ショーンローデン,アーノルドクラシック 2020の出場見合わせへ

2019年のミスターオリンピアには,オリンピア直前に発覚した事件によって出場することが叶わなかったショーンローデンですが,オリンピアの開催と同時期に行われたエキスポでは,「アーノルドクラシック 2020に出場することについて前向きに検討している」とのことでした.

ただ,その後のニュースで,実はショーンローデンがIFBBのプロカードを更新していないことが判明し,そのニュースが明るみに出た11/8でもまだショーンローデンがプロカードを更新していないとのことでした.プロカードを更新していないということは,IFBBのプロリーグに出場することができず,そのままではアーノルドクラシック 2020にも出場できないとのことでした.

今回は,そのニュースの続きで,遂にショーンローデンのアーノルドクラシック 2020 in コロンバス オハイオへの出場の可否が決定した様なので,その情報を皆さんとシェアします!

ショーンローデン,アーノルドクラシック 2020欠場へ

今回の情報源は以下の動画になります.

この動画によりますと,非常に信頼できる筋から「ショーンローデンがアーノルドクラシック 2020への出場を断念した」という情報を入手したという話があります.

この理由としては,やはり,2018年の7月に発覚した例の事件の様です.

ショーンローデンはアーノルドクラシック 2020に本当に出場できないのか

ショーンの参加可否について,現状では「出場を断念した」ということになっていますが,この動画中では,以下についても述べられています.

アーノルドクラシック 2020への招待及び他のIFBBプロリーグのコンテストは12月に発行されます.ショーンが,コンテストの出場への興味を示しており,もし,コンテストの前に,ショーンが彼の法的問題が解決されたのならば,我々 (=アーノルドクラシックの主催者側)は招待のオファーを延期します.

この発言が意味していることは,ショーンローデンのアーノルドクラシック 2020への出場が完全には閉ざされたわけではないということです.

ショーン自身は,アーノルドクラシックに出場したいということを言っている訳ですから,彼の罪が晴れれば,アーノルドクラシックに出場できるということです.

ショーンローデンに対する厚遇の真意とは

以上の発言は,アーノルド主催者側として,ショーンに出場して欲しいという期待が表れているのだと思います.これは,主催者側の個人的な心情もあるかと思いますが,やはり,過去にミスターオリンピアに輝いた選手が出場となれば,興行としては大いに盛り上がるためだと考えられます.

アーノルドクラシックは,ミスターオリンピア,ニューヨークプロと並ぶ,IFBBプロリーグの三大大会の一つとして認識されており,エキスポの規模はミスターオリンピアを凌ぐとも言われています.ただ,肝心なボディビルディング競技についてオリンピアと比較すると,アーノルドクラシックでは出場者の小粒感が否めません.事実,ここ数年は,有力選手がこぞってアーノルドクラシックの出場を見合わせる事例が多く,盛り上がりに欠けてしまっている年もあります(実際,オープンクラスでは,オリンピアを7連覇していたフィルヒースは2013年を最後に出場していませんし,212ポンドクラスでは,オリンピアを7連覇していたフレックスルイスは2011年を最後に出場していません.).

この理由としては,オリンピアに必ず出場することを考えると,年に2回,身体のピークを持ってくる必要があり,そうなるとオリンピアの時期にベストな体を仕上げるのが難しいと考えている選手が多いためです (やはり,賞金や名声を考えると,アーノルドクラシックでの勝利よりも,オリンピアでの勝利が優先されている様です.).そうなった場合,主催者側としても興行を成功させるために,有力選手を招致するために,「あの手,この手」を尽くしおり,今回のショーンローデンに対する厚遇もそう言った背景があるのかもしれません.

IFBBは,あくまでもボディビルディングを興行として捉えているわけですから,今回の様な裁定は当然と言えば当然ですね.

終わりに…

今回のニュースから,現状,ショーンローデンが出場することが難しいということが分かりました.

ただ,アーノルドクラシックのポスターは,以前紹介した様に,ビッグラミーとショーンローデンが出場するという様なデザインになっているんですよね.そういう些細なことでもデザインと実際に出場する選手に差異があるとアメリカは訴訟大国ですから問題になりそうですよね.

ただ,個人的には,一刻も早くショーンが法的な問題を解決して,またステージの上で彼の姿を見たいと思っています!

関連記事