“The Predator”こと,カイ・グリーンは,オリンピアを2017年まで7連覇していたフィル・ヒースの最大のライバルでした.特に,彼の高重量フルスクワットを見れば推察される様に,彼の脚のサイズは圧倒的で,スポーツ界でも最も驚くべき脚の一つとしてか認知されています.
以上のことから,カイグリーンはとんでもないバルクを持っているのですが,どうやら彼がビーガンダイエットを始める様です.今回は,その詳細及びそこから考えられることについて,皆さんとシェアしたいと思います.
カイグリーンのビーガンダイエット
今回の情報は,インスタグラムでの以下の投稿になります.
この投稿で彼が言っていることを和訳すると以下になります.
“野菜中心の食生活に変えようと思っているんだ.すでに,調査もしているよ.だれか,これをやったことがある?”
この投稿だけだと,検討中という感じですが,以下の投稿を見ると実際に始めているということが推察されます.
このインスタグラムにおけるカイグリーンの写真ですが,海外のサプリメントに非常に詳しい人ならピンときたのではないでしょうか.以下の写真のオマージュになっています.
参考:https://www.rockhardsupplements.com.au/video-reviews/MuscleMeds%20Beef%20Protein%20Powder%20Best%20Protein%20Powder%20Carnivor%20Low%20Fat%20Low%20Carb%20Muscle%20Gains%20Kai%20Greene%20Whey%20Protein%20Isolate
この写真は,カイグリーンが以前,スポンサー契約を結んでいたMuscle MedsのCarnivorという牛肉プロテインの宣伝広告です (余談ですが,カイグリーンは,現在はDYNAMIKという,自身のサプリメント会社のサプリメントを使用しています).ちなみに,「牛肉プロテインといえばCarnivor」という様に,サプリメント愛好家の間では非常に有名なブランドですね.
Carnivorの宣伝広告では,牛肉を食べていますが,インスタグラムでの投稿ではブロッコリーを食べています.ブロッコリーは,筋肥大に直接作用するビタミンであるビタミンBが豊富であるため,トレーニング愛好家の間で好き好んで食べられており,それを牛肉と置き換えています (ただ,牛肉はプロテイン源,ブロッコリーはビタミン源と考えると両者は等価ではない気がしますが….).
カイグリーンのビーガンダイエットから推察されること
なぜ,カイグリーンがこのタイミングでビーガンダイエットを始めたのは正直なところ分かりません (というよりも彼の行動の大半は良くわかりません).
ご存知の通り,カイグリーンは,IFBBプロではありますが,もう長らくコンテストの舞台に立っておらず,わたしは何度も言及していますが,彼はもはやコンテストの舞台に戻ってこないと考えています.ビーガンにすれば,普通の食事よりもカロリーを減らすことができるため,「これは,カイグリーンがコンテストに出るための準備なのでは!?」と考える人もいるかと思います.しかし,私は,前述した意見から,今回,食生活を変えたこと = コンテストの準備,ということではないと考えています.
実際,ビーガンで筋肉量を維持できるかどうがは結構疑問が残るところです.色々な人の話を聞いていると,タンパク質の摂取源は単一にするのではなく,白身魚,鶏胸肉,牛肉,卵…etc. と色々なものから摂取するのが良いとされています.「ビーガンにすると,タンパク質の摂取源が偏ってしまうのでは?」と考えられるため,ビーガンで筋量を維持,改善するのは結構至難の技だと思います.
その一方で,サプリメント大国のアメリカでは,ビーガン用のサプリメント (Redcon1やEvogenが販売しています)が販売されるなど,ビーガンでも体づくりができる環境が整っています.そう考えると,ビーガンにしたからと言って,簡単には筋量は落ちないという見方もできそうです.
終わりに…
相変わらず,カイグリーンは何を考えて行動しているのかがさっぱり分かりません.
(余談ですが,オリンピアが行われるたびに,なぜ彼がオリンピアに出場しなかったか答えるインタビュー動画が毎年の様に撮られるのですが,抽象的なことを言って何を言いたいのかさっぱりわからないんですよね.ちなみに,コメント欄でもみんな「何を言いたいのかわからない」とコメントしています笑.)
ただ,もし,今回のビーガンプロジェクトがうまく行けば,私たちもビーガンというオプションを選択肢の一つとして入れても良いのかもしれませんね.