数多くある脚トレの種目の中でも,ランジは自重で実施しても十分に脚に刺激を与えることができる種目です.
そんなランジに対して,ミスターオリンピア 2023のチャンピオンであるDerek Lunsfordは「最も効果的な種目」と紹介している動画を見つけたため,皆さんとシェアしたいと思います.
Derek Lunsfordとは
Derek Lunsfordは,1993年生まれのアメリカ出身のプロボディビルダーです.身長は167.5 cm,体重は88.3 kg-93.0 kgと言われています.
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彼は,非常に才能に溢れた選手であり,2017年にNPC USA Championshipsで優勝することで若干24歳にしてプロカードを取得します.プロカード取得から1ヶ月後に行われたタンパプロ 2017の212ポンドクラスで優勝し,オリンピア 2017の獲得権を得ます.そこで,初出場ながら,オリンピア 2017では5位に入賞し,非常に注目を集めました.
それからも彼の快進撃は続き,オリンピア 2018では,絶対王者フレックスルイスに肉薄する形で2位に入賞し,オリンピア 2018を最後にフレックスルイスが212ポンドクラスから引退することを宣言したことから,ここからは,誰もがDerek Lunsfordの時代になると思いました (非常に若く,優れた肉体を持っていたからです.).
ただし,そこからは我慢の年が続きます.オリンピア 2019では,多くの人がDerek Lunsfordの優勝を予想する中で,彼のコンディションは芳しくなく2位に終わります.また,その翌年のオリンピア 2020でも彼のコンディションは一向に改善することはなく,まさかの4位に終わります.
オリンピア 2020で4位になったことを転機に,彼はコーチとして新たにHany Rambodを招聘し,オリンピア2021では彼史上,最高のコンディションを披露することで初優勝を果たし,オープンクラスに挑戦したミスターオリンピア 2022では2位に入賞,ミスターオリンピア 2023では優勝を果たしました.
Derek Lunsfordがランジについて語った動画
Derek Lunsfordがランジについて語った動画は以下です.
動画の作製元は,Derek Lunsfordのyoutubeチャンネルです.
Derek Lunsfordは「ランジが最も嫌いな種目の一つ」
今回の動画にて,Derek Lunsfordはランジが最も嫌いな種目の一つであると述べています.
Walking lunges are one of my least favorite exercises, I’m not going to lie. For one, they are exhausting and they are usually at the very end of my workout. By the time I get to them, I’m usually ready to call it a day.
ウォーキングランジは,正直に言うと,私が最も嫌いなエクササイズの一つです.ひとつには,疲れるし,たいていワークアウトの一番最後にやるからです.このトレーニングに取り掛かる頃にはもうその日は終わりにしようと思っています.
この考えについては多くの人が同意するのではないでしょうか.
ランジ,特に,ウォーキングランジは,脚トレの仕上げという観点で,脚トレの最後に実施することが多いです.一方,ランジはそもそも自重でかなりの負荷がであることから,それを,脚トレの種目を一通り実施した後で実施するのは,肉体的にも,精神的にも非常にきついです.
この考えについて,我々のような一般人だけではなく,ミスターオリンピアのチャンピオンも同じことを考えているというのは,かなり驚きですね.
ランジが「最も効果的な種目」である理由
今回の動画にて,Derek Lunsfordはランジが効果的である理由について,以下のように述べています.
“It’s really a lot for the stretch and keeping that in mind, makes me want to do the exercise because I know that it’s healthy for the muscle to stay loosened up and create more blood flow into the muscle especially at the end of the workout”
ストレッチをするのは本当に大変だし,そのことを念頭に置くと,エクササイズをやりたくなるんです.というのも,筋肉をほぐしておくことが健康的で,特にワークアウトの終わりには筋肉に多くの血流を生み出すことを知っているからです.
筋トレと血流は密接な関係があり,血流が良くなるとパフォーマンスの向上や筋肉の効率的な回復を期待できます.このことから,より血流を改善できるストレッチ種目をエクササイズ後半で実施するのが効果的であり,だからこそ,トレーニングの終了時にランジを実施するのが効果的になります.
終わりに…
今回のDerek Lunsfordを聞いていると,彼が本当にランジが嫌いなことがわかります.ただ,実際にランジが効率的なのも事実であり,「やりたくないこともやらなきゃいけない」と述べているところに,筋トレの真髄がありますね.