オリンピア 2014を最後に，オリンピアの舞台から遠ざかっているKai Greene (カイグリーン)ですが，彼が最後にオリンピアに出場した2014年と現在の身体を比較する投稿をインスタグラムにて見つけました．
今回は，この投稿を皆さんとシェアしたいと思います．
カイグリーンの2014年と2021年の比較
カイグリーンが投稿した2014年と現在 (2021年)の比較ですが，以下になります．
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まず，左の投稿ですが，ボディビルディングパンツに「16」の数字を確認することができるため，このカイグリーンはオリンピア 2014のときになります．一方，右のカイグリーンですが，これは2021/06/28のときになります．
すなわち，今回の投稿というのは，「7年前の自分自身と比較して，現在，どの様に身体が進化しているのか」ということが主題になります．カイグリーンが7年前と比較して，最も大きく異なるのは，彼はコンテストに出場することを辞めてしまったということになるのですが，それでも，身体が改善しているということをフォロワーに知ってもらいたいのでしょう．
今回の投稿について，補足すると，左の写真はコンテスト時のコンディションであるのに対して，右の写真はオフシーズンのコンディションであるということです．すなわち，カイグリーン自身としては，それを考慮にいれても．現在の方が進化しており，これでコンテストコンディションになったらとんでもないことになるということを考えているのだと思います．
カイグリーンは2014年から進化しているのか
今回のカイグリーンの投稿を見て感じたのが，確かに，2021年のコンディションは素晴らしいのですが，果たして，2014年から進化しているのかと言われると少々疑問です．
そもそも両者で．前述した通り，コンテスト時とオフシーズンと全く状態が異なるため比較は難しいのですが，2021年のカイグリーンを見て分かるのは，コンテストに出場していなくても相当なレベルの身体を保っているということです．
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この写真を見た限りでは，オフシーズンですが，現在の方が明らかに腹筋周りのコンディションは良く，三角筋前部から上腕二頭筋にかけて，物凄い血管が走っていることがわかります．
ただ，この2021年のカイグリーンが，2014年当時のカイグリーンが持っていた弱点を克服できているのかというと，私はできていないと思います．
2014年のカイグリーンの弱点ですが，オリンピア 2014で敗れたPhil Heathe (フィルヒース)と比較した場合の主な弱点は以下の通りです (恐らく，他にもありますが，以下は代表的なものに限ります．)．
- 三角筋の丸み
- 前腕の太さ
まず，三角筋の丸みについて，今回のカイグリーンの投稿は，前述した向かって右側の三角筋から上腕二頭筋の血管が目に入り，そこまで目立たない様にしていますが，そこまで丸々とした三角筋でないことがわかります．この問題は，オリンピア 2014からの課題であり，フィルヒースと比較して，フロントポーズ，モストマスキュラーをとったときに三角筋の丸みが足りず，これは恐らく，三角筋の前部に原因があると考えられます．今回の投稿でも分かる通り，いまいち，大胸筋と三角筋のセパレーションがはっきりしていません．
次に，前腕の太さについて，カイグリーンは恐らく，かなり腕が長いことから余計に目立ってしまっていますが，前腕は結構細いです．そもそも，比較対象であるフィルヒースは前腕が相当に強いこともありますが，カイグリーンの場合は，発達した上腕二頭筋のピークの影響もあって相当に前腕が細く見えてしまいます．この問題は，ずっと言われていることであり，2021年のカイグリーンを見ても，その問題は解決していません．
以上を考えると，確かにコンテストに出場していないでこの身体は凄いですが，2014年から劇的に変わっているかと言われるとそうでもない気がします．
終わりに…
今回の記事を書くあたって，オリンピア 2014を見直していたのですが，そこで気づいたのが，カイグリーンは脚の筋肉の出し方がそこまで上手くないということです．カイグリーンの長所と言えば，真っ先に脚が挙げられるくらい，彼は脚が強いのですが，それとは裏腹にポージングをする際の筋肉の出し方が，フィルヒースと比較して上手くないと思いました．
今回の写真では，彼の筋肉の出し方が直ったのかどうかまではわかりませんが，そういう細かいところを見ると，意外と，フィルヒースとカイグリーンの差ってありますよね．
