オリンピア 2006,2007,2009,2010を制したJay Cutler (ジェイカトラー)は,背中を鍛えるためのダンベルエクササイズとしてダンベルプルオーバーを推奨しています.
ですが,ダンベルプルオーバーは大胸筋を鍛えるためのエクササイズであり,正直,実施してもどこに効いているのかわからないという方が多いかと思います.
今回は,ジェイカトラーが解説する背中に効かすためのダンベルプルオーバーのテクニックについて紹介します!
ダンベルプルオーバーとは
ダンベルプルオーバーは,ダンベル及びベンチ台をを使って実施するエクササイズです.
ターゲットは,大胸筋,小胸筋,広背筋です.
ダンベルプルオーバーは,非常にクラシカルなエクササイズであり (古くは, Arnold Schwarzenegger (アーノルドシュワルツネッガー)が実施していたダンベルプルオーバーが個人的には有名だと思っています. ),最近になって実施する人が増え出した印象が強いです.この理由ですが,鈴木雅選手が胸郭を形成するのに非常に有効なエクササイズであるとオススメしたことが発端だと思います.
本動画の作成元は,IRONMAN JAPANのyoutubeチャンネルです.
また,山岸秀匡選手がダンベルプルオーバーの実施方法について言及しているのも良く目にします.
動画の作成元は,山岸秀匡選手のyoutubeチャンネルになります.
以上のでダンベルプルオーバーがオススメされているものの,実際には,冒頭でも述べた通り,本エクササイズがそもそも胸,背中をターゲットとしてエクササイズであることから,果たしてどっちに効いているのかわからないという方や,意図して,胸もしくは背中に効かせることができないと感じている方は,中級者以上にも多いと思います.
ジェイカトラー解説のダンベルプルオーバーの動画
ジェイカトラー解説のダンベルプルオーバーの動画は以下です.
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今回,細かい指定はありますが,一番重要なのがグリップです.
ジェイカトラーは,ダンベルプルオーバーを実施するときのグリップについて,ダンベルの重り部分を手のひらで支えるということはせず,ダンベルの持ち手部分を両手で把持するという方法を紹介しています.この方法は,今回,改めてジェイカトラーは紹介していますが,彼はかねてから,背中に効かすためのダンベルプルオーバーはこのように握ることを推奨しています.
ジェイカトラー解説のダンベルプルオーバーのやり方
ベンチに対して垂直に寝る
ジェイカトラー解説のダンベルプルオーバーのやり方として,まずベンチに対して垂直に寝ることが挙げられます.
特に,山岸選手は,背中に効かせる場合には,ベンチに対して平行に寝ることを推奨していますが,人によってはこのように実施しても広背筋に刺激が入らないと感じている方もいるかと思います.その場合には,思い切って,大胸筋に効かせるダンベルプルオーバーと同様にベンチに対して垂直に寝るようにしてみましょう.
ダンベルの持ち手部分を両手で重なるように把持
ジェイカトラー解説のダンベルプルオーバーのやり方として,次に,ダンベルの持ち手部分を両手で重なるように把持します.
このテクニックが,ジェイカトラーのダンベルプルオーバーで一番重要なテクニックです.このような把持方法にすることによって,ボトムポジションに移行した際に肘が閉まった状態になりやすく,これにより,大胸筋や小胸筋がストレッチすることを防ぐことで広背筋への刺激を優勢にします.
ただ,同時に,肘への負担も大きくなるので,重すぎる重量を扱わないようにし,12回実施できるような重量設定で行うようにしましょう.
ボトムポジションは深く,トップポジションは浅く設定
ジェイカトラー解説のダンベルプルオーバーのやり方として,次に,ボトムポジションは深く,トップポジションは浅く設定します.
ボトムポジションは,広背筋のストレッチを促すために大胸筋を鍛えるダンベルプルオーバーと同様に深めに設定し,一方で,トップポジションは顎の前位というかなり浅めに設定します.大胸筋を鍛えるためのダンベルプルオーバーでは,大胸筋の下部位にトップポジションを設定し,大胸筋の収縮を意識することが一般的ですが,本エクササイズは広背筋狙いであるため,広背筋への刺激が抜けきらないように短いレンジで行うことが重要です.
終わりに…
ダンベルプルオーバーは,私がかなり苦手としている種目の一つであり,その理由としては,多くの人と同様に果たしてどこに効いたいるのかよくわからないということがあっためです.
一方で,今回,ジェイカトラーが推奨するグリップやトップポジションの設定方法で実施すると,広背筋にしっかりと刺激が入ったことを確認することができたため,非常に有効なテクニックであると感じました.