オリンピアに出場する様なトップ選手は，「ほぼ全て」と言って良いほど何れかのコーチと契約をしています．
その中で，William Bonac (ウィリアムボナック)は，2019年に長らくコーチング契約を行っていたNeill Hillとの契約を解除し，その後，どのコーチと契約をしているか長らく不明だったわけですが，今回，ようやく，そのコーチが判明しました．
今回は，この情報を皆さんとシェアしたいと思います．
ウィリアムボナックの新しいコーチ
ウィリアムボナックの新しいコーチについて分かる投稿ですが，彼の以下のインスタグラムの投稿になります．
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今回の投稿で，彼の新しいコーチが，@abdullah_fs_alotaibi，すなわち， Abdullah Alotaibi (アブドーラ)であることがわかります．
アブドーラですが，言わずもがな，オリンピア 2019を制したBrandon Curry (ブランドンカリー)のコーチであり，最近では，Blessing Awodibu (アワディブ)も彼とコーチング契約を行ったことで有名です．
今回の投稿ですが，アブドーラも似た様な投稿を行っており，そこで，彼は以下の様に述べています．
4weeks out to Arnold C. William is very happy cause he gained 11kg, the first time he get to that in no time. Our target is to add 5-6kg compare to his last competition
アーノルドクラシックに向けてあと4週間．ウィリアムボナックは11kg増えたことをとても喜んでいます．今後の目標は，前回の大会よりも5～6kg増やすことです．
この11 kg増えたというのが，「どの時点」と比較して，「オフシーズンの重量なのか，それとも，コンテスト体重でなのか」という疑問がありますが，ウィリアムボナックはオフシーズンでも大きく体型が崩れないことを考えると，「11 kg増やした」というのがオフシーズンの話でも相当増量したということがわかります．
ウィリアムボナックのコンテストプラン
今回，ウィリアムボナックがアブドーラと契約を行い，上記の様なアブドーラのコメントがあることから分かるウィリアムボナックのコンテストプランですが，2020年よりもサイズを上げてくる確率が高いでしょう．
オリンピア 2020では，Big Ramy (ビッグラミー)が優勝したわけですが，2020年のビッグラミーは，サイズとコンディションを兼ね備えた驚異的な仕上がりをコンテストに持ってきました．
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アーノルドクラシック 2020 in コロンバスオハイオなど，ウィリアムボナックがビッグラミーに勝利した経験はありますが，オリンピア 2020のビッグラミーを基準にした場合，彼に勝つためには，やはりサイズが必要であり，それを判断してアブドーラをコーチとして招聘したのだと考えられます (やはり，アブドーラというと，サイズアップという印象が強いですし．)．
ただ，これについては，懸念点も存在します．
ウィリアムボナックの身体の弱点について，故John Meadowsは，「ストラクチャーが徐々に崩れている」ということを指摘しています．212 lbsでデビューした当時のウィリアムボナックの筋肉量とストラクチャーのバランスは大変素晴らしかったのですが，2021年シーズンに限らず，ここ数年は，サイズアップすることで徐々にストラクチャーが崩れていってます．
そのため，2021年もサイズアップするとなると，さらにストラクチャーが崩れる可能性が高く，そうなると，高評価に繋がるのかというのが疑問になるところです．
終わりに…
ウィリアムボナックは，もともとは，212 lbsクラスで活躍していたことからも分かる通り，彼はそこまで身長があるわけではないため，個人的には，サイズアップをすることは確かに重要ですが，それよりも，彼の良さであるコンディションを追求する方が良いのではないかと考えてしまいます．
近年のウィリアムボナックですが，コンディションについて，決して悪くはないのですが，驚くほど良いかと言われるとそうでもないため，余計にその様に感じてしまいます．
