Big Ramy (ビッグラミー)は,もちろん,身体のどの部位も大きいのですが,その一方で,腕の強さというのはそこまで話題になりません.
今回,そんなビッグラミーが「腕の強さ」を披露した動画を皆さんとシェアしたいと思います.
ビッグラミーとは
ビッグラミーは,本名がMamdouh Mohammed Hassan Elssbiayであり,1984年エジプト生まれのプロボディビルダーです.身長は175 cm,体重が133.8-140.6kgと言われています (これは,恐らく,オンシーズンの時の体重であると思われます.).
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彼は,2012年にプロカードを取得すると,それからすぐに頭角を現し,2013年の,2014年のNew York Proで優勝,オリンピア 2013,2014で8位,7位と順調にステップアップしていきます.
特に,ミスターオリンピアに関しては,ミスターオリンピア 2015で5位,ミスターオリンピア 2016で4位,ミスターオリンピア 2017で2位と順調に成績を伸ばしていましたが,ミスターオリンピア 2018はまさかのトップ5を逃し6位に終わります.
誰しもが,そこから成績を徐々に落とすのではないかと予想している中で,ミスターオリンピア 2020ではワイルドカードでの出場ながら初優勝を飾り,それからミスターオリンピア 2021でも優勝し二連覇しています.
ビッグラミーが「腕の強さ」を披露した動画
ビッグラミーが「腕の強さ」を披露した動画は以下です.
動画の作成元は,大人気筋トレyoutubeチャンネルであるNick’s Strength and Powerです.
今回の動画で紹介されているビッグラミーの腕トレの風景については,Nick’s Strength and Powerのショート動画でも紹介されています.
ビッグラミーの驚くべきダンベルオルタネイトカール
今回,ビッグラミーが披露しているのはダンベルオルタネイトカールです.ダンベルオルタネイトカール自体は,腕の筋肉を付ける上で非常に一般的なエクササイズではありますが,今回特筆すべき点は彼が扱っている重量とフォームです.
一般的に,ダンベルオルタネイトカールは,チーティングが使いやすい種目であり,ユニラテラルトレーニングとして実施することが多いことから,非常に重要を扱いやすい種目です.
それでも,25 kgを超えた重量になってくると,チーティングのフォームもかなり崩れてくることが多い中で,今回,ビッグラミーは片手25 kgの重量をいとも簡単扱っています.
ビッグラミーは,今回の動画の中で,ダンベルをしっかりと支えるということを意図してパワーグリップをセットしてダンベルオルタネイトカールを実施していますが,それでも25 kgの重量をここまで正確に実施できるというのは正直,かなり凄いと思います.
ビッグラミーの腕のコンディションも良い
また,今回のビッグラミーがダンベルオルタネイトカールを実施している動画ですが,彼の腕のコンディションがかなり良いということが分かるかと思います.
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ビッグラミーというと,どうしてもサイズ重視の印象が強いため,筋肉のディティールに関してはそこまで優れているわけではないという印象が以前までは強かったです.ところが,以上の動画でも確認できますが、実際に彼の腕の状態を見てみると,上腕三頭筋がびっくりするほど大きいのはもちろんですが,バスキュラリティが非常にはっきりしており,ディティールを改善することに注力している印象を受けます.
以上を総合すると,ビッグラミーが腕が強い選手という印象はそこまでなかったのですが,改めて,彼の正確なトレーニングを見ていると彼は相当に腕が強いということが言えると思います.
終わりに…
一方で,確かにビッグラミーの腕が強いということが分かる一方で,「びっくりするほど強いか」と言われるとそうでもないと思います.この理由は明確で,上腕筋と前腕の筋肉のつき方です.
例えば,腕が強い選手と言われているPhil Heath (フィルヒース)やFlex Lewisは前腕及び上腕筋が発達しすぎていて,もはや上腕と前腕の腕の太さがほぼ同一のようになっています.
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ビッグラミーも上腕筋の発達は素晴らしいですが,前腕と一体化してとんでもない腕の太さになっているわけではないため,びっくりするほどの大きさを感じるわけではありません.
ただし,身体のトータルのバランスで見た時に,彼の腕が細いと感じることは全くないため問題なく,むしろ,腕に関してはコンディションが改善していることから,むしろ進歩しているのではないかと感じるくらいでした.