オリンピア 2019の212 lbsクラスで優勝を果たしたKamal Elgargniは,2022年シーズンに暫定的ではありますが,オープンクラスへの挑戦を表明しています.
オープンクラスへの挑戦ということで彼がどの程度体重を増やしてコンテストに挑むのかに注目が集まりますが,どうやら,約218 lbs (=約98.9 kg)でコンテストに出場する様です.
今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います.
Kamal Elgargniとは
Khamal Elgargniは,1973年生まれのリビア出身のプロボディビルダーであり,身長は約168 cm,体重はオフシーズンで約100 kgと言われています.
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あまり知られていませんが,彼はとんでもない苦労人です.
彼は,ボディビルディングのキャリアを歩み始めたのが1994年,すなわち,彼が21歳のときに遡るのですが,そこから2018年まで際立った戦績がない選手でした.この理由としては,リビア政府により,彼は2018年までプロビューを禁じられていたためです.そのため,ネットを検索しても,彼の戦績は2018年から現在までのものしか存在しません.
彼がデビューした2018年では,アーノルドクラシック 2018で優勝,オリンピア 2018でフレックスルイス,Derek Lunsfordに次ぐ3位に入賞し,オリンピア 2019では圧倒的なコンディションで初優勝を果たします.当時46歳というKhamal Elgargniの年齢は,私の知る限りではオリンピア初優勝した選手の中で最も高齢であると同時に,Dextor Jackson (デキスタージャクソン)と同様に,壮年期のボディビルダーに大きな希望を与えたはずです.
続く,オリンピア 2020で2位,オリンピア 2021では3位に入賞しました.
Kamal Elgargniがタンパプロ 2022に向けた仕上がりについて述べた動画
Kamal Elgargniがタンパプロ 2022に向けた仕上がりについて述べた動画は以下です.
動画の作製元は,Muscular Development Magazineです.
今回の動画の長さは,31:50です.
今回の動画では,彼のタンパプロに向けた準備に加えて,Derek Lunsfordのオープンクラス転向可能性についても言及しています.
Kamal Elgargniは約218 lbsでタンパプロ 2022に出場か
Kamal Elgargniがタンパプロ 2022に向けて,現在の状況について以下のように述べています.
To be honest, this morning I was 223. This is my weight at the moment. I’m between like 225, 222, up and down you know. I don’t want to play the weight game. I don’t want to. I’ve always came into my condition. You know my physique, if it’s too heavy, I don’t want to play that. I’ll be very, very happy if I hit the stage with 217, 216, 218, around that. I mean 211 to 210 to 218, that’s a big chunk of muscle in one year.
正直に言うと,今朝は223lbsでした.これが今の体重で,225と222 lbsの間で上下していいます.体重を競うようなことはしたくありません.常に自分のコンディションでやってきたので.私の体格として重すぎることから,体重を増やすことをしたくないでのです.217,216,218 lbsそのあたりでステージに立てればとても良いですね.211から210lbsたっだのが,218 lbsとなると,1年でかなりの筋肉がついたことになりますからね.
今回の彼の発言から,彼が212 lbsクラスに出場しているときの体重は,ほぼリミット体重となる210-211 lbs (=95.3-95.7 kg)だったことが分かります.このため,彼は,今回のオープンクラス挑戦のために,最大でも約8 lbs (=3.63 kg)しか増えていないということが言えます.
それについては,彼なりの戦略があるようで,元々,彼は骨格がかなり発達しており,そこまで体重を増やさなくても,サイズアップして見えるということを念頭に置いていると考えられます.また,彼は今回のオープンクラス挑戦は暫定的であり,オリンピアには212 lbsクラスで出場を考えていること,加えて,コンディショニングを重視していることの以上2点も念頭に置いて,今回の体重に留めたということが考えられます.
実際,彼の状態は非常に良い様で,以下のように述べられています.
It’s going to look great. I’ve packed on all over my body and improved a lot. I’m still improving. I feel really happy coming into this show. It’s not because I want to win or go qualify to the Olympia for the Open, No. This is for me. I want to come to this stage and bring something that’s never been done before, at my age
見栄えもさらに良くなります.体中に筋肉が詰まって,かなり改善されました.まだまだ上良くなります.タンパプロに臨むのは本当に幸せなことだと感じています.優勝したいとか,オープンクラスのためにオリンピアの予選を通過したいとか,そういうことではありません.この舞台に来て,この年齢で今までにない何かをもたらしたいと思っています.
実際,彼の場合には,212 lbsクラスのときから,かなり密度のある筋肉の感じであったことから,今回,オープンクラスに暫定的に出場するために,体重を増やしたことでさらに迫力が増したということなのでしょう.
終わりに…
今回,彼のサイズアップについて,たかが,3.6 kgと感じたかもしれませんが,これはリーンバルク,つまり,筋肉だけでの3.6 kgであることを考えると,相当に大きくなっているという印象があります.
また,彼がほぼ50歳であることを考えると,この年齢でこの進化の具合を目を見張るものがあり,タンパプロ 2022が楽しみです.