IFBBプロリーグの三大コンテストであるニューヨークプロ 2023 (= NY PRO 2023)が行われ,Tonio Burtonが初優勝しました.
今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います.
NY PRO 2023 オープンクラスボディビルディングの結果
NY PRO 2023オープンクラスボディビルディングの結果ですが,以下の通りです.
- 1位:Tonio Burton
- 2位:Stuart Sutherland
- 3位:Josef Kveton
- 4位:Joe Seeman
- 5位: Eric Wood
- 6位: Maxx Charles
- 7位:Nathan Spear
- 8位:Robin Strand
- 9位:Brent Swansen
- 10位:Mike Hulusi
それでは,詳細な結果を見ていきましょう.
1位:Tonio Burton
優勝は,Tonio Burtonでした.
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Tonio Burtonですが,NY PRO 2023も凄まじい仕上がりでした.
Tonio Burtonは,2021年までは212 lbsクラスの選手でしたが,2021 Legion Sports Festからオープンクラスに転向した選手です.ミスターオリンピア 2022では16位になった選手であり,サイズアップが課題でした.
NY PRO 2023の彼ですが,上半身の仕上がりが素晴らしいことはいうまでもなく,下半身,特にバックポーズの充実度は凄まじいものがありました.臀部を中心にかなりのサイズアップをしている印象を受け,かつ,コンディションも素晴らしく,例えるならば,William Bonac (ウィリアムボナック)のような印象を受けました.
彼のミッドセクションについて賛否は分かるところですが,順調に進歩していることが伺えました.
ただし,遠目でみるとそこまで気になりませんが,やはり近いところで彼を他の選手と比較すると彼のサイズ不足感はまだまだ顕著であると言えます.ミスターオリンピア 2023のための出場権を早めに獲得したことから,じっくり時間をかけてサイズアップに励みたいとろだと思います.
2位:Stuart Sutherland
2位は,Stuart Sutherlandでした.
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“Beef Stu”とも呼ばれる彼ですが,アフロがトレードマークです.髪が短い選手が多い中で,このアフロというのはステージの上でかなり目立ちますね.
NY PRO 2023での彼ですが,かなり良かったです.
コンディションに関しては,優勝したTonio Burtonの方が圧倒的によかったですが,全体的なサイズ感に関しては彼の方が素晴らしかったです.特に,上半身の厚み,広がりは素晴らしく,この点に関しては彼が間違いなく勝っていました.また,バキュームポーズも披露していることから,ミッドセクションをしっかりとコントロールしていることが見受けられ,これからが楽しみな選手であると感じました.
ここから彼が躍進するためには,如何に身体全体のコンディションを向上させるかが必要だと思います.
3位:Josef Kveton
3位は,Josef Kvetonでした.
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3位だったJosef Kvetonですが,正直,2位のStuart Sutherlandとかなり僅差だったと思います.
Josef Kvetonですが,身長がある分,サイズがあるように見え,確かに,上半身の広がり方,厚み,コンディションに関しては非常に素晴らしかったです.ただ,少し気になったのが,彼の身長を考えると脚の筋肉がもう少しあっても良いはずですが,脚は比較的細いように見え,上半身とのバランスが良くないように感じました (より正確に表現すると外側広筋の広がりでしょう.).
身体全体のコンディションについては,2位のStuart Sutherlandよりも良かったことから,上半身と下半身のバランスが勝負を分けたと言えます.
終わりに…
NY PROですが,世界三大ボディビルディングコンテストの一つに数えられるコンテストである一方で,アーノルドクラシック,ミスターオリンピアと比較すると明らかに出場者のラインナップがあまり豪華でないと言えます.特に今回のNY PROのオープンクラスはそれが顕著であり,正直,少し寂しい感じもしました.