ミスターオリンピアの歴史の中でも特に腕の太い選手として言われているRoelly Winklaar (ローリーウィンクラー)は,2021年シーズンに大きく成績を落とし,このまま引退する可能性について指摘されています.
今回,彼が近況でアップデートした情報において,彼の腕かなり細くなっていしまっていることが確認されました.今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います.
ローリーウィンクラーとは
ローリーウィンクラーは,1977年生まれの,オランダ領キュラソー島出身のボディビルダーです.身長は168.9 cm,体重は135-150 kgです.
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ローリーウィンクラーがプロ転向したのは2010年であり,プロ転向した2010年にボディビル三大大会に数えられるニューヨークプロで優勝するという離れ業を見せつけます.
さすがに,プロデビューしてから2年間は大きな成績を残すことができませんでしたが,2013年のオリンピアで7位に入賞し大きな飛躍を果たします.それからは,皆さんの中で多くの方が知っている通り,アーノルドクラシック 2018 in オーストラリアで優勝,オリンピア 2018で3位などの輝かしい戦績を誇っています.
特に,キャリアハイだったオリンピア 2018では,「ファンが選ぶミスターオリンピア」にも選出されていることからも分かる通り,“調子が良ければ”ミスターオリンピアを獲得できるポテンシャルがありました.
ちなみに,彼は,日本でも比較的知名度が高く,その理由としては現在日本の一部トレーニーの間で大流行しているYamamoto Nutritionとスポンサー契約を結んでいたからでしょう.一時期は,Yamamotoから離れ,bpiと契約を結んでいましたが,それからまたYamamotoに戻ったようですね.
ローリーウィンクラーの腕が細くなってしまったという情報
ローリーウィンクラーの腕が細くなってしまったという情報は以下のインスタグラムの投稿によります.
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この投稿は,ブラジルのクラシックフィジーク選手であるGabriel Zancanelliが投稿したものです (ちなみに、Gabriel Zancanelliは,オリンピア 2021のクラシックフィジークでは16位となった選手です.).
この投稿では,ローリーウィンクラーではお馴染みの上腕三頭筋を見せるポーズを行っています.
ローリーウィンクラーの腕は明らかにサイズダウンしている
今回の投稿で,ローリーウィンクラーの腕が明らかにサイズダウンしていることが分かります.
比較として,2019年のローリーウィンクラーの投稿では,以下を確認することができます.
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この投稿と前の投稿を比較すると,明らかに,上腕三頭筋のコンディションが異なるということが分かります.つまり,今回,Gabriel Zancanelliの投稿で確認できるローリーウィンクラーは,明らかにコンテストに主眼を置いたコンディションではなく,残念ながら「ローリーウィンクラーがコンテスト出場を目的として準備をしているわけではない」ということが伺えます.
上腕三頭筋のサイズに関しても,上腕三頭筋は鍛えていくと馬の蹄のようになるのですが,明らかに前の方が馬の蹄感が強く,外側頭と長頭がはっきりしていたということが言えます.そもそも,今回腕の太さを比較した場合には,Gabriel Zancanelliと同等か,Gabriel Zancanelliの方が良いくらいであり,これは全盛期のローリーウィンクラーならば考えられない事態だと思います.
ローリーウィンクラーは岐路に立たされている
以上から分かる通り,ローリーウィンクラーは明らかに得意部位とされていた上腕三頭筋のサイズを落としていることが分かります.
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ボディビルダーのキャリア終盤については様々なパターンがありますが,1つは「コンディションが維持できなくなること」,もう一つは「サイズが落ちてしまうこと」です.ローリーウィンクラーの場合には,明らかに後者が該当しており,40代を超えて一度サイズダウンした身体をもう一度,サイズアップするのはかなり難しいとのではないかと考えてしまいます.
以上を総合すると,ローリーウィンクラーがキャリアの終盤に差し掛かっているということは間違いなく,引退も近いというのはかなり現実的な話なのかもしれませんね.
終わりに…
ローリーウィンクラーの腕は,オープンクラスのカテゴリにおいても非常に圧倒的だったからこそ,今回,依然と比較して小さくなってしまった彼の上腕三頭筋を見ると,改めて,寂しく感じてしまいました.