ジャパンプロ,アーノルドクラシックのレベルに次ぐコンテストへ

ジャパンプロ ティア2

非常に興味深いニュースが入ってきました.

2018年から日本で行われる様になったIFBB プロコンテストであるJapan Pro (ジャパンプロ)の,IFBB プロリーグ全体での格付けがティア2に分類された様です.

今回はこのニュースを皆さんとシェアしたいと思います!

ジャパンプロ,ティア2へ

ジャパンプロがティア2に分類されたという情報ですが,IFBB プロリーグの公式サイトから”2020 QQS Rules“というページに飛ぶと確認することができます (すいません,不鮮明なのでここでは掲載しません.).

そのページにて確認できることは以下になります.

  • ティア1:アーノルドクラシック (USA),RisingPhoenix
  • ティア2:アーノルドクラシック (オーストラリア),アーノルドクラシック (ブラジル),ピッツバーグプロ,ニューヨークプロ,タンパプロ,プラハプロ,トロントプロ,YAMAMOTO カップ,ジャパンプロ
  • ティア3:シカゴプロ,バンクーバープロ,ポルトガルプロ
  • ティア4:その他コンテスト

※Rising Phoenixとは,おそらく,Rising Phoenix World Championshipsのことであり,このコンテストは女性ためのコンテストの様です.

プロショーにおける”ティア”とは

プロショーにおけるティアは,コンテストの規模を表すものであり,「コンテストのレベルに該当する」と言っても差し支えないでしょう.

一般的に,「ティア」という単語は,2015年及び2019年のラグビーワールドカップの際に,多くの人が耳にしたティアと同義の意味であり,「ティア」の後にくる数値が低いほど,格付けは高くなります

ティアを決定する要因はいくつかある様ですが,コンテスト全体での運営状態やコンテストの賞金総額が影響を与えそうです (その他には,プロモーターとIFBBの運営側の関係も影響していそうですよね.).こういったことから,比較的昔からあるコンテストでもティアの格付けが高くないコンテストはあります (例えば,色々な人の話を聞く限り,海外のコンテストはやはり言い加減なことが多い様ですし,そうなると「コンテストの運営に問題がある」ということで,ティアの格付けはどうしても低くなるのでしょうね.).

ティアは,コンテストのレベルを示す指標になるため,ティアの数値が低い大会ほど,入賞した際に付与されるポイントが高くなります.すなわち,オリンピアの出場者は,基本的には,「過去にオリンピアで優勝した人」,「前年度のオリンピアで5位に入った人」,「当該年度のポイントの上位数選手」であるため,ティアの数値が低いほどレベルの高い選手が集まり易くなります

ジャパンプロがティア2に位置付けられることは快挙

ジャパンプロがティア2に位置付けられることは快挙であると個人的には思っております.

ティア1に所属するコンテストは,前述した様に,アーノルドクラシック (USA)及びRising Phoenixしか存在せず,それに準ずる大会であるということになります (Rising Phoenixは,IFBBアリゾナプロ等も併せて実施されている様なので,単独でのコンテストのみ数えるならば,アーノルドクラシック (USA)のみになると思います.).

また,ティア2に並ぶ錚々たるコンテストを見てください.アーノルドクラシック (オーストラリア),アーノルドクラシック (ブラジル)などのアーノルドクラシック,3大コンテストの一つに数えられるニューヨークプロ,毎年,多くのトッププロがゲストポージングを行うピッツバーグプロ (確か,NPCの事務所があり,NPCの元締めのジムマニオンがいるからだと思います.),毎年,オリンピアでも入賞する様な選手が出場するタンパプロ,プラハプロ,トロントプロ,YAMAMOTO カップです.これらの大会には,トップ選手が出場する確率が非常に高く,そう考えると,ティア2に位置付けられたジャパンプロにおいても,トッププロが出場する可能性は非常に高いと思います (実際に,昨年もトッププロの一人でもあるCedric McMillan (セドリックマクミラン)がシークレット選手として出場していましたしね.).

ティア2に位置付けられたジャパンプロですが,歴史はまだ非常に浅く,開催されてから今年が3年目になります.その中で,アーノルドクラシック in コロンバス オハイオに次ぐレベルの大会として分類されたということは快挙としか言いようがありません.

終わりに…

ミスターオリンピアが延期した関係で,今年度はジャパンプロの後にミスターオリンピアが開催されるという変則日程なのですが,オリンピアが直後に控えていること,ジャパンプロがティア2に分類されたことの2点で例年よりもトップ選手が集まりやすい条件が揃っていると思います.また,オリンピアも直前に控えているため,かなりコンディションが整った選手が出場しそうですよね.

ジャパンプロ2020,非常に楽しみです!

2020/09/04追記:

ジャパンプロ 2020ですが,新型コロナウイルスの影響で開催が中止となりました.ただし,ジャパンプロの代替のコンテストとしてナショナルプロクオリファイが実施されることが計画されている様です.

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