IFBBプロリーグの三大コンテストであるArnold Classic (=アーノルドクラシック) 2024 in South America(南アメリカ)が行われ,オープンクラスボディビルディングでRafael Brandaoが初優勝しました.
今回は,アーノルドクラシック 2024 in ブラジル オープンクラスボディビルディングの結果を皆さんとシェアしたいと思います!
アーノルドクラシック 2024 in ブラジル オープンクラスボディビルディング結果
アーノルドクラシック 2024 in ブラジルのオープンクラスボディビルディングの結果は以下の通りです.
- 1位:Rafael Brandao
- 2位:Tonio Burton
- 3位:Ugolnikov Vitalii
- 4位:William Martins
- 5位:Carlos Andre
1位:Rafael Brandao
優勝は,Rafael Brandaoでした.
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Rafael Brandaoですが,アーノルドクラシック 2024 in USAほどの仕上がりではなかった印象です.
Rafael Brandaoは,2024年に一気に躍進した選手であり,その最大の要因は大幅なサイズアップに成功した点です.アーノルドクラシック 2024 in USAでは,コンディションとサイズを両立することで3位に躍進しましたが,今回のコンテストでは悪くないにはせよ,コンディションがアーノルドクラシック 2024 in USAほどではありませんでした.
具体的には,身体全体がやや水っぽい印象が強く,アーノルドクラシック 2024 in USAで披露したような筋肉に薄皮が張り付いたような仕上がりではありませんでした.彼がアーノルドクラシック 2024 in USAの仕上がりを常に披露することができれば,ミスターオリンピアでもトップ6に入る可能性がありますが,今後はそのコンディションを常に発揮できるかどうかが課題になってくるでしょう.
2位:Tonio Burton
2位は,Tonio Burtonでした.
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(Tonio Burtonは左の選手です.)
Tonio Burtonですが,非常によかったです.
Tonio Burtonは,元々は212 lbsクラスの選手であり,2021年後半からオープンクラスに転向しました.このため,オープンクラス転向直後は,むしろコンディショニングやバランスで勝負をしていましたが,今回は明らかにサイズアップをしてきましたね.
一方,過度にサイズアップをしすぎると骨格とのバランスもあり,全体的なストラクチャーが崩れたように見えます.この点,Tonio Burtonは非常に気を遣っており,全体的なバランスの良さは以前を維持した状態でした.
ただ,コンディションはやや落としている印象があり,このあたりはオープンクラスの難しさでもありますが,サイズとコンディショニングを両立するのが彼の課題でしょう.
3位:Ugolnikov Vitalii
3位は,Ugolnikov Vitaliiでした.
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Ugolnikov Vitaliiですが,かなり良かったですね.
彼は,IFBBプロになる前から注目を集めていた「脅威の新星」ではあったものの,IFBBプロリーグの基準で考えると,まだまだ弱点がある選手でした.全体的にサイズは素晴らしいものの,背中の凹凸感はトップレベルと比較すると物足りず,サイズをつけた弊害でミッドセクションの肥大が少し気になってました.
以上の課題ですが,今回のコンテストでは明らかに改善が見られました.背中の広さ,凹凸感は,もはやトップレベルの選手とほぼ互角か,それ以上に素晴らしく,ポージングではバキュームを披露していました.リラックスポーズのときにミッドセクションが肥大するシーンがいくつか散見されはしましたが,IFBBプロコンテスト初戦でここまで鮮烈な印象を残すことができた選手はそう多くなく,彼のこれからの活躍に期待ですね.
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終わりに…
一部の間では,今回のジャッジについては議論があるようですが,Ugolnikov Vitaliiは今回の順位以上の印象を残したと考えられ,今後のコンテストでの活躍が非常に楽しみですね.