「命の危険がある」ということで,止む無く右足の切断手術を行ったFlex Wheeler (フレックスウィーラーですが,彼が術後,初めて彼の病気の詳細について述べている動画を見つけました.
今回は,この動画を皆さんとシェアしたいと思います.
Flex Wheelerが自身の状態について述べた動画
Flex Wheelerが自身の状態について述べた動画ですが,以下になります.
今回の動画の作成元は,フィットネスマガジンとしては非常に有名なMuscle and Fitnessのyoutubeチャンネルになります.
今回の動画は2時間を超える大変な長編動画であり,Dennis Jamas (デニスジェイムス)がフレックスウィーラーについてインタビューする動画になっています.
今回の記事で取り上げたいことは以下の二点になります.
- フレックスウィーラーの右足切断の原因
- フレックスウィーラーの病気からの回復状況
フレックスウィーラーの右足切断の原因
フレックスウィーラーの右足切断の原因については,腎臓の病が関係していることを指摘してきましたが,今回,初めて彼の口から語られた最大の原因はステロイドの使用にある様です.
オリンピア 1999位から極端に状況が悪化し,ステロイドの服用により腎臓の問題が表面化し,身体全体が膿むという問題が発生してしまった様です.
“In ’99 it really, really got bad. I took off from LA and I drove to San Jose, and when I got there I was so swollen I couldn’t even move. I checked myself into a hospital and I did an epson salt bath, and I ended up having to take a diuretic to flush the water out, and I’m like this ain’t right,”
“For over a year I went to all kinds of specialists. All they said was ‘Oh you eat too much protein. Oh it’s the sports technology drugs you take. Oh you’re too heavy,’ just a whole bunch of misfits. I went to every hospital and every specialist I could go to, and they wouldn’t even do blood work.”
= 1999年に本当に悪くなりました.私はLAから離陸し,サンノゼに車で行きました.そこに着いたとき,私はとても腫れていて動くことさえできませんでした.私は病院にチェックインしエプソン塩浴をしました.そして私は水を洗い流すために利尿剤を服用しなければならなくなりました.これが正しくなかった様です.
1年以上の間,私はあらゆる種類の専門家に行きました.彼らが言ったのは,「やれ,たんぱく質のとり過ぎだ,やれ、あなたが服用しているスポーツテクノロジーの薬が問題だ,やれ,体重が重すぎるからだ」と,多くの間違いを指摘しました.私は行くことができるすべての病院とすべての専門家に行きました.そして彼らは血液検査さえしませんでした.」
これは,少々考え難い事例ですが,恐らく,医師がフレックスウィーラーの見た目で彼の病状を判断してしまったことに最大の問題点があると思われます.そのため,この段階では,彼の身体が膿んでしまう根本的な原因については分からなかった様なのですが,翌年の2000年に生体組織検査を行うことで,彼が腎臓の病の中でも最も重篤なものに分類される巣状分節性糸球体硬化症を患っていることが判明した様です.
そこから,彼の病状は悪化の一途を辿り,一方の動脈が100%ブロックされ,もう一方の動脈は90%ブロックされており,これにより,足を切断する選択肢しかなくなってしまった様です.
フレックスウィーラーの病気からの回復状況
フレックスウィーラーの病気からの回復状況ですが,どうやら,彼の病気の状況次第によっては残る左足,及び腕を切断する可能性もある様です.
まず,実際に切断した右脚については,彼が幻肢痛を感じているということについては以前の記事でシェアさせてもらいましたが,その痛みのレベルは下がりつつある様です.
used to be a 10 all the time, but now it’s between a 5 and 7. It’s constantly there,”
病気の痛みは,以前は常に10位だったが,今は5-7位で,常にその間にあります.
一方,彼が右足を切断した理由にある動脈の閉塞について,右足を切断しても彼の動脈の閉塞は完治していないことが述べられています.
すなわち,このまま動脈の閉塞を改善しない場合,残る下肢も切断する必要があり,それでも改善しない場合は,腕の切断もオプションにある様です.
終わりに…
フレックスウィーラーは,ジムでのトレーニングを再開したというニュースがあったため,快方に向かっていると思っていたのですが,実際は,そうではないということを知り,非常に驚きました.
とにもかくにも,これ以上,身体の切断を行わずに動脈の閉塞が改善することを祈るばかりです.