ジェイカトラーが指摘する,ボディビルダーの体重と年齢の関係

2021年は,John Meadows,George Peterson (ジョージピターソン),Shawn Rhoden (ショーンローデン)と,立て続けに訃報が続いたIFBBプロリーグですが,その問題に対して,レジェンドの一人であるJay Cutler (ジェイカトラー)がコメントしている動画を見つけました.

今回は,この動画の内容を皆さんとシェアしたいと思います.

ジェイカトラーがボディビルダーの年齢と体重について語った動画

ジェイカトラーがボディビルダーの年齢と体重について語った動画ですが,以下にになります.

今回の動画は,Cutler Castと呼ばれるyotubeチャンネルであり,これはどうやらPodcastで配信している話のyoutube版の様ですね.

今回,特に,ジョージピターソンとショーンローデンの死因については,ボディビルダーの体重管理ということに最大の問題があるとされており,ジェイカトラーは年齢と体重の関係について指摘しています.

ジェイカトラーが語るボディビルダーの年齢と体重

今回,ジェイカトラーが語っていることは,以下の通りです.

I think people are just running scared at this point, think ‘Oh my gosh, bodybuilding is so dangerous.’ I think anything in life is, nutrition and whatever else, and we obviously push ourselves. I think our biggest fear now is, when you’re 290, 5-foot-9 or 10, you’re considered obese. So it puts a lot of strain on the heart. Although I felt pretty good at 290, I knew I couldn’t maintain that for a long time, hence I walked away at 40 years old

今のところ,人々は「ボディビルはとても危険だ」とかなり怖がっていると思います.人生においては,栄養面でも何でもそうだと思いますし,自分を追い込むのは当然です.今,私たちが最も恐れているのは,身長が約175 cm-177cmで体重が約132 kgだと,肥満とみなされることです.心臓に大きな負担がかかりますからね.実際,132 kgの時は気分が良かったのですがそれをずっと維持するのは無理だと思い,40歳で辞めました.

今回,ジャイカトラーが述べている5 ft 10 in (178 cm),290 lbs (=132 kg)は彼のオフシーズンのときのことになります.ジェイカトラーは,2013年にミスターオリンピアで6位になってからコンテストに出場しておらず,ボディビルダーとしてはやや早い40歳にして現役を退いたことになっています.

I look back, when I first started bodybuilding, and I watched Lee Haney retire at 31, Dorian Yates retired at like 37, Lee Labrada stepped away, Shawn Ray stepped away early in their careers, their early thirties or whatever.

I just feel that this has transitioned to an older person’s game, which I don’t know if that’s the best thing for your health, to really be pushing yourself in your forties, to get in shape, up and down like a yo-yo, being depleted and being dehydrated to that extent…

The truth is, when you start pushing limitations of your physique, it doesn’t matter what the age is, the amount of foods we eat is astronomical,

ボディビルを始めた頃を振り返ると,リー・ヘイニーが31歳で引退し,ドリアン・イェーツが37歳で引退し,リー・ラブラダやショーン・レイが30代前半などキャリアの早い段階で引退していくのを見てきました.

40代で無理をして体調を整え,ヨーヨーのように上下,体力を消耗して脱水症状を起こすことが健康に一番良いことなのかどうかは分かりません.

実際のところ、体格の限界を超えてしまうと年齢に関係なく食べる量が天文学的に増えてしまうのです.

一昔前のボディビルダーというのは本当に息が短い選手が多く,特に今回,ジェイカトラーが挙げているリーヘイニーなんかは20代前半でオリンピアのタイトルを獲得して8連覇した31歳で現役を引退しています.

今回,ジェイカトラーが挙げたリーヘイニー,リーラブラダ,ショーンレイは何れも存命しており,こうして考えると,ジェイカトラーが指摘する様に,高齢までボディビルディングを行うことは,本当に自身の命を削っている可能性が示唆されます.

終わりに…

今回のジェイカトラーの指摘は非常に興味深く,確かに,若くして引退した選手の多くは本当になくなっている人が少ないという印象です.

一方,近年では,サプリメントやトレーニング方法の進歩により,選手の多くのキャリアというのは長くなる傾向にあるのですが,今回のジェイカトラーの指摘が正しいならば,必ずしもキャリアを長くすることが正しいということは言えません.

となると,今後,ジョージピターソンやショーンローデンの様な例が残念ながら増えてくる可能性もありえますよね.

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