Andrei Deiu,クラシックフィジークに転向

オリンピア 2020のクラシックフィジークでは5位に入賞した実力者であるAndrei Deiuですが,クラシックフィジークに転向する様です.

今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います.

Andrei Deiuとは

Andrei Deiuは,1996年ルーマニア生まれのメンズフィジーカーです.身長は180 cm,体重は約79-84 kgと言われています.

 

この投稿をInstagramで見る

 

Andrei Deiu'(@andreideiu_)がシェアした投稿

彼は,17歳のころからコンテストに出場し始め,2017年に開催された Olympia Amateur San Marinoにてプロカードを取得します.

プロ転向後は,Arnold Classic 2017 in Europeで2位,Romania Muscle Fest Pro 2019で優勝などを果たし,初出場となったオリンピア 2020では5位と大健闘します.その後,オリンピア 2021では7位テキサスプロ 2022で2位,好成績を残しています.

彼は,メンズフィジーカーとしても非常に優れた選手である一方で,その素晴らしい体型,端正な顔立ちからフィットネスモデルとしても活躍しています.世界的にメンズフィジークの人気は凄まじく,有名選手のインスタグラムのフォロワーは凄まじい人数ですが,その中でも彼のフォロワー数はなんと589.8万人 (2022/11/14調べ)と非常に多く,この人数から彼の知名度を推し量ることができます.

Andrei Deiuがクラシックフィジークに転向する情報

Andrei Deiuがクラシックフィジークに転向する情報ですが以下の動画です.

動画の作成元は,Andrei Deiuのyoutubeチャンネルです.

今回の動画の長さは4:12です.

今回の動画ですが,「競技を辞めようと思っている」というところから始まりますが,彼がやめるのはメンズフィジークでの競技であり,引退するわけではありません

Andrei Deiuがクラシックフィジークに転向する理由

Andrei Deiuがクラシックフィジークに転向する理由について,彼の身体が大きくなりすぎて,メンズフィジークにフィットしなくなってきたこと,また,自身がクラシックフィジークが好きであることを理由に挙げています.

After my last show at the Texas Pro, where I came second, the feedback I got from them was that my arms were getting a little too big. Honestly, I haven’t even trained them in the last year or so and haven’t even done anything to make them grow. I think the physique they are looking for in Men’s Physique category is not a look that I actually fit.

“Every time I do a session with Hany Rambod, or even on my own, I like to flex. I like to hit double biceps, side chest, and so on; these bodybuilding poses not Men’s Physique poses. I feel like my physique looks more impressive when I hit these poses rather than just doing a Men’s Physique pose like front and back… I feel like I can’t show my physique, my muscle bellies, striations, the way I want to show my physique on stage

前回のテキサスプロで2位になった後,ジャッジからもらったフィードバックは,腕が少し大きくなりすぎているということだったんです.正直,ここ1年ぐらいはトレーニングもしていないし,大きくするようなこともしていないんです.メンズフィジーク部門で求められている体格は,実は自分には当てはまらないのだと思います.

ハニーランボットとトレーニングをするたびに,あるいは自分自身でも,私はフレックスするのが好きなんです.上腕二頭筋のダブル,サイドチェストなど,ボディビルのポーズが好きで,メンズフィジークのポーズとは違うんです.メンズフィジークのポーズを正面や背中でやるよりも,こういうポーズをとった方が体格がよく見えるような気がして….ステージで自分の体格,腹筋,背筋を見せられないような気がするんです.

Andrei Deiuはそもそも身長が180 cmと非常に大型の選手であることから,近年のメンズフィジークのサイズアップの潮流に非常のマッチした選手ではあります.その一方で,サイズアップしすぎているということを審判から指摘されてしまったのが今回,彼がメンズフィジークをやめる大きな理由になったのだと思います.

この問題は中々難しく,結局のところ,オリンピアを見てみても,優勝しているBrandon Hendrickson (ブランドンヘンドリクソン)はすごいサイズ感ですし,ジャッジの間で統一されている観点なのかは気になるところです.

そもそも,Andrei Deiuはメンズフィジークのポージングが好きではない

また,これが意外だったのですが,彼自身,メンズフィジークのポージングルーティンがそこまで好きではないということです.個人的には,ボディビルディングのポージングが好きな様であり,だったら,それを実施できるクラシックフィジークへの転向を決意したのでしょう.

On top of that, I haven’t even been training the way I want to train… I can’t even train the way I really want to train. If I can’t enjoy the way I train, then I don’t think it’s for me anymore.

“After talking so much with Hany and showing him my Men’s Physique and Classic Physique poses, it’s time for me to send it fully to the Classic Physique division.

その上,トレーニングも思うようにできていない….本当にやりたいトレーニングができないんです.トレーニングを楽しめないのであればもう自分には向いていないと思います.

ハニーとたくさん話して,メンズフィジークとクラシックフィジークのポーズを見せた後、クラシックフィジーク部門に完全に送り込む時が来たんです.

むしろびっくりなのが,十分なトレーニングをしていないのにも関わらず,あれだけの身体を維持しているという点です.それでも,彼自身は全く満足していないということで,今回,クラシックフィジークへの転向を決めたのでしょう.

終わりに…

メンズフィジークは,競技全体で選手のサイズアップの潮流が非常に顕著な中で,今回,Andrei Deiuが指摘されたのは「腕」です.メンズフィジークを見ていると,確かに,背中と胸が非常に大きい選手は目立ちますが,腕がそこまで太い選手はそこまでおらず,そこで他のカテゴリと差別化している可能性はあります.

ただ,現在の背中と胸を重要視するスタイルが本来のメンズフィジークのジャッジの本質とマッチしているかと問われると,そこもまた微妙ですよね.

関連記事