リーヘイニーが指摘するボディビルダーの精神問題

2020年に31歳の若さでこの世を去ったLuke Sandoeは,精神的な問題を抱えており,それにより自ら命を絶ってしまったと言われています.

ボディビルディング界のレジェンドの一人であるLee Hany (リーヘイニー)は,Luke Sandoの問題を例に取り,ボディビルディング界が抱える精神的な問題について指摘している動画を見つけました.

今回はこの動画を皆さんとシェアしたいと思います.

リーヘイニーがボディビルダーの精神問題について語った動画

リーヘイニーがボディビルダーの精神問題について語った動画ですが,以下になります.

動画の作成元は,Muscular Development Magazineになります.

今回の動画は,36:21とやや長めの動画ですが,動画の全体でボディビルダーの精神的な問題にフォーカスしています.このことから分かる通り,リーヘイニー自身がこの問題を相当深く気にしているということが伺えます.

リーヘイニーが指摘するボディビルダーの精神問題

リーヘイニーが指摘するボディビルダーの精神問題ですが,まず,Luke Sandoeについて言及しています.

We lost Luke Sandoe, beautiful young man, beautiful athlete. I had the honor of meeting him at the Olympia, I think the year before last. We talked for a while, and I gave him some props, as far as his physique is concerned. Then to hear that he had passed and committed suicide, was just heart wrenching. A young man with so much to live for, beautiful wife and child. What’s happening out there?

我々は,Luke Sandoeを失いました.美しい青年であり,美しいアスリートでした.一昨年だったでしょうか,オリンピアで彼に会う機会がありました.ばらく話をして,彼の体格の良さを褒めました.しかし,彼が自殺したと聞いて,胸が締め付けられる思いがしました.美しい妻と子供がいて,生きがいのある若者だったのに.いったい何が起こったのでしょうか.

Luke Sandoeの死因については,冒頭でも述べた通り,色々な憶測がありますが多数を占めているのが彼が精神的な問題を抱えていたということであり,リーヘイニーもそれを支持している考えられます.

We’re strong, we’re physical beautiful on the outside. We can conquer all. What happens in the mind, and what happens in the heart and the spirit person, can be totally different than what is seen on the outside.

“So I wanted to speak to that particular thing, because that’s something that’s never discussed, something that I feel our industry is missing. So I heard a couple of different times, at this past Olympia, a couple of different athletes that said they had these moments in which they broke down in tears while prepping for the show,”

私たちは強く,外見も美しい.すべてを克服できる.しかし,心の中で起きていること,そして心と精神の持ち主に起きていることは,外見で見られるものとは全く異なるものです.

というのも,これまで語られてこなかったことであり,この業界に欠けているものだと感じたからです.この前のオリンピアでも,何人かのアスリートが本番前の準備中に泣き崩れたという話を聞きました.

こうしてみると,ボディビルダーの精神状態がいかに芳しくないかが分かるかと思います.その原因はいくつかありますが,その一つとしてあるのがステロイドなどの薬物でしょう.オリンピアに出場する選手がステロイドに手を出しているのは暗黙の了解ではありますが,ドリアンイェーツも指摘していましたが,この手の薬物には副作用として鬱症状を引き起こすものもあります

となると,IFBBプロリーグがこれらの使用を暗黙の了解で認めているのならば,それをケアする必要もあるということをリーヘイニーは述べたかったのであることが考えられ,非常に合理的だと思います.

終わりに…

肉体的な問題,例えば怪我などについては,公にする慣習がありますが,精神的な問題についてはやはり非常にプライベートな部分が多く,ボディビルダーに限らず多くの人は公にしない傾向があります.

ただ,今回のリーヘイニーの話を聞く限りでは,ボディビルダーの多くが精神的な問題を抱えていることは明らかであり,Luke Sandoneの様な悲劇を再び起こさないためにも,何らかの対処が必要であることがは明白だと思いました.

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