プロ2戦目となるニューヨークプロ (NYプロ) 2021で驚異的な仕上がりで優勝したNick Walkerは,オリンピア 2021の2週間前に行われるアーノルドクラシックにも出場予定であり,IFBBプロリーグの三大タイトルの獲得を狙っています.
今回は,Nick Walkerの近況について皆さんとシェアしたいと思います!
Nick Walkerの近況アップデート
Nick Walkerは,コンテスト前に決まったポージングをしてくれるため,過去の状態と非常に比較しやすいのですが,今回は,以下の自身でNYプロ直前と現状を比較した写真が非常に分かりやすいです.
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これを見て,NYプロの前と現在の状況がほとんど変わっていない様にも見えますが,良く見ると,大円筋のつき方が改善していること,脚がサイズアップ (恐らく,外側広筋の広がり)していることが分かります.
特に前者について,Nick Walkerの弱点として背中があるため,そこを重点的に改善してきているという意図があるのだと思います.
フロントポーズについても一応掲載しますが,やはり,Nick Walkerのフロントポーズは相当に強いですね.
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Nick Walkerは,そこまで腹筋が素晴らしい選手ではないはずなのですが (少なくとも,アマチュア時代は,腹筋のセパレーションが少なく,むしろバブルガット気味でした),腹筋の一個一個が非常に大きく,セパレーションもはっきりしていることが分かります.Nick Walkerは,そもそも,ウエストラインが細いわけではありませんから,そこは割り切って,腹筋のサイズ,仕上がりで勝負するという戦略だと思うのですが,やはり素晴らしいです.
身体全体のバスキュレーションは言わずもがな素晴らしく,フロントポーズだけならば,オリンピアでもトップ6に入ってもおかしくないです.
Nick Walkerは,三大タイトルの獲得を狙う
Nick Walkerですが,IFBBプロリーグの三大タイトルを狙っていることは明確であると思われます.
IFBBプロリーグの三大タイトルとは,NYプロ,アーノルドクラシック in コロンバスオハイオ,ミスターオリンピアになるのですが,Nick Walkerは,既に冒頭でも述べました通り,NYプロのタイトルを獲得しています.
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ここから,アーノルドクラシック,ミスターオリンピアと挑戦するわけですが,最初の難関はアーノルドクラシックになります.
アーノルドクラシック 2021 in コロンバスオハイオは,例外的にオリンピアの2週間前に実施されるということ,また,優勝者にはオリンピア2021の出場権が付与されるということで,例年以上のラインナップが期待されています.
その中で,Nick Walkerの最大のライバルとなるのが,恐らくWilliam Bonac (ウィリアムボナック)です.
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ウィリアムボナックは,コンディションに多少のばらつきはありますが,大きく外す様な選手ではなく,Nick Walkerもかなり仕上げてこないと勝つのは困難であると言えます.
さらに,ミスターオリンピアのタイトルとなれば,2020年の王者であるBig Ramy (ビッグラミー),2019年の王者であるBrandon Curry (ブランドンカリー),2019年に3位だったHadi Choopan等が立ち塞がるため,非常に険しい道のりになります.
ただ,オリンピア 2020のジャッジの潮流を考えると,Nick Walkerの様なサイズで勝負する選手が有利になりつつあり,これで,コンディションを持ってくることができれば,アーノルドクラシック,オリンピアで上記の選手と互角以上の戦いができるのではないかと考えています.
終わりに…
オリンピア 2020は,Hunter LabradaやIain Valliereの台頭など,若手選手の活躍が目立ったコンテストになったのですが,オリンピア 2021では彼らに加えてNick Walkerも見ることができるため,個人的には,非常に楽しみですね.