Hadi Choopanの肩の違和感はシンソールが原因?

Hadi Choopan シンソール

特定の部位に注入することで,その特定部位だけをサイズアップしたかの様に見せることができるドラッグとしてシンソールが挙げられます.

Hadi Choopanがミスターオリンピア 2022に向けて,その状態を6月に公開したときに左肩に僅かですが違和感がある様な印象を受けましたが,どうやらそれはシンソールの可能性が高いということを,Hadi Choopanの以前のマネージャーが糾弾しています (一般的に,トッププロの多くは,コーチの他にマネージャーを雇うことがほとんどです.).

今回は,Hadi Choopanがシンソール注入をしている可能性があるということについて皆さんとシェアしたいと思います.

Hadi Choopanとは

Hadi Choopanとは,1987年イラン生まれのプロボディビルダーです.身長は169 cm、体重は100-105 kg程度と言われています.

彼は,2008年からコンテストに出場しており,恐らく,Mr. Olympia Amateur 2017 でプロカードを取得し,同年からプロデビューしています.ちなみに,彼のコーチである,Hany Rambodはこのときから彼を指導しているようです.

彼を世界レベルの知名度にしたのが,2017年に韓国で行われたAsia Grand Prixでしょう.当時のAsia Grand Prixは,オリンピアの直後に行われ,通例,オリンピアの優勝者はオリンピア後に世界各国で行われるコンテストに出場しないのが慣例になるのですが,2017年に行われたAsia Grand Prixは別で,当時,212ポンドクラスで絶対王者だったフレックスルイスが参戦しています (ちなみに,Hadi Choopanについて,現在はオープンクラスの選手ですが,当時は212ポンドクラスの選手でした.).

Asia Grand Prix 2017

結局,このコンテストでHadi Choopan (中央左)はフレックスルイス (中央)に敗れるのですが,プロ転向一年目の選手が当時オリンピアを6連覇していた絶対王者を追い詰める形となり,今でも,そのとき「Hadi Choopanの方が良かった」という声が多数を占めています (この点からも,オリンピア 2020では当時の再戦を非常に楽しみにしていたのですが,フレックスルイスが肩の怪我で欠場するのであればしょうがありません….).

それからも快進撃を続け,バンクーバープロ 2019で優勝,初出場のオリンピア 2019では3位入賞,オリンピア2020,2021では4位,3位と非常に素晴らしい成績を残しております.

Hadi Choopanの以前のマネージャーが彼のシンソールの使用を指摘した動画

Hadi Choopanの以前のマネージャーが,彼のシンソールの使用を指摘していることについて述べた動画は以下です.

動画の作成元は,大人気筋トレyoutubeチャンネルであるNick’s Strength and Powerです.

そもそも,Hadi Choopanの以前のマネージャーであるMahdi Parsafarが「糾弾」している原因ですが,Parsafar兄弟がHadi Choopanの同意なしに,彼の名前を使った製品を販売したことが原因で揉めており,その応酬の一環で彼のシンソールの使用を糾弾した様です.

ちなみに,Parsafar兄弟の該当する投稿は全て削除されているため,Nick’s Strength and Powerの動画からの引用になります.

Hadi Choopanの以前のマネージャーは彼のシンソールの使用を指摘

Hadi Choopanの以前のマネージャーは彼のシンソールの使用について,以下の様に罵っています (原文はペルシャ語ですが,英語に変換しています.).

 I don’t want to waste time with Mr. Synthol and homeless. He has to come to the court and answer questions. He wants to get YouTube channel, but bury this wish.

Mr. Syntholやホームレスに時間を割きたくない.彼は裁判所に来て質問に答えなければならない.彼はYouTubeチャンネルを取得したいだろうが,それは無理だろう.

Parsafar兄弟が以上の様に述べているのは,Hadi Choopanがyoutubeのアカウントとして使っていたものは,Parsafar兄弟のyoutubeチャンネルであり,これを著作権侵害として訴えたためです.

Mr. SyntholというのがHadi Choopanを指しており,このことから,彼がシンソールを使っていたということが示唆されます.シンソールは,短期的に筋肉を膨らませる様な効果がありますが,中長期的にみたときには筋肉に潰瘍や傷ができるとされています.

また,今回のHadi Choopanの肩を見ればなんとなく想像することができますが,シンソールを使用したからといって,意図していた様な筋肉の形になるとは限りません (むしろ筋肉の形が崩れることの方が多いと考えられています.).

以上を考えると,ステロイドのような直接的な筋肉増強作用はないものの,やはりシンソールの使用は避けるべきです.

終わりに…

ステロイドの使用と同様に,IFBBプロ選手の中でシンソールの使用というのは「公然の秘密」となっていますが,今回のHadi Choopanのシンソール使用の疑惑というのは議論を読んでいる様ですね.

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