「Nick WalkerはNY Proでベストではなかった」

IFBBプロリーグの3大コンテストの一つであるNew York Pro (NY Pro)において,2024年はNick Walkerが前評判通り優勝を果たしました.

この優勝について,IFBB Vice PresidentのTyler ManionはNick Walkerが「ベストではなかった」と指摘します.

今回は,Tyler ManionはNick Walkerに対する評価について皆さんとシェアしたいと思います.

Tyler ManionのNick Walkerに対する評価

Tyler ManionのNick Walkerに対する評価は,以下の動画で確認することができます.

この動画は,NPCNewsOnlineのものです.

今回の動画では,NY Proで2位だったMartin Fitzwaterと優勝したNick Walkerをかなり詳細に比較しています.

Tyler ManionはNick Walkerのパッケージは評価するが…

今回の動画にて,Tyler ManionはNick Walkerのパッケージは評価しているものの,彼がベストではなかったことを述べています.

I think Nick brought a good package here but this was definitely not the best Nick Walker we’ve seen. I think it’s important to highlight that

Nick Walkerは良いパッケージを持ってきたと思うが,これは間違いなく我々がこれまでに見たことがある「最高のNick Walker」ではなかった.それを調することが重要だと思います.

NY ProでNick Walkerは懸念されていたコンディションをある程度改善し,彼のコンテストで良くみられるパッケージを披露しました.その一方で,ミッドセクションについては改善の余地があり,このことから,Tyler Manionが「最高のNick Walker」ではなかったと評価したのだと考えられます.

There was no blowout either way on any pose. Even with Nick having the additional size and more size to his physique and freakiness, Martin brought a level of detail and refinement through his conditioning that made him hold his own at the very least in every pose.

どのポーズでも爆発力がありませんでした.Nick Walkerの体格と奇抜さがさらに大きくなっても,Martin Fitzwaterはコンディショニングを通じて細部と洗練のレベルをもたらし,少なくともどのポーズでもそれを維持できるようにしました.

この「爆発力がなかった」というのが,我々がNick Walkerに期待していることを非常に端的に表していると思います.彼の異次元のサイズとコンディションを両立しているからこそ,彼が「Mutant(=地球外生命体)」と言われる所以であり,今回はコンディションがそこまで良くなかったと言えるでしょう.

Nick WalkerがMartin Fitzwaterに大きく劣っていたポージング

今回,結果としてNick WalkerとMartin Fitzwaterはかなりの僅差でしたが,その中でNick Walkerが大きく劣っていたのはアブドミナルアンドサイであることを指摘しています.

I think Nick just has to work on getting that waistline back in because he has that ab detail that he’s able to hang with the guys that have the smaller waists and more taper in this pose. When his waistline is in more, just because of that detail he has through the core. So, this I thought was clear Martin pose, 

Nick Walkerはウエストラインを元に戻すことに取り組む必要があると思います.なぜなら,彼にはこのポーズでウエストが細く,より細くなっている男性たちと渡り合うことができる腹筋のディテールがあるからです. 彼のウエストラインがより改善できれば,体幹のディテールがより強調できる.以上の理由で,このポーズではMartin Fitzwaterが優っていました.

Nick Walkerは,そもそもミッドセクションが細い選手ではありませんでしたが,腹筋の1つ1つがとんでもないサイズであるため,ミッドセクションに弱さがそこまでみられない選手ではありました.

このため,少しでもウエストを改善することができれば,これまで以上にミッドセクションの強さを引き出すことができる可能性があると言えます.

終わりに…

Nick Walkerですが,やはりミッドセクションが気になります.バルクを誇る選手の多くがミッドセクションの肥大により成績を落とす傾向があるため,NY Pro 2024では優勝したものの,やはり,気になります.

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