa
それでは詳細な結果を見ていきましょう.
1位 Iain Valliere
1位は,Iain Vallieredでした.
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Iain Valliereですが,テキサスプロよりも1週間前に行われたTampa Pro (タンパプロ) 2021ではコンディションがいまいちで,正直,プレジャッジの段階では,タンパプロよりもコンディションが良い程度で,本調子でない感じがしました.
ただ,ファイナルでは,Iain Valliereが調子を上げてきてきたことにより,Steve Kucloを上回る結果となったのでしょう.
今回,Iain Valliereはテキサスプロに向けて260 lbs (= 約118 kg)で仕上げてきたということもあり,Steve Kucloよりもサイズは劣りますが,それでも,かなりのサイズ感だったという印象があります.それでいて,Iain Valliereはそもそものストラクチャーが良い選手になりますから,その辺りが結構評価につながったのではないかと考えています.
2位 Steve Kuclo
2位は,Steve Kucloでした.
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Steve Kucloですが,圧倒的なサイズが健在でしたね.今回,テキサスプロ 2021に出場するにあたって,体重を291 lbs (約132 kg)で仕上げてきた様ですが,そのサイズは出場した選手の中でも圧倒的でした.
優勝したIain Valliereもサイズはあるのですが,やはり,サイズ勝負をするとSteve Kucloの方が素晴らしく,プレジャッジを見た段階では,後述する様に優勝はSteve KucloかPhil Claharかなと感じました.ただ,ファイナルのときのコンディションがプレジャッジのときほど良くなく,若干ソフトになってしまったからこそ,Iain Valliereに敗れてしまったのでしょう,
彼は,サイズに関しては本当に定評のある選手なので,あとは如何にしてコンディションをブレない様に仕上げていくのかというのが課題になります.
3位 Phil Clahar
3位は,Phil Claharでした.
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Phil Claharですが,コンディションに関して言えば,間違いなくトップ3の中でも異次元の存在でした.とにかく,身体のどの部分を見ても凹凸がしっかりしていることに加えてストリエーションもしっかり入っており,ここまでコンディションが良い選手というのは,オリンピアの出場選手と比較してもそこまでいないのではないでしょうか.
プレジャッジを見た段階では,恐らく,Steve KucloかPhil Claharが優勝すると予想していた中で,3位という結果は驚きですが,あえて,彼が3位になった理由を考えるとサイズなのでしょうか.オリンピア 2020でから,ジャッジの路線がややサイズを重視する様な傾向があるため,それを考えると,Phil Claharは明らかに,他2選手よりも劣っていることからこの様な結果になってしまったのかもしれません.
ただ,彼の場合は,サイズを落としてコンディショニングに注力することで今回のレベルの身体になっているわけですから,いまさらサイズをつけるのも正直どうなんでしょうか.
終わりに…
正直に言って,今回のテキサスプロ 2021はかなり面白かったです.
当初は, 有力選手としてはSteve Kucloしか出場が判明していなかったため,Steve Kucloの圧勝であると予想していたのですが,そのラインナップに,タンパプロでもぶつかったIain ValliereとPhil Claharが加わり,かなり拮抗した戦いになりました.
バランス型のIain Valliere,サイズ重視のSteve Kuclo,コンディション重視のPhil Claharと個性の異なる選手の中で,順位からも分かる通り,サイズが比較的重要視されるというのが近年のジャッジの潮流を表しているようで興味深かったですね.