全日本ボディビル選手権 2023において,相澤隼人選手が3連覇を飾りました.
今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います!
全日本ボディビル選手権 2023結果
全日本ボディビル選手権 2023の結果ですが,以下の通りです.
- 1位:相澤隼人
- 2位:木澤大祐
- 3位:嶋田慶太
- 4位:杉中一輝
- 5位:喜納穂高
- 6位:須山翔太郎
- 7位:木村征一郎
- 8位:村上勝英
- 9位:須江正尋
- 10位:吉岡賢輝
- 11位:白井大樹
- 12位:合戸孝二
それでは,上位3選手について紹介します.
1位:相澤隼人選手
優勝は,相澤隼人選手でした.
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相澤隼人選手ですが,2022年に引き続き,個人的には圧倒的な優勝ではなかったと思います.
彼が初優勝した2021年は,コンディション,サイズともに圧倒的な仕上がりでしたが,2022年および今回,2023年は他の選手の台頭もありますが,両者ともにコンテストを支配していたというわけではなかったと思います.
相澤選手の特徴はやはり下半身にあります.フロントポーズの大腿四頭筋のサイズ,セパレーションはいずれも日本でトップではありますが,やはり他の選手と最も大きく異なるのはバックポーズです.バックポーズでも大腿四頭筋の発達がわかる選手はかなり少なく,今回も以上の点は彼が圧倒的でした.
一方,コンディションについては課題を感じました.決して彼のコンディションが悪いわけではなかったのですが,後述するように,2位だった木澤選手が圧倒的なコンディションを披露しており,これが今回,混戦になった最大の理由だったと思います.
今後,世界選手権を念頭においた場合には,サイズだけで勝つことはやはり難しくなってくるため,この点は改善が必要だと思います.
2位:木澤大祐選手
2位は,木澤大祐選手でした.
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木澤選手ですが,自身が「最後の日本選手権」と位置付ける本大会において自己ベストを更新するという離れ業を成し遂げました.
今回の木澤選手ですが,youtubeの動画で拝見する限り,個人的にはこれまでで一番やつれているような印象を受け,このことから,減量のキツさを伺い知ることができました.実際,ステージでのコンディションは圧倒的であり,コンディションだけでは優勝した相澤選手よりも確実に良かったと言えます.
このため,SNSなどには「木澤選手が優勝していてもおかしくなかった」という声も多くありますが,両者に差がついたのは個人的にはバックポーズなのかなと感じました.バックポーズですが,相澤選手が素晴らしいのもありますが,木澤選手は背中の広がり,下半身のサイズにおいて相澤選手と大きな差があり,他のポージングは僅差だったからこそ,バックポーズ,特にラットスプレッドなどで大きな差がついた可能性があるのではないかと感じました.
それでも,これだけのコンディションを披露できる状態のまま,競技から引退するのは少々惜しい気がしますね.
以下で,木澤選手が本番後について語っているためぜひご確認ください.
3位:嶋田慶太選手
3位は,嶋田慶太選手でした.
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嶋田選手ですが,素晴らしい仕上がりでした.
嶋田選手は,上位2選手とは明らかに身体の特徴が異なる選手であり,ダブルバイセップスのときにバキュームポーズやポージングの美しさなど,ストラクチャーとコンディションで勝負する選手です.今回の日本選手権でも以上の特徴が発揮されており,サイズに関しては明らかに上位2選手には劣るものの,身体の美しさという観点では上位2選手にはないものがあったと思います.
嶋田選手ですが,2022年は2位,2023年は3位と優勝に肉薄するところまで来ていると思います.彼は,優勝した相澤選手よりも身体が美しいという長所はありますが,全日本選手権で優勝するには,特に下半身のサイズアップをする必要があることは明らかです.相澤選手のサイズ感を考えると,すぐに彼に追いつくことは難しいところではありますが,着実に改善して,サイズと美しさが両立した身体を見たいところですね.
終わりに…
今回の全日本選手権の順位を見ていて,世代交代は確実に進んでいると思いました.その中でも,「豆タンク」こと杉中一輝選手が4位と素晴らしい成績を残しました.
木澤選手も2023年が全日本選手権が最後ということで,来年はさらに世代交代が進みそうな印象がありますが,その中で相澤選手が連覇を重ねることができるのか,他の選手が阻むことができるのかは非常に気になるところではあります.