リーヘイニーは最近の選手のオフシーズンの増量が気になる

炭水化物を減らして体重を減らす「低炭水化物 (=ローカーボ)ダイエット」は巷で流行していますが,賛否両論あります.

この問題について,ミスターオリンピアを史上最多タイの8連覇を成し遂げたレジェンド,Lee Haney (リーヘイニー)はきっぱりと否定します.

今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います.

リーヘイニーとは

リーヘイニーは,1959年 アメリカ生まれのボディビルダーであり,身長は180 cm,体重は112-118 kgです.


彼は,80年代初頭から90年代初頭に活躍した伝説的なプロボディビルダーであり,ミスターオリンピアを史上最多タイの8連覇を記録しました.

8連覇した当時の年齢が31歳と非常に若く,そこで引退してしまったこともあり,そのまま競技を続けていれば「8連覇以上していたのではないか」と言われています.リーヘイニーが8連覇目を達成したオリンピアでは,同じく伝説的なボディビルダーであるドリアンイェーツが2位であり,翌年は彼が優勝していることから,まさしく,90年代においてジャッジがサイズ重視になる前の最後のチャンピオンであることが言えます.

リーヘイニーが低炭水化物ダイエットを否定する動画

リーヘイニーが低炭水化物ダイエットを否定する動画は以下です.

動画の作成元は,Escape Fitnessというyoutubeチャンネルです.

今回の動画の長さは,13:53です.

リーヘイニーは「一般的な人」には低炭水化物ダイエットをおすすめしない

リーヘイニーは,自身の経験を元にボディメイキングの側面では,ローカーボダイエットを推奨しないことを主張します.

Low carb is for fat boys. If you look like a porkey the pig in the off-season, you’re fat! You got to burn that stuff off. When you trying to get rid of all that weight through aerobics and starvation, your muscle is not going to have that life to it

低炭水化物 は「太っている人」のためにあります.オフシーズンに太った豚みたいになっていたら,それは太っていることなんです.その脂肪を燃焼させなければなりません.エアロビクスや飢餓で体重を落とそうとすると,筋肉に生命力が宿らなくなります.

そもそも,筋肉を合成するために炭水化物が必要であるため,炭水化物の摂取量を制限するローカーボダイエットを実施すると,筋肉が落ちてしまうことは最近ではよく指摘されていることです.このため,極端に太っている人以外にはローカーボダイエットは推奨されません.

また,極端な有酸素運動の実施も筋肉の分解を促す可能性が高く,その効果についてリーヘイニーは否定的な意見です.

そもそも,最近のコンテスト選手もオフシーズンに太りすぎている

今回,リーヘイニーは,コンテストに出場するような選手もオフシーズンに太り過ぎていることを指摘しています.

These guys get 40, 50, 60 pounds overweight and they have to traumatize themselves, eating chicken and green beans, what kind of life is that? It’s terrible man. It’s ignorance, Never go below 50 grams of carbs.

40,50,60 lbsも太って,チキンやインゲンを食べてトラウマになるなんて,どんな人生だ?それはひどい話です.炭水化物を50 g以下にすることはありません.

リーヘイニーは,コンテストに出場する選手も,オフシーズンの増量はを12~15 lbs程度に収めることが適しており,15週間かけて,ゆっくりと体脂肪率を減らすことが重要としてきます.

一方で,体重を増やし過ぎているからこそ,炭水化物を必要以上にカットする0カーボダイエットやケトジェニックを適用する選手が多く,そのような選手は身体に十分な筋肉が残っていなくなっているのでしょう.

終わりに…

リーヘイニーは,常時,400-500gの炭水化物を摂取していたことを今回の動画で述べており,それは,彼の圧倒的な筋肉量があったからこそでしょう.それを我々一般人が真似することは非常に難しいですが,炭水化物をできるだけ減らさないというのはダイエットの基本ですね.

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