Kevin Levroneといえば,1990年代後半から2000年代初頭にかけて活躍した選手であり,2003年を最後に引退したものの,2016年,2018年とカムバックを果たした選手であることも非常に有名です.
そんなKevin Levroneですが,3度目のカムバックはあり得るのでしょうか.今回は,その疑問に答えた動画を見つけたため,皆さんとシェアしたいと思います!
Kevin Levroneが自身のカムバックについて語った動画
Kevin Levroneが自身のカムバックについて語った動画ですが以下になります.
今回の動画の作成元は,Generation Ironになります.
今回の動画で語られていることは,2016年のKevin Levroneの最初の現役復帰,2018年の二度目の現役復帰,さらに3度目の可能性についてです.
Kevin Levroneのカムバックについての要点
Kevin Levroneのカムバックについての要点ですが以下の様になります.
- 2016年 最初の現役復帰
- 2018年 二度目の現役復帰
- 3度目の現役復帰
2016年 最初の現役復帰
まず,2016年の現役復帰についてですが,これは,「ファンのために行った」と説明しています.
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2016年の現役復帰は,13年ものブランクがあり,また,過去の記事で紹介した様に5ヶ月という極めて短いコンテスト準備の中でミスターオリンピアでの復帰でした.順位は17位と奮わなかったものの,たった5ヶ月であそこまでの身体を持ってくるKevin Levroneのマッスルメモリーが半端でなないことを世間に知らしめました.
実際に,「復帰した」という事実は本人も満足していた様ですが,実際の身体の仕上がりについては自分自身でも非常に不満があったと述べています (2016年はSpecial Invitationsでの出場であり,一般的な選手の様に「コンテストのポイントを稼ぐために複数のコンテストで上位に入賞する」というプロセスを踏まなかったのも,コンディションを発揮できなかった要因の一つになると考えられますが,やはり引退直前の自分自身と比較して相当に良くなかったと自分でも感じていたのでしょう.引退する直前でもオリンピアのトップ6には残るほどの実力者でしたから,やはり,それと比較するのは酷ですよね.).
2018年 二度目の現役復帰
次に,二度目の2018年の復帰についてですが,これも「ファンのために行った」と説明しています.
2018年の復帰は,アーノルドクラシック in オーストラリアでの復帰であり,ここでの順位も13位と奮いませんでしたが,上の写真を見れば明らかな通り,最初に現役に復帰した2016年よりも進化をしていることが見てとれます (なぜ,この様な比較になっているかと言うと,Kevin Levroneのインスタグラムを端から端まで調べたのですが,彼自身が2016年の身体の仕上がりをインスタグラムに残してないんですよね.この事実からも分かる通り,彼は2016年の仕上がりについて相当不満があったということがわかります.).これは,前者のブランクが13年と非常に長いものであったのに対して,今回は2年と非常に短いスパンだったことも要因として考えられます.
3度目の現役復帰
最後に,3度目の現役復帰についてですが,「完全に可能性はない」という断言しています.
その理由としては,動画の後半でも述べられていますが,大腿四頭筋の腱に深刻な問題を抱えていることからも推察されます.2003年に現役を引退した時に,すでに,大腿四頭筋の腱に深刻な問題を抱えていた様ですが,それから10年以上たって現役復帰してもその痛みを抱えており,医者の反対を押し切ってカムバックをしていた様です.カムバックをするために,「多血小板血漿(PRP)注射をしていた」という発言からも分かる通り,壮絶な痛みだったことは想像に難くありません.
恐らく,この様な痛みの原因となっているのは,高重量のトレーニングであると考えられます.ご存知の方もいるかもしれませんが,Kevin Levroneも非常に高重量のトレーニングを行うことで有名であり,その後遺症で膝周辺を痛めてしまったと考えられます.
終わりに…
個人的には,近年の往年のボディビルダーの復帰というのは,このKevin Levroneが先駆けであると感じていたため,彼の復帰は確かに順位としては奮いませんでしたが,競技復帰を考えている多くの選手を後押しする重要な役割を果たしたと考えています.
一度ならず,二度も現役を復帰したKevin Levroneの功績は,そのような点にもあるのではないかと個人的には考えています.