現役時代,ロニーコールマンのライバルの一人と称されたKevin Levroneは,現役時代,正確なフォームで高重量のトレーニングを行っていたことで有名です.
そんなKevin Levroneが自身の近況として更新したトレーニング動画が凄いことになっているので,皆さんとシェアしたいと思います!
Kevin Levroneの近況 (ショルダープレスの動画)
今回,皆さんに公開したいKevin Levroneの近況 (トレーニング動画)ですが,以下の動画になります.
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今回の動画を見てまず思ったのが,Kevin Levroneがバルクアップしているということです.長袖を着ているため,なんとも判断しにくいのですが,ウエスト周りから推察するとかなり体重が増えているのではないかと予想しています.
比較として,2020年7月時点ですが,以下の様になっていました.
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このときは,ウェイトトレーニングをしていないでこの身体を作ったということであったので,今回の様に本格的なウェイトトレーニングを行ったことにより,彼の極めて優れたマッスルメモリーによって今回の様なバルクアップにつながった可能性は非常に高いと思います.
Kevin Levroneの近況について考えること
今回のKevin Levroneの近況を見て思ったのが,多くの皆さんがそうである様に彼のカムバックの可能性についてです.
Kevin Levroneのトレーニングについて
まず,今回の彼のトレーニングですが,約142 kgでビハインドネックでのスミスマシンを用いたショルダープレスになります.しかも,その回数は12回となり,引退した選手のトレーニングなのか疑うレベルの強度になります.
ショルダープレスをやったことがある人なら分かると思いますが,ショルダープレスはバーを下す位置によってフロントとビハインドの2通りの実施方法があるのですが,ビハインドは圧倒的に重量を扱いにくいトレーニングになります.その中で,142 kgで12回実施し,フォームも正確ですから,やはり,Kevin Levroneは引退してもなお異次元の選手だと思います.
以上のトレーニングですが,やはり,一般的なトレーニングの一環としては強度が強すぎることから,一部の人々の間では,「Kevin Levroneが3度目の現役復帰をするのではないか」ということが噂されています.
Kevin Levroneの現役復帰について
私はこれについては,疑問符が付くところです.
まず,Kevin Levroneがコンテスト出場を前提にしているのならば,より高重量でトレーニングをすると考えられます.参考までに,以下がKevin Levroneのオリンピア 2002に向けたトレーニングになります.
この動画を見て分かりますが,エルボースリーブ,リストラップなしの状態で,スミスマシンを用いたビハインドネックのショルダープレスを,約180 kgの負荷で5レップ行っています.
Kevin Levroneのトレーニング方法は一貫しており,とにかく高重量できちんとしたフォームでやり切ります.それを考えると,今回の動画でのKevin Levroneのトレーニングは,彼基準で言えばコンテスト準備に相当する様なハードなトレーニングではないのではと感じます.
次に,彼が現役復帰するたあたり,最大の問題となるのは彼の大腿四頭筋の怪我だと思われます.
この怪我ですが,以前の記事でも触れた様に彼が引退する2003年から大腿四頭筋の腱を痛めており,2018年に二度目に現役復帰した際には多血小板血漿(PRP)注射をしていたという話もあるため,引退してもなお,脚の怪我の状態が芳しくないことが予想されます.
終わりに…
そもそも,Kevin Levroneですが,自身の三度目の現役復帰について「完全に可能性はない」という様に否定しています.
ただ,今回の我々の様な一般人からすると,とんでもないくらいの高重量かつ高レップで正確にトレーニングしている姿をみると,やはり,彼の現役復帰に期待してしまう気持ちは非常に良く分かります.
全盛期とは異なり,エルボースリーブ,リストラップをした状態にはなりますが,ここまで正確にビハインドネックのショルダープレスを実施できるとは,やはり,Kevin Levroneは只者ではないということを再認識しました.