ミスターオリンピア史上において,最多タイの8連覇記録を持っているRonnie Coleman (ロニーコールマン)ですが,この”タイ”記録において,もう一人の選手はロニーコールマンと比較するとそこまで有名でない気がします.
その選手とはLee Haney (リーヘイニー)です.
今回は,リーヘイニーが,彼がコンテスト中の最大のライバル及び,彼が早期引退を決意した理由について語っている動画を見つけたため,皆さんとシェアしたいと思います!
リーヘイニーとは
リーヘイニーは,1959年 アメリカ生まれのボディビルダーであり,身長は180 cm,体重は112-118 kgです (オフシーズンとオンシーズンで体重差が6 kgしかないとは….).
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彼は,80年代初頭から90年代初頭に活躍した伝説的なプロボディビルダーであり,ミスターオリンピアを史上最多タイの8連覇を記録しました.8連覇した当時の年齢が31歳と非常に若く,そこで引退してしまったこともあり,そのまま競技を続けていれば「8連覇以上していたのではないか」と言われています.リーヘイニーが8連覇目を達成したオリンピアでは,同じく伝説的なボディビルダーであるドリアンイェーツが2位であり,翌年は彼が優勝していることから,まさしく,90年代においてジャッジがサイズ重視になる前の最後のチャンピオンであることが言えます.
オリンピアの長い歴史に置いて,チャンピオンのライバルは良く話題になります.例えば,Phil Heath (フィルヒース)とKai Greene (カイグリーン),Ronnie Coleman (ロニーコールマン)とJay Cutler (ジェイカトラー),Arnold Schwarzenegger (アーノルドシュワルツネッガー)とFranco Columbu (フランココロンボ)といった具合です.リーヘイニーの最大のライバルは誰かと言うと,個人的にはリッチギャスパリかなと思うのですが,リーヘイニー自身はどの様に考えていたのでしょうか.
リーヘイニーが自身の最大のライバルについて語った動画
リーヘイニーの最大のライバルについて語った動画は以下になります.
動画の作成元はGeneration Ironになります.
リーヘイニーが自身について語ったこと
今回の動画で語られていることは以下になります.
- リーヘイニーの最大のライバルは”前年の自分”
- 31歳の若さで引退したのは体が悲鳴をあげていたから
リーヘイニーの最大のライバルは”前年の自分”
リーヘイニーのライバルについて,ライバルは自分自身であると述べています.
かれは,その中で非常に印象的な言葉を言っています.
My goal was to always try and be better than the Lee Haney of the year before
= 私の目標は,昨年までの自分自身に挑戦し,それより良くなることです.
こう言えるのは,やはり相当な自信があるからなのでしょう.
確かに,他のチャンピオンと比較して,「リーヘイニーが負けていてもおかしくなかった」という様なコンテストは見聞きしたことがないため,彼はいつも圧倒的な勝者であり,それでこそ毎年,昨年の自分自身を超えるということを目標にトレーニングをしていたのだと思います.
31歳の若さで引退したのは体が悲鳴をあげていたから
前述した通り,彼は31歳の若さで引退したのですが,その理由としては「身体の全身が悲鳴をあげていた」ということを述べています.
その理由は,やはりオーバートレーニングの様であり,それに気づいたのは7連覇した当時の様です.それまでは,週に6日トレーニングをして1日休むという様なサイクルでトレーニングを行っていたようですが,8連覇に向けた準備では週に3日トレーニングして1日休むという様なスケジューリングを行った様です.
その結果,週に休みを入れず6日トレーニングしていたときよりも,回復が早くなったと感じ,調子も良かった様であり,ここから彼が昨年までオーバートレーニングをしていたと感じた様ですね.
最後に,彼は,オーバートレーニングする位だったらアンダートレーニング ( = トレーニングが足らないこと)の方が良いと言っています.その理由としては,アンダートレーニングの方が身体を回復させる時間を取れるということを挙げています.これは,結構,中上級者にはあるミスと言われていますよね.筋肉をつけるためには,しっかりと休むことも大事であるということです.
終わりに…
リーヘイニーが最大のライバルとしては,リッチギャスパリを想定していないということは非常に驚きでした.確かに,彼らは一緒にトレーニングも行っていたようですが,やはり,リーヘイニーから見るとリッチギャスパリとの関係性というのは,やはり師弟関係の様な感じだったのでしょうか.