アワディブとAndrew Jackedどちらが優れているのか

2022年シーズンは絶好調の中でミスターオリンピア 2022の出場権を獲得したBlessing Awodibu (アワディブ)について,同じく,2022年,非常に勢いのあるAndrew Jackedについて,著名なコーチが比較する動画を見つけました.

今回は,アワディブとAndrew Jackedの比較について皆さんとシェアしたいと思います.

Blessing Awodibu (アワディブ)とは

Blessing Awodibu (アワディブ)は,1991年,アイルランド生まれのプロボディビルダーです.身長は,177.5cm,体重は約107 kg-111 kgです.

彼は,冒頭でも述べたようにSNS上で大人気であり,プロテインを神の粉と言っているコミカルな動画を多くの方は一度は見たことがあるのではないかと思います.

SNSでは大人気ですが,実は出場したコンテスト歴はそこまで多くありません (だからこそ,彼はサイズももちろん他選手と足りませんが,コンディションも正直いまいちです.).彼は,2017 IFBB Diamond Cupのオーバーオールで優勝してIFBBプロカードを取得し,そこから,4年後のIndy Proでプロデビューを果たし3位に入賞しました.また,同年のNew York Pro 2021では6位に入賞しました.

プロデビューの年の成績としては悪くありませんが,彼が2017年にプロカードを取得し,プロ初戦まで3年間の時間があったことを考えると,そこまで良い成績でもないということが言えます.

Andrew Jackedとは

Andrew Jackedについて,インターネット上で調べてもなかなか情報が出てきません.彼がそもそも有名になったのは,パワーリフターとして世界的に非常に有名になったLarry Wheelsの影響が非常に強いと思われます.

 

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Larry Wheelsは,24歳で重量挙げで2つの世界記録を樹立したことで名を馳せました.彼は,体重が275lbs ( = 約125kg)で合計2275lbs (=1032 kg)のローギア記録(610lbs (277 kg)のベンチプレス、810lbs (=367 kg)のスクワット、855lbs (=388 kg)のデッドリフト)を記録しました

そんな,Larry Wheelsのトレーニングパートナーとして有名になったのが今回紹介したAndrew Jackedになります.彼は,身長が約188 cmで体重が約121 kg (随分前のデータなので,実際には異なる可能性が高そうです)になります (アメリカの標準的な身長から考えると普通かもしれませんが,ボディビルダーとして考えると非常に大柄です・).

 

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調べたところによると,彼は2007年からボディメイキングをしている様です.ただ,その一方で,彼はコンテストに出場したことがないという非常に変わった経歴も持っています (この情報が少し錯綜していて,恐らく,あっていると思います.).

そんなコンテストに出場したことがない彼なのですが,2020年にコンテストに出場することを明言してトレーニングを続けていました.当時の彼ですが,上半身が非常に良いということで少し話題になっていたのですが,下半身には実際にどうなのかという議論がなされており,当時はそこまで気に止める様な選手ではありませんでした.

そんなAndrew Jackedですが,新型コロナウイルスの影響で2020年のコンテストに出場することができず,2021年のコンテストに目標を決めてコンテスト準備を続けている様です.その一環で彼が行った投稿が衝撃的でした.

 

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コンディションもサイズも抜群ですね.

この肉体がコンテスト経験がほぼ0の選手のものとは到底思えません….彼はどうやらナイジェリアにルーツを持っている選手の様であり,各部位が丸々と発達した筋肉は,やはり,黒人選手特有の素晴らしさですよね.

彼のインスタグラムを見てみると分かりますが,高重量をしっかりとコントロールしており,非常にトレーニングが丁寧であることが分かります.だからこそ,ここまで,身体が発達するのでしょう.

ここで,彼のサイズはもちろん素晴らしいのですが,特筆すべきは,やはりウエストラインの細さになります.

ポージングからして,クラシックフィジークに焦点を当てていることが想像することができますが,ここまでウエストが細いと,クラシックフィジークでも十分活躍できるポテンシャルが十分にあると思われます (私個人の意見としては,ぜひ,ボディビルディングで見たいですが….).

2020年に懸念されていた脚のサイズ不足というのも全く感じられず,まさに完璧なパッケージと形容することが可能です.

アワディブとAndrew Jakcedを比較した動画

アワディブとAndrew Jakcedを比較した動画は以下です.

動画の作製元は,Muscle and Fitnessです.

今回の動画のサムネイルを見れば分かる通り,Dennis James,Chris Cormier,Milos Sarcev,Chad Nicholls,Chris Aceto,George Farah (ジョージファラ)と非常に有名なコーチが勢揃いしています.

それに伴って,動画も非常にボリューミーで,1:50:20の動画となっています.

コーチの多くはAndrew Jackedが優れていると指摘

まず,Andrew Jackedのコーチの一人であるジョージファラは,Andrew Jackedの方が優れていると指摘します.

I’ve never seen them next to each other,I’ll put it this way to you, if they are both 100 percent

2人が隣り合っているところを見たことがないですが,彼らは両方の100%の状態であればがAndrew Jacked勝つでしょう.

また,Chad Nichollsも以下のように指摘します.

No way. Not even close. Those two people won’t even be compared

まさか,全然違います.あの二人は比較されることすらないでしょう.

さらに,Chris Acetoも以下のように指摘します.

Both of those guys — I think they’re big guys, huge structures, which can potentially carry them to really high placings possibly. We haven’t seen them in the lineup before. I would definitely go with Andrew Jacked. I think he’s more impressive,

二人とも大きな体格をしているので上位入賞の可能性は十分にあると思います.今まで見たことのないラインナップですね.私ならAndrew Jackedを推しますね.彼はより改善していると思います.

以上から,Andrew Jackedを推す声が多いことがわかります.その理由としては,Andrew Jackedの身体のバランスの良さもありますが,そもそも,アワディブには下半身に致命的な弱点があるということが指摘されています.

アワディブは,下半身がかなり小さい選手ではあるのですが,それに加えて,左右の脚でかなりのサイズの差があるようです.

正直,アワディブの脚のサイズが小さいことは認識していましたが,バランスが悪いということについては意識したことがありませんでした.ただ,これは,あくまでもAndrew Jackedという,身体が極端にバランスが取れている選手と比較した場合の話であるため,一般人が見たときにはそこまで気にならないという可能性もあります.

終わりに…

今回,Chad Nichollsがかなり強い言葉で両者を比較していますが,正直,両選手ともに,コンテスト経験がそこまでないため,実際には本番で100%で来れるのかどうかというのが非常に重要だと思います.ジョージファラが「100%」と前置きしているのもそれが理由の一つとして考えられます.

以上の比較は,「アワディブが良くない」というわけではなく,むしろ「Andrew Jackedが良すぎる」と考えるほうが普通だと思います.

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