IFBBプロリーグの三大コンテストであるニューヨークプロ 2022 (= NY PRO 2022)が行われ,メンズフィジークにおいてKyron Holdenが優勝しました.
今回は,NY PRO 2022,メンズフィジークの結果を皆さんとシェアしたいと思います!
NY PRO 2022メンズフィジーク結果
NY PRO 2022メンズフィジークの結果ですが,以下の通りです.
- 1位:Kyron Holden
- 2位:Alexander Toplyn
- 3位:Sadik Hadzovic
- 4位:Jeremiah Maxey
- 5位:Rames Rams
- 6位:Chidube Anene
それでは,詳細な結果を見ていきましょう.
1位:Kyron Holden
優勝は,Kyron Holdenでした.
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Kyron Holdenは,オリンピア 2019,2020,2021で3位,3位,4位という素晴らしい成績を誇る選手であり,今回の結果は彼にとっては順当な結果だったのではないかと感じました.
今回の彼の仕上がりですが,コンディションが抜群に良いというわけでないと感じました.ただし,ウエストの細さは凄まじく,トップ3の中ではウエストラインが一番細かったと感じました.これを非常にうまく見せていると感じたのが彼のパンツの履きこなし方であり,他の選手が骨盤の上でパンツを履くのに対して,彼はやや下側で履いていました.
これにより,太ももとの接続部分で非常にくびれていることが分かり,パンツの履き方を大きく工夫していることが分かり,興味深かったです.
2位:Alexander Toplyn
2位は,Alexander Toplynでした.
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Alexander Toplynに関しては全くのノーマークでしたが,とにかく背中が抜群に強かったです.
近年のメンズフィジークのジャッジの潮流として,背中の強さというのは絶対的なものとなっていますが,その中で,今回のトップ3で比較すると彼が最も背中が強かったと思います.メンズフィジークで絶対的に必要な背中の広がりは勿論ですが,とにかく,脊柱起立筋がとんでもなく大きく,非常に背中が強い選手であると感じました.
優勝したKyron Holdenとの差ですが,コンディションはそこまで大きく変わらないと感じましたが (それでも,Kyron Holdenの方が僅かに良かったですが…),フロントポーズを取ったときの身体の完成度が異なると感じました.Kyron Holdenの方が筋肉1つ1つがはっきりしており,この辺りがジャッジに影響を与えた可能性があると思います (恐らく,ポージングの問題もありますが…).
3位:Sadik Hadzovic
3位は,Sadik Hadzovicでした.
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Sadik Hadzovicは,3位になりましたが,決して悪くはありませんでした.
むしろ,コンディションで比較すると,恐らくトップ3の中では最もコンディションが優れていると感じました.特に,腹斜筋の筋肉の出方や,筋肉の質感から,彼のコンディションの良さが推察されました.
ただ,メンズフィジークの近年のジャッジの潮流を考えると,腹筋が発達していることは必須ではなく,だからこそ,素晴らしい腹筋ではありましたが,あまり高い評価に繋がらなかった可能性があります.また,腹斜筋が発達しすぎていて若干,ウエストが太くなっているように感じられ,これがジャッジにとってマイナスに繋がったと考えられます.
サイズ感ですが,バックポーズを取ったときはそこまで感じませんでしたが,フロントポーズを取ったときに,特に,大胸筋周りの3次元的な立体感というのが上位2選手と比較して,少し足りないよう感じがしました.ただ,筋肉の付き方に関しては,生まれ持ったものの影響が大きいため,改善するのは難しそうです.
終わりに…
今回のNY Pro 2021のメンズフィジークを見ながら改めて感じたのが,トップ5に入る様な選手はほぼと言っていいほど,脚も発達しているということです.
メンズフィジークでは,脚はパンツに隠れて基本的には見えませんが,パンツの上からでも筋肉の発達し具合というのは確認することができ,トップの選手はパンツが張るほど脚が発達しています.
近年では,フィジーカーも脚を鍛えることが一般的になっていますが,身体を鍛える上での脚の筋肉の重要性を再確認しました.