以前の記事で,”The Predator”こと,カイグリーンがビーガンダイエットを始めたという記事を公開しました.
私は,その記事を書いたときには,カイグリーンが「なぜ」ビーガンダイエットを始めたのか理解ができませんでした.そんな中,日本人のプロボディビルダーである,山岸秀匡選手もビーガンダイエットを始めたというニュースを動画で拝見しました.
カイグリーンは,実際の食事内容をしっかり公開していなかったため,実際にビーガンダイエットといっても何を食べているのは不明でしたが,今回紹介する山岸選手の動画では詳しくそれが紹介されています.
今回は,山岸選手のビーガンダイエットの情報を皆さんとシェアさせて頂きたいと思います.
山岸秀匡選手のビーガンダイエット
今回の動画は以下になります.
山岸選手は,先日韓国で行われたソウルプロが今年の最終戦だった様なので,現在 (2019/11/05現在),オフシーズンになっています .
現在のボディビルディングでは,特にトッププロの中ではオフシーズンの間に脂肪をつけすぎないという「リーンバルク」という考え方が浸透しています (ここで注意なのが,従来型の「大量に食べて,大量にカロリーを摂取する」という考え方が間違っているというわけではありません.バルクが絶対的に足りていない人には非常に有効な手法ですし,プロの中でもその様な手法を取っている選手もいます).そのため,現在オフシーズンの山岸選手ですが,脂肪をつけ過ぎないために,ある程度節制して食生活を送っているのではないかと考えられます.
山岸秀匡選手のビーガンダイエットの食事内容
動画を見る限り,食事内容は以下の通りになっています.
1食目
- 玄米:300 g
- 納豆:3パック
- みかん
- 韓国海苔
2食目
- ビーガンミートソーススパゲティ
3食目
- 豆腐
- アボカド
- ブラックビーンズ
- 玄米
4食目
- 玄米
- 豆腐
- キムチ
- 野菜スープ
5食目
- シリアル (ビーガンシリアル+ソイプロテイン+アーモンドミルク)
6食目
- ビーガンハンバーガー (パン+レタス+ビーガンミンチ+玉ねぎ)
5食 (夜更かしをしてしてしまったため6食)は,ボディビルダーの食生活としては標準的な食事回数です.一日の食事の回数を分けて,こまめに食事をとった方が,身体が常にアナボリック状態 (=筋肉が合成されやすい状態)を保つことができるのと,より多くの食事を食べることができるため,採用している方が多いです (特に,食が細くて太りにくいという方にはおすすめです).
山岸選手ですが,ビーガンミンチを利用しながら本当に肉を食べていません.炭水化物として,白米でなく,玄米を選択しているのはGI値が低いため太りにくいから選択していると考えられます.
恐らく,概算ですが,食事だけで200g程度のタンパク質を摂取していると考えられます.主なタンパク質源ですが,豆腐とビーガンミンチですね.タンパク質源として,豆腐は日本でもポピュラーですが,このビーガンミンチは初めて見ました.
アメリカだと以上の様に一般的に,しかもそこまで高くない値段で売っているそうです.山岸選手曰く,味も肉と大して変わらないそうです.恐らく,アメリカは,人種のるつぼであるため,この様なビーガン用の食事が充実していると考えられます.
確かに,これだけ,ビーガンミンチ,ビーガンハンバーグ,ビーガンソーセージ etc.が充実していれば,ビーガンダイエットをやってみたい気がしなくもないです.
山岸選手がビーガンダイエットを始めた理由
山岸選手がビーガンダイエットを始めた理由は非常に気になったのですが,その答えは冒頭で紹介しています.The Game Changersというドキュメンタリー映画があり,その中でビーガンダイエットのメリットが紹介されていた様で,それに興味を持ったためビーガンダイエットを始めたそうです (ちなみに,このThe Game Changersですが,アーノルドシュワルツェネッガーも出演している様ですね.そのため,ボディビルダーの間でも評価が高いのかもしれません.).
このThe Game Changersですが,Netflixで配信されている様ですね (私は,Netflixと契約をしているわけではないのですが,この映画には非常に興味があるため,Netflixと契約するか迷いますね…).
2020/01/05追記:
以上で述べてきたビーガンダイエットですが,山岸選手は3日で継続を断念してしまったそうです.
山岸選手がビーガンダイエットを断念した理由としては以下の2点です.
- ビーガンダイエットの食材の価格
- お腹の張り
まず,一点目に関して,ビーガンダイエット用の食材は価格がそこまで高くないと説明しましたが,やはり一般的な食材と比較すると価格は高い様ですね.
次に,二点目に関して,ビーガンダイエット用の食材は野菜が中心になるため食物繊維が豊富であり,これにより,お腹が張ってしまってどうにもならなかったそうです.普段の食生活と比較して,とんでもない量の繊維質の食材を食べることになるため,この様な問題が生じたのだと考えられます.
以上の二点から総合して,高いお金を払っているのにも関わらず,お腹が張ってしまってどうしようもないという状況が生まれてしまったことから,山岸選手はビーガンダイエットの継続を断念してしまったそうです.
終わりに…
ケトジェニックダイエットに代表される様に,「アメリカで流行ったものは10年後に日本にくる」というジンクスがあるため,このビーガンダイエットも現在の日本ではそこまで流行していませんが,将来的には特に女性の間で大流行しそうな予感がします.
そうすれば,今回,山岸選手が紹介しているアメリカのスーパーの様に,ビーガンミンチの様な食品ももっと一般的に安く取り扱われる様になるのでしょうか.