IFBBプロリーグの三大コンテストであるニューヨークプロ 2024 (= NY Pro 2024)が行われ,Nick Walkerが初優勝しました.
今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います.
NY PRO 2024 オープンクラスボディビルディングの結果
NY PRO 2024 オープンクラスボディビルディングの結果ですが,以下の通りです.
- 1位:Nick Walker
- 2位:Martin Fitzwater
- 3位:Tonio Burton
- 4位:Stuart Sutherland
- 5位:Krystian Wolski
- 6位:Quinton Eriya
- 7位:Tim Budesheim
- 8位:Angel Calderon Frias
- 9位:Emir Omeragic
- 10位:Justin Luis Rodriguez
- 11位:Josef Kveton
- 12位:Volodymyr Byruk
- 13位:Dorian Haywood
- 14位:onarthur Duncan
- 15位:Milan Sadek
1位:Nick Walker
優勝は,Nick Walkerでした.
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Nick Walkerですが,「やはり仕上げてきたな」という印象がかなり強いです.
1週間前に開催されたPittsburgh Pro (ピッツバーグプロ)ではミッドセクションの肥大が問題になっていましたが,1週間でかなり仕上げてきましたね.ポージングでミッドセクションのコントロールが疎かにならないことはもちろんですが,ポージング間でもミッドセクションの肥大があまり目立ちませんでした.
一方,全体的にサイズアップに注力しているというものの,身体の進歩はそこまでという印象が強いです.プロデビュー当時,弱点で言われていた背中について年々改善しているものの,それでも背中が強いと言われている選手と比較するとまだまだ改善の余地があると思います.以上を改善する過程で,身体全体のサイズアップを図っていると考えられますが,むしろミッドセクションの肥大が大きく目立っており,彼が躍進するためにはミッドセクションをもっとコントロールする必要があると思います.
2位:Martin Fitzwater
2位は,Martin Fitzwaterでした.
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Martin Fitzwaterですが,かなり良かったですね.
Martin Fitzwaterは,Nick Walkerとともにピッツバーグプロに出場しましたが,そのときからびっくりするほど良かったですが,NY Proもかなり良かったです.彼が優勝したDetroit Pro 2024では,ファイナルで大幅にコンディションを改善してきましたが,今回はプレジャッジの段階から良かったですね.
具体的には,下半身,背中の強さが目立ちました.下半身ですが,バックポーズをとったときに臀部までしっかりストリエーションが入っており,コンディションの良さ,また,サイドポーズをとったときにハムストリングスのピークがしっかりと出ており,下半身が強いとされているNick Walkerとも十分に戦えていました.背中ですが,僧帽筋,脊柱起立筋の立体感が素晴らしく,この部分はNick Walkerより素晴らしかったです.
今回,彼が素晴らしいことから,結果としてNick Walkerに肉薄する結果になりましたが,フロントポーズを改善することができれば,Nick Walkerにも勝利することができた可能性があります(やはり,Nick Walkerの大腿四頭筋の仕上がりは異次元であることに加えて,Martin Fitzwaterのミッドセクションのセパレーションがそこまで優れていないことで,フロントポーズで差がついてしまった可能性があります).
3位:Tonio Burton
3位は,Tonio Burtonでした.
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Tonio Burtonですが,あともう一歩という感じでした.
今回びっくりしたのが,Tonio Burtonのサイズ感が他の選手と比較してそこまで劣らないという点であり,しっかりと身体を改善していることがわかりました.ただ,その分,コンディションを比較すると,臀部,ハムストリングスで比較すると明らかですが,上位2選手と比較するとそこまで良くなかった印象です.
今後,彼の良さを活かすのであれば,極度なサイズアップはストラクチャーを崩す原因になるため,コンディションに注力する必要があると感じました.
終わりに…
今回のNY Proは,結果としてNick Walkerが勝利となりましたが,Nick Walkerが良くなかったというよりもMartin Fitzwaterが非常に素晴らしかったと言えるでしょう.両者ともに,ミスターオリンピア出場を決めているため,その際にどのような戦いになるのか楽しみですね.