Brandon Curry (ブランドンカリー)の優勝で幕を閉じたアーノルドクラシック 2022 in コロンバスオハイオのオープンクラスボディビルディングでは,2位だったWilliam Bonacの方が優勝にふさわしかったという意見も多く,議論を呼んでいます.
そんな中,ジャッジがウィリアムボナックではなく、ブランドンカリーを勝者に選んだ理由について語られている動画を見つけたため,皆さんとシェアしたいと思います!
ウィリアムボナックが敗れた理由について語られた動画
ウィリアムボナックが敗れた理由について語られた動画ですが,以下の動画になります.
動画の作成元は,大人気筋トレyoutubeチャンネルであるNick’s Strength and Powerになります.
今回の動画では,それ以外の事柄についても触れられていますが,今回の記事で紹介するウィリアムボナックの敗因については0:08-5:19で語られています.
今回の敗因ですが,往年の名選手であるGuy Cisterninoが,IFBBプロリーグのPresidentであるJim Manionから直接聞いた話の様です.
ウィリアムボナックの3つの敗因
今回の動画で述べられているウィリアムボナックの3つの敗因ですが,以下になります.
- ミッドセクション
- 身体の女性化
- ブランドンカリーのポージングの美しさ
ミッドセクション
まずは,ミッドセクションです.
かねてから指摘している通り,ウィリアムボナックはここ数年でミッドセクションがかなり悪化しています.
一応,参考のために以下がオリンピア 2015のウィリアムボナックです.
動画の作成元は,Chaitanya Chaudhariというyoutubeチャンネルになります.
ミッドセクションについて,2015年のウィリアムボナックと,2022年のウィリアムボナックを比較すると,2022年はよりはっきりしなくなっているのがわかるかと思います.
特に,ウィリアムボナックは,アブドミナルアンドサイを片脚を出して腹斜筋を出す様にしてポージングを行うのですが,2022年のウィリアムボナックは,もはや腹筋がほとんど出ていないことがわかります.
以上を総合的に評価して,ミッドセクションが崩れていると判断したと考えられます.
身体の女性化
次に,身体の女性化です.
身体の女性化でよく指摘されるのが,乳房の肥大になりますが,これに関しては正直なところ,中々判断が難しいです.
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身体の女性化でよく引き合いに出されるのがRonnie Coleman (ロニーコールマン)になりますが,今回のウィリアムボナックがそこまで乳房の肥大が確認できるかというと,カラーリングの問題もあり,動画上では難しいです.ただ,フロントポーズを取る中で注目して見ると,確かに,言われてみれば肥大化している様な形跡もあります.
以上から,恐らく,ウィリアムボナックの身体の女性化が進行しているというのは事実ですが,これは,ミッドセクションの問題と比べるとそこまで顕著ではありません.
ブランドンカリーのポージングの美しさ
最後に,ブランドンカリーのポージングの美しさです.
これは,ウィリアムボナックの問題ではありませんが,ブランドンカリーはポージングが非樹に素晴らしく,照明が当たると,身体の素晴らしさが際立つようになっています (ウィリアムボナックももちろん素晴らしいのですが,ポージングのプレゼンテーション能力というとブランドンカリーの方が良い気がします.).
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そのため,彼がアーノルドクラシック 2022で身体の仕上がりがイマイチだったのは事実ではあるものの,ポージングとストラクチャーの良さから,ステージ上で映えるように見え,これが高評価につながった可能性は十分にあります.
終わりに…
以上の3つの理由がウィリアムボナックの敗因になるわけですが, やはり最大の問題は明らかにミッドセクションであると思います.ウィリアムボナックは,ここ数年,サイズアップが顕著であり,実際にアーノルドクラシックでの彼のサイズは非常に素晴らしかったです.
その一方で,近年では,ジャッジがミッドセクションをかなり重視する傾向があるため,ミッドセクション以外が抜群に優れていても,ミッドセクションが悪いだけでかなり評価が低くなるということが,今回のウィリアムボナックのジャッジで明らかです.
彼は,ミッドセクション以外は本当に弱点がない選手であるため,ミッドセクションさえ改善できれば,オリンピアでトップ5に返り咲くのも無理な話ではないと思います.