個人的に,数あるプリーチャーカールマシンの中でも指折りの重さを感じるのが,ストライブ (Prime)のマシンであり,重量を扱いづらいこともあり,他の会社のプリーチャーカールマシンと結構敬遠されている気がします.
そんな,ストライブのプリーチャーカールについて,ジュラシック木澤選手が解説を行っている動画を見つけたため,皆さんとシェアしたいと思います!
ジュラシック木澤選手解説のストライブのプリーチャーカールの動画
ジュラシック木澤選手が解説するストライブのプリーチャーカールの動画ですが以下の動画になります.
動画の作成元は,木澤選手のyoutubeチャンネルになります.
今回の動画ですが,木澤選手ジムであるジュラシックアカデミーではなく,滋賀県にあるゴールドジム栗東店で撮影が行われています.
今回の動画ですが,動画のサムネイルで分かる通り,木澤選手のストライブのプリーチャーカールの解説動画となっています.
動画を見るとわかりますが,そもそも,ストライブのプリーチャーカールはウェイトスタックマシンのはずにも関わらず,マシンに付随しているウェイトが非常に少ないのが特徴としてあります.私の記憶が正しければ,9 kgおきで,最大68 kgくらいまでしかなかったと思います.
これは,ストライブのプリーチャーカールマシンを使ったことがある方なら分かるかと思いますが,ストレッチから収縮まだストロークが非常に長く,重量を扱い難いためです.プリーチャーカールと言えば,マシンだと収縮狙いのものが多く,その分,レンジが限定的であることから比較的重量が扱いやすい中で,このマシンは結構異質だと思います.
ジュラシック木澤選手解説のストライブのプリーチャーカールのポイント
木澤選手のストライブのプリーチャーカールのポイントですが,以下の三点です.
- フルレンジでの実施
- ストライブの負荷調整ポイントは「3」
- 座面を最下点に設定
フルレンジでの実施
まず,ポイントとして挙げられるのがフルレンジでの実施です.
そもそも,ストライブのマシンですが,前述した様に,腕を乗せる台の部分が床と並行ではなく傾斜をつけることによって,ストロークを長く稼いでいることに特徴があります.
そのメリットを活かすために,フルストレッチから,フル収縮でプリーチャーカールを実施しています.これは言うのは簡単ですが,ストライブのマシンでこれを実施するのは相当に骨が折れる作業になります.
まずはボトムポジションです.
目安は,前腕がプリーチャーカール台と接することであり,しっかりとそこまでストレッチさせていることがわかります.
次に,トップポジションです.
トップポジションは,収縮できる最大のところまで上げ切っています.ただ,上腕二頭筋のピークを作るために収縮ポイントで静止するというテクニックに関しては,セットによってやったりやらなかったりしており,恐らく,明確な使い分けがあるのだと考えられます.
ストライブの負荷調整ポイントは「2」
次に,ストライブのマシンの特徴である負荷調整ポイントは「2」,すなわち終動負荷になっていることがわかります.
この意図ですが,恐らく,一番負荷の抜けるトップポジションで一番負荷をかけようという意図と,高重量を扱うという目的があると思われます.
ストライブのマシンですが,とにかく,初動が非常に重く,高重量を扱うためにはこの初動を克服する必要があります.今回は,プリーチャーカールをバイラテラルトレーニングで実施していることから,片腕の補助をすることができないため,この様に負荷のポイントをずらすことは重要であると考えられます.
座面を最下点に設定
最後に,座面を最下点に設定することが述べられています.
これは,プリーリャーカール台下への潜り込みにより,トップポジションをより深い位置に持ってくることを意図していることが述べられています.
座面を高くした場合,トップポジションは以下の様になります.
標準的といえば,標準的であると言えます.
一方,座面を低くした場合,トップポジションは以下の様になります.
両者を比較すると,座面を低くした方が明らかにトップポジションが深めに設定することができ,これに伴い,かなりの収縮になっていることが伺えます.
この様にすることによって,収縮感はもちろんですが,座面下部に潜る (=座る)という反動をチーティングとして使うことができるため,高重量でのプリーチャーカールの実施も実現可能です (これに伴い,ボトムポジションでは,座面から身体が浮いた状態になります.).
終わりに…
木澤選手ですが,グローブをつけてトレーニングをしており,一般的にはグローブをつけると把持半径が増大することから,余計な握力を使う必要がでてきて,これに伴って挙上重量も低下するはずなのですが,すごい重量を扱っていますね.
私は,ストライブのプリーチャーカールは結構苦手であるため,今回の解説は非常に参考になりました.