オリンピア 2020の212ポンドクラスにて,驚愕のコンディションにより優勝したShaun Claridaが,彼のオリンピア 2020に向けての準備にについて語っている動画を見つけました.
今回は,Shaun Claridaの2019年から2020年の進化の秘密について解説した動画を皆さんとシェアしたいと思います!
Shaun Claridaの進化の秘密についてのインタビュー動画
Shaun Claridaの進化の秘密についてのインタビュー動画ですが,以下になります.
動画の作成元は,Generation Ironになります.
本動画ですが,前半は,Shaun Claridaがオリンピア 2019から2020に向けてどの様な準備を行っていたかの解説になり,中盤はオリンピア 2020で2位だったKamal Elgargniとの戦い,後半は2021年に向けての話になっています.
今回フォーカスするのは,前半部分になります.
Shaun Claridaの進化の秘密
Shaun Claridaの進化の秘密については,以下が3点が述べられています.
- オリンピア 2019終了後にすぐにオリンピア 2020の準備に入ったこと
- オールドスクールのトレーニングに立ち戻ったこと
- 自分自身にフォーカスすること
オリンピア 2019終了後にすぐにオリンピア 2020の準備に入ったこと
まず述べられていることが,オリンピア 2019終了後にすぐにオリンピア 2020の準備に入ったことです.
Shaun Claridaは,オリンピア 2019にてKamal Elgargni,Derek Lunsfordに次ぐ3位に入賞し,大きな自信を深めたということを述べています.オリンピア 2019でのShaun Claridaは非常に素晴らしく,特に彼の長所であえるコンディションは非常に際立っていました.
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ただ,次のステージにいくためには,サイズアップすることが必要であることをジャッジからコメントを貰った際に示唆された様で,すぐに,彼のコーチであるJohn Meadowsと計画を立て,綿密なオフシーズンの計画を立てた様です.
オールドスクールのトレーニングに立ち戻ったこと
次に,オールドスクールのトレーニングに立ち戻ったことが述べられています.
前述した様に,Shaun Claridaは綿密なプランを立てたのですが,2020年は新型コロナウイルスの影響でその計画を実行することが難しそうな中で,彼の友人のプラベートジムが非常に役に立ったことが述べられています.
そのジムですが,一般的なトレーニングジムとは異なり,バーベル,ダンベルしかなく,ケーブルマシンやそのほかのマシンなどは全くなかったジムの様です.そのため,Shaun Claridaは,スクワット,バーベルロウ,ダンベルロウイングなどの”オールドスクールのトレーニング ( = 古き良きトレーニング)”に立ち戻ったことが彼の課題であるサイズアップをするのに非常に役に立ったと述べています.
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実際に,彼は,オリンピア 2020では177ポンドで仕上げてきており,これは,2019年の169ポンドから8ポンドの増量でした.8ポンドは,「せいぜい,約3.6 kgの増量だろ」と思う方が多いかもしれませんが,リーンバルク ( = 筋肉のみ)での増量であることを考えればたった一年で大きな進化だと思います.
また,彼の2020年の身体を見れば分かりますが,以前までと比較して数字上では現れない部分でサイズがある様に見え,これがオールドスクールのトレーニングの効果なのかと思いました.
自分自身にフォーカスすること
最後に,自分自身にフォーカスすることについて述べられています.
このことについては,彼がインタビューの受託やインスタグラムの投稿などを積極的には行わず,とにかく,今自分自身のできることに集中していたと述べています.
これは,オリンピアまでの準備もそうですが,実際に,ステージでKamal Elgargniとの勝負になった際にも,彼と比較するのではなく,「精一杯,一つ一つのポージングを行っていた」という彼のコメントからも分かります.
自分自身にフォーカスするということは,非常に重要なことは言うまでもありませんが,Shaun Claridaの話を聞いていると,実際には多くの人はそれができていないのだと感じます.
終わりに…
近年では,マシンが非常に発達しており,もはや,フリーウェイトを行う必要がないことを主張するトレーニーもいるのですが,それでも,トップ選手の多くは,オールドスクールトレーニングの重要性について述べているのをよく見聞きします.
こうして考えると,やはり,オールドスクールトレーニングは,どんなレベルのトレーニーにも成長する上での最善の方法なのでしょう.