以前の記事で注意喚起を促したゴールドジムのパワーグリップの模造品が出回っていると言う話ですが，同様にリストストラップの模造品も出回っている様です．
今回は，その情報を皆さんとシェアしたいと思います．
ゴールドジムリストストラップ模造品が出回っているという情報元
ゴールドジムリストストラップ模造品が出回っているという情報ですが，ゴールドジムの公式サイトの情報だと以下の様に書かれています．
上の写真ですが，今回問題となっている模造品と正規品の比較になります．ただ，こうして見ると，普段から余程，リストストラップを気にして使っている人でない限り，両者の違いを区別することは非常に困難であると感じました (一見すると，模造品は幅も小さく，長さも短いということをこの写真は言いたいのだと思いますが，私の様な素人が0.5 cmの幅の違いを見ただけで判断することは不可能に近く，また，同じく3.3 cmの違いについて気づく人がどれだけいるのかが疑問になります．)．
ゴールドジムリストストラップ模造品と正規品の違い
今回問題になっているゴールドジムのリストストラップの模造品と正規品との違いについて，模造品の問題点は以下に示す通りです．
- 生地が柔らかい
- 縫製が劣る
- ロゴの向きが逆向き
- 幅，長さが短い
この模造品もパワーグリップの模造品と同様に本当によくできていますね．
ロゴの向きが逆向きという点が一番大きな相違点になりますが，これも普段から注視していないとわからないと思います (しかも，”物によっては”ということであるため，自分が気づかないうちに模造品を扱っている可能性があります)．
幅と長さが短いというのは直接的には大きな問題になりません．長さが短いと言ってもある程度の長さはあるはずですし，幅については基本的に何重にもリストストラップを巻けば本体の幅が起因の問題は発生し難いためです．
一方，縫製，生地の材質が劣化しているとなると，安全面で大きな問題が生じます．リストストラップの場合，パワーグリップと違って使用重量の限度というものがありません (“明記されていない”という方が正しいですね) (実際に，フレックスルイスはCardillo社のリストストラップを使って300 kg近くのラックプルを行っているのを見たことがありますし…)．そのため，生地及び縫製に問題があると，超高重量の重りを扱った際に簡単にちぎれる危険性が出てきますし，そうなると安全という観点で大きな問題が生じるため，非常に危険ですね．
今回の一番の問題点は，やはり購入して実際に装着してみないことにはわからないということにあります．リストストラップは，毎日の様に使っても全くおかしくないトレーニング道具にはなるのですが，前述した通り，かなり気にしていない限り，見ただけで模造品と正規品との違いについて気づくことは非常に少ないと思います (ただ，ゴールドジムのリストストラップの使用感に慣れている人が使ってみたら気づくということは大いに可能性としてはあると思います．リストストラップの幅と長さは，どれだけの重い重りを的確に把持できるかに直結すると思われるため，使い慣れている方は気づくかなという印象です．)．
しかも，これは，あくまでもリストストラップの買い替えを行うユーザー限定の話であり，これからリストストラップを購入するという新規のユーザーは，「何が間違いで何が正しいか」という情報が全くないため，その様な方が今回出回っているとされているリストストラップの模造品を購入すると非常に危険です．
以上を考えると，今回，この模造品をどの業者が作ったのかについては知りえませんが，高重量を扱うトレーニング道具であるリストストラップの模造品を作るというのは，怪我をするリスクを高めることに繋がるため，極めて悪質であると感じました．
終わりに…
今回の模造品の騒動ですが，発端はゴールドジムの関係者がamazonで模造品を見つけたことが発端の様です．そのため，確かにamazonなどのインターネットショッピングで購入する方が便利ですが，パワーグリップと同様に，ゴールドジム製のリストストラップの購入を考えている方は，店舗で直接購入するか (敷居は結構高いですが)，ゴールドジムが直接運営している通販サイトで購入することをオススメします．
また，ゴールドジムというブランドに大きなこだわりがないのであれば，他のメーカーでもリストストラップは販売していますので，他メーカーのもの (Gasp, Shiek, Harbinger)でも良いのではと思います．
どちらにしろ，ゴールドジムのリストストラップの購入を考えている方は注意が必要です．
