2019年の3月に行われたアーノルドクラシックのクラシックフィジークの部門で優勝し,2019年のオリンピアでも同門で3位に輝いたGerge Petersonがボディビルディングの212ポンドクラスへ転向する様です.
今回はその情報をみなさんとシェアしたいと思います.
George Petersonとは
George Petersonは,1984年生まれのニューヨーク出身のプロボディビルダーです.身長は170cmで,体重は83.9-88.9 kgになります.
彼は,2016年にプロカードを取得した後,2017-2019年のミスターオリンピアのクラシックフィジーク部門で3年連続で3位に入賞するなど,トップレベルの実力持つプロボディビルダーです.
(調べてて結構意外だったのが,プロカードを取得したのが結構最近なんですよね.ただ,年齢にすると32歳であるため,そこまで遅く取得したというわけではありません.)
George Peterson,212 lbsクラスへ転向
今回の情報源の動画を以下に掲載します.
彼は,クラシックフィジークでトップレベルの実力を持っっていることに疑いがありません.ただ,彼はクラシックフィジークの部門においてオリンピアで優勝することは困難であるということが世間的な認識でした,それは,Breon Ansleyとクリスバムステッドという選手がクラシックフィジーク部門では君臨しているためです.
クラシックフィジークというカテゴリーにおいて,George Petersonは,全競技者の中でもトップレベルのバルクを持っています.事実,今年のオリンピアのステージでの彼のバックダブルバイセップスは,Breonとクリスを凌ぐほどでした.
ただ,クラシックフィジークに必要とされるのは,サイズだけではなく,”Structure”,すなわち,「どれだけクラシカルな肉体か」というのも重要になります.その点を考慮に入れると,やはり,前者2人と比較すると,George Petersonはクラシックフィジークというよりも「ボディビルより」であると思います.
クラシカルに肉体で必要とされることは,「左右対称性」,「ウエストの細さ」という生まれ持ったものが非常に大きいと思います (この様な生まれ持ったものが勝敗を大きく左右する競技は,本当に難しいと思います.).また,近年のクラシックフィジークでは,バキュームポーズという,ミッドセクションの空気を抜いて一気に腹筋を凹ますポージングがあるのですが (クリスバムステッドの得意なポージングです),これが規定ポーズはないものの,できることでかなり評価が高いとされています.
その点,George Petersonは,この密度が非常に高いミッドセックションを見れば推察される通り,バキュームポーズを取ることが非常に苦手であることが知られています.
すなわち,こういったポージングでの向き,不向きからも彼がクラシックフィジークではなく,ボディビルディングの方が実力を発揮することができるということが推察されます.
212ポンドクラスに転向するとなると,やはり,仕上がり体重を増やすことになるのですが,オリンピアのクラシックフィジークのカテゴリーでのステージで見せている仕上がりを212ポンドクラスでも披露することができれば怖い存在になることは間違いありません.
終わりに…
兼ねてから,George Petersonはボディビルディング向きであるとは多くの人に言われていましたが,まさか本当にボディビルディングに転向するとは驚きです.
カテゴリーを変更したということもあり,まずは,オリンピアの出場権を獲得できるかに注目ですね.
2020/08/07追記:
George Petersonですが,2020年の7月末から8月初頭にかけて行われたタンパプロにて,212ポンドのデビュー戦にも関わらず,見事優勝を果たし,ミスターオリンピア 2020の出場権を獲得しました!今回の記事で指摘した通り,212ポンドクラスでは彼のウエストの細さはかなりの武器でした!