Chris Bumstead VS Breon Ansley

オリンピアのカテゴリの中で,一位と二位が一番拮抗しているカテゴリーがクラシックフィジークであり,Chris BumsteadとBreon Ansleyがデッドヒートを繰り広げていることは周知の事実です.

ここ最近,Breon Ansleyが間接的にChris Bumsteadを挑発するかの様な発言を行ったことが話題になっているため,皆さんとシェアしたいと思います.

Breon AnsleyのChris Bumsteadへの挑発

Breon AnsleyのChris Bumsteadへの挑発とも取れる発言を行っている動画ですが,以下の動画になります.

動画自体は,Breon Ansleyの腕トレの動画になるのですが,前半部分で彼が間接的にChris Bumsteadを挑発する発言を行っています.その発言内容ですが,以下になります.

“There should never be a Mr. Olympia that lacks anywhere. You should never call (someone) a Mr. Olympia that lacks in body parts anywhere. Every Mr. Olympia should have a complete, balanced physique, and not lack body parts.

「身体の部分に弱点がある人がミスターオリンピアであるべきではない.身体のどこかに弱点がある人をミスターオリンピアと呼ぶべきではない.ミスターオリンピアは完全で,バランスの取れた肉体で身体のどこにも弱点がないべきだ.」

これが果たして何を言いたいか解説すると,Breon Ansleyが腕トレを行う動画でこの発言をしていることに意味があります

Breon Ansleyとライバル関係にあるChris Bumsteadの弱点として,上腕二頭筋が挙げられ,この部分に関しては彼がミスターオリンピア 2019で初優勝する前からかなり言われてきました.比較のために,Chris BumsteadとBreon Ansleyで似た様なポージングをしている画像を掲載します.

まず,Chris Bumsteadです.

 

次に,Breon Ansleyです.

 

こうして見ると,はっきりとChris Bumsteadの上腕二頭筋が劣っていることがわかると思います.

すなわち,ミスターオリンピア 2017,2018を制したBreon Ansleyからすれば,ミスターオリンピア 2019を制したChris Bumsteadは,上腕二頭筋に弱点があるのにも関わらず,優勝したという点で不満があるのでしょう.確かに,Breon Ansleyは本当に弱点が少ないですからね.

なぜ,”弱点のある”Chris Bumsteadが優勝できたか

では,「なぜ,”弱点のある”Chris Bumsteadが優勝できたか」という疑問についてですが,それは,クラシックフィジークはジャッジの基準の変更が激しい競技であるからです.

クラシックフィジークという部門は,そもそも,オリンピアでは2016年に新設された部門であり,かねてからジャッジの基準について議論がなされてきました.2016年に優勝したダニーヘスター,2017,2018年に優勝したBreon Ansley,2019年に優勝したChris Bumsteadの身体を比較するとわかりますが,「ジャッジが重視する要素」というものが年によって若干違いがあると思います.

特に,2016-2017年にかけてが顕著で,まだ新しい競技であり,メンズフィジークとボディビルという間の競技であることからジャッジの基準が難しいのかもしれません.

また,そもそも,Breon AnsleyとChris Bumsteadは毎年,ジャッジのスコアを見ても1点差ですから,両者の仕上がりは紙一重であることから,順位がすぐに入れ替わっても不思議ではなく,1点差という僅差から「何を重視するか」で順位が入れ替わってしまってもおかしくありません

終わりに…

Breon Ansleyはそこまで誰かを挑発する様な発言を聞いたことがなかったため,今回の出来事は驚きでしたが,それだけ,オリンピア 2019の結果が悔しかったということになるのでしょう.

2021/04/18追記:

オリンピア 2020のクラシックフィジークの結果は以下になります.Chris Bumsteadが優勝し,Breon Ansleyは3位に終わりました.

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