2018年のミスターオリンピアからコンテストの舞台から遠ざかっているフィルヒースですが,最近の近況を調べてみた感じだと,順調にトレーニングを続けており,どうやら心配していた引退するという可能性は低そうです.
ただ,今回の記事はフィルヒースについてではありません.
フィルヒースの近況について調べていたときに一緒にトレーニングをしていた選手こそ,今回紹介するPatrick Moore ( = パトリックムーア)です.
今回は,そのパトリックムーアという選手について皆さんと皆さんとシェアしたいと思います!
パトリックムーアとは
パトリックムーアは,恐らくアメリカ出身のプロボディビルダーです.身長が182 cmで体重が104 kg (恐らく仕上がり体重でしょう)です.
プロに転向したのは,webだと2019年と書いてあるのですが,2018年以前の間違いだと思われます.ただ,どちらにしろ,プロに転向してからまだ日が浅いということが分かります.
2018年のニューヨークプロにて13位,同年のカリフォルニアプロでは8位と平凡な成績に終わりますが,2019年のカリフォルニアプロでは見事優勝を果たし,同年のミスターオリンピアでは10位に入りました.ただ,2019年でのミスターオリンピアでの仕上がりが非常に素晴らしく,2019年のオリンピアにて”最も過小評価された選手”の一人として認識されています.
以上がオリンピアのときの写真なのですが,プロポーションが整っていて過小評価されているということについて納得できます.80年代後半から90年代初頭のボディビルダーの様な体型ですね.
そんな彼がなぜ,フィルヒースと一緒にトレーニングしているかについてですが,アマチュアだった2014年にフィルヒースが主催するPhil Heath Classicで優勝していることから,そこからフィルヒースと縁があるのであるのではないかと推測できます.
なぜ,パトリックムーアに注目するか
パトリックムーアに注目する理由としては,前述したプロポーションの良さからです.
まず,以下の投稿を見ていただければ分かりますが,ウエストがかなり細いです.
サイズを重視していくと,どうしてもウエスト周りが太くなってしまうのですが,しっかりとウエストの周りにも気を配っていて,しかも細いことがわかります.ウエストの細さを生かして,オープンクラスのボディビルダーには非常に珍しく,バキュームポーズをとることも可能です.
この写真が,コンテスト直前ではないため,クリスバムステッドの様なバキュームポーズはできませんが,それでもオープンクラスの選手でここまでできるとは素晴らしいと思います.
また,以下の投稿からも分かりますが脚がかなり発達していますね.
ウエストが細い上に,脚が太く,かと言って上体の筋肉量が少ないというわけではなく十分に発達しており,それに加えてバキュームポーズというボディビルディングの中では非常にクラシカルなポージングを取れるということから非常の選手であると言えます.
終わりに…
そんなパトリックムーアですが,アーノルドクラシック 2020 in コロンバスに出場します.フィルヒースと合同でトレーニングをしているため,ミスターオリンピア 2019から更に進化を遂げており,そうなると,ビッグラミー,ウィリアムボナック,デキスタージャクソンのトップ層に食らいつく可能性は十分にあると思います.
アーノルドクラシック 2020でのパトリックムーアの活躍に注目が集まります!
2020/10/06追記:
今回注目していたパトリックムーアですが,アーノルドクラシック 2020 in コロンバスオハイオでの成績は振るいませんでした.最大の理由としては,ミスターオリンピア 2019で見せたコンディションを発揮できなかったためです.また,彼のプロポーションは最大の武器でもありますが,やはりサイズが彼の最大の課題といったところでしょうか.
アーノルドクラシック後も思った様な成績が出なかった彼ですが,一年以上の長期のオフシーズンに入り,サイズアップを図る様です.