オリンピア 2019,2020で3位,4位となったHadi Choopanは,現役を引退することを仄かしていたのですが,それについて,彼のコーチであるHany Rambodは彼が引退しないということを正式に宣言しました.
今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います!
Hany RambodがHadi Choopanの去就について回答した動画
Hany RambodがHadi Choopanの去就について回答した動画ですが,以下の動画になります.
今回の動画の作成元ですが,Hany RambodがCEOを務め,Had Choopanがスポンサー契約を行っているEvogen Nutritionのyoutubeチャンネルになります.
今回の動画は非常に短く,言及されていることも単純明快です.それは,Hadi Choopanの去就について彼のコーチであるHany Rambodが回答するというものです.
Hadi Choopan is not retiring, he sent me his check-in pictures this morning.
= Hadi Choopanは引退しません.彼は,今朝 (2021/03/12),彼の身体の状態を確認するための写真を私に送ってきました.
プロボディビルダーは,コーチング契約をしているコーチに対して,定期的に自分の写真を送ることで,Face to Faceの指導ができなくても,オンラインでコーチングを行うということが非常に一般的です.今回,Hadi ChoopanがHany Rambodに写真を送ったのもその様な背景があり,そのため,彼が引退しないという意思表示を確認することができるというものです.
これに加えて,Hany Rambodは以下のことを付け加えています.
He looks amazing. He’s on track to do the 2021 Olympia.
= 彼は非常に状態が良いです.彼は,オリンピア 2021のために順調に準備が進んでいます.
Hadi Choopanのインスタグラム上では身体の状態を十分に確認することはできませんが,トレーニング動画などを確認する限りでは調子は良さそうですね.
Hadi Choopanが主張したかったこと
今回の一連の引退騒動で判明したのは,イラン政府がHadi Choopanに対して支援を行っていないこと,それに対してHadi Choopanが不満をもっていることになります.
オリンピア 2019,2020に出場したHadi Choopanは,直前までビザの問題に悩まされ,本来ならば,国家の支援がもっと十分にあればその様な問題も起きなかったはずであると考えられます.事実,特にオリンピア 2020では,もっと早くにアメリカに入国することができれば,Hadi Choopanはより良い成績を残すことができたと多くの人が述べており,その通りだと思います.
2019年,2020年は,アメリカの大統領にDonald Trump氏が着任しており,イランに対して非常に強硬な姿勢を取ってきました.一方で,2021年に就任したJoe Biden氏はイスラム教徒の旅行禁止を解除を宣言しており (2021/03/15現在),これにより,2021年はイラン国の選手であるHadi Choopanも以前よりは入国しやすくなる可能性が高いと思います.
その一方で,実際に,イラン政府のHadi Choopanに対する支援が十分でないという状況は変わっておらず,その問題を打破するという一貫でHadi Choopanは自身のyoutubeチャンネルを2021/03/08に開設しています.本youtubeチャンネルですが,見た感じだとHadi Choopanのトレーニング動画が中心にアップロードされるのだと思います (Hadi Choopaのトレーニング動画ですと,どうしても,彼のコーチであるHany Rambodとのものが多いため,彼単独のまとまったトレーニング動画は非常に珍しいと思います).
ただ,一点注意なのが,言語がアラビア語 (ペルシャ語?)であるということであり,何を話しているのかを判別するのが非常に難しいですね….
終わりに…
ひとまず,Hadi Chaoopanが引退したいということですので,一安心といったところです.
ただ,今回,Hadi Choopanが主張している様に,イラン政府からの支援がないというのも事実であり,このまま今の状況が続くと確かにプロとして活躍していくのは難しいのかもしれません.
となると,アメリカに移住するのも一つの手ですが,イランの出身だと移住も一苦労しそうな感じがしますね….