多くのスポーツ競技とは異なり,比較的高齢の選手の方が有利とされているボディビルダーですが,近年では若くして活躍している選手も多いです.
そんな中,Vlad Suhoruchkoという選手が若干25歳にしてとんでもないポテンシャルを披露していたため,皆さんとシェアしたいと思います!
Vlad Suhoruchkoとは
Vlad Suhoruchkoは,本記事を書く段階 (2021/12/28現在)では,そこまで有名な選手ではないため,詳細な情報はほとんどありませんが,年齢がウクライナ出身の25歳であるということは確かな様です.
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(この貫禄,到底,25歳には思えません….)
この投稿で,彼はオフシーズンで133 kgであることを報告しており,これはlbs表記では約293 lbsに相当することから,プロ選手の中でも大きい部類だと思います. 彼は,オープンクラスの選手になりますから,ここから,仕上がり体重は恐らく,115-120 kg前後くらいだと考えられます.
以上を考えると,サイズがかなりある選手であることがわかりますが,彼のインスタグラムを見るとその理由について納得することができます.その理由ですが,彼のインスタグラムには“Team CAMEL CREW”,つまり,クウェートのOxygen Gymでトレーニングしていることがわかり,彼のコーチはRoelly Winklaar (ローリーウィンクラー)も師事しているAhmad Askarであるという点です.Ahmad Askarに師事している選手は,Nathan De Asha,ローリーウィンクラー,Ahmad Ashkananiとサイズ重視の選手が多く,Vlad Suhoruchkoもその例外ではありません.
Vlad Suhoruchkoは,Romania Musclefest Pro 2020で2位,European Pro 2021で4位,Portugal Pro 2021で4位に入賞し,オリンピア 2021の出場権を獲得しました.ただ,実際にはビザの取得の問題でオリンピア 2021に出場することができませんでした.彼が25歳でこのレベルの身体をしているということで,相当に期待値が高かったことから,オリンピア 2021欠場は非常に残念でした.
Vlad Suhoruchkoの身体
改めて,Vlad Suhoruchkoの身体ですが,本当に凄まじいです.
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この投稿の写真を見る限りでは,腕は非常に太く,肩は発達しており,背中も分厚く,脚も大きいことから,サイズという観点においては彼はほとんど弱点がない様に見えます.若干25歳でこのサイズですから,本当に圧巻というしかありません (しかも,それでいて,ミッドセクションは結構タイトに仕上がっているわけですから,評価が高いことが頷けます.).
ただ,そんな彼にも弱点がないわけではなく,以下の投稿を見るとわかりやすいです.
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つまり,背中の凹凸感と,サイドポーズをとったときの大腿四頭筋のセパレーションです.
背中の凹凸感は,背中が分厚い分だけ非常にもったいない感じがするとともに,凹凸感はトレーニング年数が経たないと中々発達しないため,これからに期待といったところでしょうか.
大腿四頭筋のセパレーションですが,フロントポーズでの大腿四頭筋がかなり発達していることを考慮に入れると,むしろコンディションの作り方に課題がある様な感じがし,これについては,25歳とこれから多くのコンテストを経験していく中で改善するのではないかと考えています.
終わりに…
今回紹介したVlad Suhoruchkoがウクライナ出身ということでしたが,同じく,20代にして活躍が期待されているVitaliy Ugolnikovもロシア出身ということで,旧ソ連の国の選手は若くして非常に良い選手が多いと感じました.