George Petersonと言えば,クラシックフィジークのカテゴリーに属していた当時から非常に優れた背中を有していることで有名であり,それは,212ポンドクラスに転向してからも際立っています.
今回は,George Petersonが背中を発達させるためのヒントについて解説している動画を見つけたため,皆さんとシェアしたいと思います!
George Petersonが背中を発達させるための工夫について解説した動画
George Petersonが背中を発達させるための工夫について解説した動画ですが,以下になります.
動画の作成元は,Generation Ironになります.
今回の動画ですが,2:30までは,背中を発達させるための工夫,2:30以降は,George Petersonのコンテスト直前の日々の過ごし方,2021年に向けたプランなどが簡潔に解説されています.
実際に,George Peterosnの背中が素晴らしいのは,今回の動画のサムネイルでも分かるのですが,インスタグラムの投稿でもその素晴らしさが分かるため,一応掲載しておきます.
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彼の背中は,分厚い上に,広がりがあり,かつ凹凸感もあり,「背中が強い」と言われるのにも納得がいきます.
George Petersonの背中を発達させるための工夫
George Petersonの背中を発達させるための工夫ですが,以下の3点について述べられています.
- 背中を収縮させる際には胸を張る
- 異なる角度から刺激を入れる
背中を収縮させる際には胸を張る
まず述べられていることは,背中を収縮させる際には胸を張るという点です.
これは,海外のボディビルダーの動画では”Chest up”と表現されることが多いのですが,広背筋の拮抗筋である大胸筋を意識するということがポイントです.
たとえば,George Petersonも今回の動画中で述べていますが,ラットプルダウンのボトムポジション,ベントオーバーロウのトップポジションは広背筋の収縮がターゲットとなります.しかし,特に初心者のうちは「広背筋を収縮させる」という感覚は難しく,それならば広背筋の拮抗筋である大胸筋を伸展させるということを意識すれば,自ずと大胸筋の拮抗筋である広背筋は収縮します.
広背筋と異なり,大胸筋というには身体の前部についているため,視覚的に伸展しているかを確認しやすいというメリットもあり,背中の収縮を感じるのが中々難しいと感じている方は,むしろ拮抗筋である大胸筋の伸展を意識するのが良いかもしれません.
今回の動画で述べられているテクニックの一つに,「荷重を負荷して意識するのが難しいのならば,手だけを動かしてその状態を練習する」ということが述べられており,うまくなってくるとそれだけでも背中の収縮を感じることができる様になります.
これが意外と効果的で,手の動作だけで練習になるのなら場所を選びません.事実,私もトレーニングを始めた頃には,この様にしてダンベルロウイングの練習をよくしており,それによりかなり上達したため,背中のトレーニングが苦手という方にはおすすめです.
異なる角度から刺激を入れる
次に述べられていることが,異なる角度から刺激を入れるということです.
これは非常によく言われていることであり,背中の筋肉は非常に大きいからこそ,様々な角度から刺激を入れる必要があるということは多くの人によって提唱されています.
George Petersonもその例に漏れず,異なる刺激を入れるために,毎週,少しでもトレーニングを変更する重要性について述べています (動画中ではベントオーバーバーベルロウイングを例に挙げて,今週オーバーグリップで実施したら,次週はアンダーグリップで実施するということが述べられています.).
ただ,実際にGorge Petersonが1回の背中のトレーニングで実施する種目数は6-7種目とそこまで突出して多いわけではありません.この理由としては,多くのボディビルダーが実施している様に,背中を週に二回トレーニングしているか,そもそも,背中のトレーニングを複数の週で捉えてバリエーションを付けているかという二点の可能性が考えられますが,今回の話を聞いていると後者の方な気がします.
終わりに…
翻って自分自身のトレーニングを鑑みると,ラットプルダウン以外の収縮をターゲットとする種目 (ポジション)で,中々,「大胸筋を伸展させる」ということを意識していなかった気がします.
自分の中では収縮を意識できているつもりでしたが,やはり,視覚的に捉えやすい大胸筋を意識した方が遥かに効率的であるため,このテクニックに関しては是非取り入れていきたいと思いました.