Derek Lunsford，Nick Walker (ニックウォーカー)，Hunter Labrada，Brandon Curry (ブランドンカリー)というビッグネームがゲストポージングを行ったPittsburgh Pro (ピッツバーグプロ)では，特に，Derek Lunsfordの状態の良さが際立ちました．
このため，改めて，多くの人はDerek Lunsfordのオープンクラスへの転向について議論していますが，この問題に対して，彼のコーチであるHany Rambod (ハニーランボット)がコメントする動画を見つけました．
今回は，この動画を皆さんとシェアしたいと思います！
Derek Lunsfordとは
Derek Lunsfordは，1993年生まれのアメリカ出身のプロボディビルダーです．身長は167.5 cm，体重は88.3 kg-93.0 kgと言われています．
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彼は，非常に才能に溢れた選手であり，2017年にNPC USA Championshipsで優勝することで若干24歳にしてプロカードを取得します．プロカード取得から1ヶ月後に行われたタンパプロ 2017の212ポンドクラスで優勝し，オリンピア 2017の獲得権を得ます．そこで，初出場ながら，オリンピア 2017では5位に入賞し，非常に注目を集めました．
それからも彼の快進撃は続き，オリンピア 2018では，絶対王者フレックスルイスに肉薄する形で2位に入賞し，オリンピア 2018を最後にフレックスルイスが212ポンドクラスから引退することを宣言したことから，ここからは，誰もがDerek Lunsfordの時代になると思いました (非常に若く，優れた肉体を持っていたからです．)．
ただし，そこからは我慢の年が続きます．オリンピア 2019では，多くの人がDerek Lunsfordの優勝を予想する中で，彼のコンディションは芳しくなく2位に終わります．また，その翌年のオリンピア 2020でも彼のコンディションは一向に改善することはなく，まさかの4位に終わります．
オリンピア 2020で4位になったことを転機に，彼はコーチとして新たにHany Rambodを招聘し，オリンピア２０２１では彼史上，最高のコンディションを披露することで初優勝を果たしました．
ハニーランボットがDerek Lunsfordのオープン転向について述べた動画
ハニーランボットがDerek Lunsfordのオープン転向について述べた動画は以下です．
動画の作製元は，ハニーランボットのyoutubeチャンネルです．
今回の動画の長さは35:27です．
ハニーランボットが語るDerek Lunsfordのオープン転向の可能性
まず，今回，Derek Lunsfordがピッツバーグプロでゲストポージングを行ったのは，あくまでも偶発的なものであり，オープンクラス転向を見越したものではないことが述べられています．
This is not something we were planning to do whatsoever. It was not something, like this was a prelude or a sneak-peek of him doing the Open, not at all. This was literally trying to be the best version of him, so he can be in striking distance of doing the 212 to hold on to his crown and that’s what this is about. Now it’s turning into other things, because everyone is like, is he doing it, he should do it, he looks great, he’s going to deflate… all of those things are now in play
これ (=ゲストポージングを行うこと)はまったく予定していなかったことなんです．これは，彼がオープンをやるための前哨戦とかプレビューとか，そういうものではまったくないんです．これは，文字通り彼のベストバージョンになろうとするもので，そうすれば212 lbsクラスに出場して王座を守ることができる，つまり，そういうことなんです．今，それが他のことに変わってきているんです．みんなが，「彼はやるのか，やるべきだ、彼は素晴らしい，彼は小さくなる」と言ってるのですからね．
今回のゲストポージングでのDerek Lunsfordはオープンクラスの選手にも劣らないサイズ感でしたが，それはあくまでも，オリンピア 2022に向けた準備であるということを指摘しています．
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ただ，この筋肉の感じから推定すると，規定体重である212 lbsからかなりサイズアップしている感じがするため，実際に212 lbsクラスに出場するとなると，相当な減量が必要になると想定されます．
実際に，ハニーランボットは，現在のDerek Lunsfordが一種の”インフレ状態”であることを認識しており，減量していく中で身体がどのように変わっていくのかを注視する必要があることを述べています．
There’s two ways to look at it. Number one, he wants to go back and take his title back for one more time and then, he can turn around and decide to do the Open. The other way is he looks so good it’s going to be like how much deflation is going to go on between now and then and how is he going to look compared to last year when he was still not really pushing hard then. So, there’s a lot of different things going back and forth. We’re going to sit down and have to really dissect it and analyze all the different options.
2つの見方があります．1つは彼がもう一度行ってタイトルを取り戻したいと思っていて，その後、振り返ってオープンクラスに転向するのかを決めたいというもの．もうひとつは，彼はとても調子がよさそうなので，これからどれだけデフレ (=サイズダウン)が進むのか，そして，まだそれほど追い込んでいなかった昨年と比べてどう見えるのか，ということです．だから，いろいろなことが行ったり来たりしています．これからじっくりと検討し，あらゆる選択肢を分析しなければなりません．
以上を勘案すると，2022年シーズンは212lbsでの出場になりますが，2023年以降については，2022年の仕上がり次第ではオープンクラスに転向する可能性が十分にあるということが言えます．
終わりに…
ハニーランボットに師事する前から，Derek Lunsfodのオフシーズンの状態は目を見張るものがありましたが，ピッツバーグプロ 2022での彼の状態はそれを上回るものであり，ハニーランボットに師事することで順調に進化していることを感じますね．
