2021年から2022年の著名なボディビルダーの死により,長年のボディビルダーとしてのライフスタイルが健康に対して与える悪影響について議論がなされています.
その中で,レジェンドの一人であるJay Cutler (ジェイカトラ―)は,ボディビルダーの40歳を超えての現役続行に否定的な意見を持っている様です.
今回は,その考えを皆さんとシェアしたいと思います.
ジェイカトラ―が競技ボディビルダーの年齢について語った動画
ジェイカトラ―が競技ボディビルダーの年齢について語った動画は以下です.
動画の作製元は,ジェイカトラ―のpodcastチャンネルであるCutler Castです.
今回の動画は,1:16:20と長めです.
今回の動画の中では,ジェイカトラ―はボディビルダーの年齢について述べるとともに,PEDの誤った使用について警鐘を鳴らしています.
ジェイカトラ―はボディビルダーの40歳を超えての競技生活を推奨しない
今回の動画において,ジェイカトラ―はボディビルダーの40歳を超えて現役続行について否定的な意見を述べています.
I’m just gonna state what my thought on all this is, okay. I’ve said it before. You know bodybuilding used to be a young man’s game… Chris Dickerson won Mr. Olympia at around 40. Obviously, we saw Shawn Rhoden win (Mr. Olympia) at 43. There’s not to say you can’t do it. But is it suggestive to be a competitive bodybuilder on that level into your 40s? I think not.”
This business… I just still think you should look at it as a younger man’s game. And I think that’s why so much appeal is looking at Classic Physique because a lot of the top guys are in their 20s right?
この件に関して私の考えを述べますと,前にも言いましたが,クリスディッカーソンは40歳くらいでミスター・オリンピアを受賞し,ショーンローデンが43歳で優勝したことを考えると,できないとは言い切れません.しかし,40代までそのレベルで競争力のあるボディビルダーであることは示唆に富んているでしょうか?そうではないと思います.
このビジネスは若い人のゲームとして見るべきだと思います.だからクラシックフィジークに注目が集まっているんです.トップ選手の多くが20代ですからね.
ボディビルディングは,他のスポーツとは大きく異なり,年齢が上がるにつれて比較的有利になることが多いです.このため,自身の「一番脂が乗りきる」30代から40代まで競技を続け,選手によっては40代後半になっても競技を続ける人もいます.
このため,ステージに立っている選手の平均年齢というのは比較的高めなことが多く,若い選手はその年齢まで競技を続けようとします.
これが,選手の健康に対して悪影響を与えているということをジェイカトラ―は指摘しており,だからこそ,選手の平均年齢が比較的低いクラシックフィジークに注目が集まっていると述べているのだと考えられます.
ボディビルダーのどの様な生活スタイルが健康に対して悪影響を与えているかは明らかになっていませんが,ジェイカトラ―は,過度な増量と減量を繰り返すこと,コンテスト直前には十分な水分を摂れないで生活することをその理由の一つとして挙げています.,だからこそ,ボディビルディングという競技を40歳を超えて続けるべきではなく,自身の健康を鑑みるならばできるだけ早い段階で引退をすることがベストであると考えています.
終わりに…
一般的に,ボディビルダーの生活スタイルで健康に良くないと指摘されているのが体重の増減ですが,ジェイカトラ―はそれに加えて,脱水,いわゆる水抜きに関して指摘していることが多いです.
水抜きが長期的な健康に対してどのような影響を与えるのかということはあまり分かっていない様か感じがしますが,直感的には血圧に何らかの支障が出そうですよね.