【チャールズグラス解説】もっと大胸筋に効かすための腕立て伏せ

腕立て伏せ ( = プッシュアップ)は,大胸筋及び腕の筋肉を鍛えるための非常にポピュラーなトレーニング種目であり,ナロー,ワイドなど非常にバリエーションが豊富であることでも有名です.

そんな腕立て伏せは,バリエーションによらず,上半身から下半身までを一直線にするのが教科書的なテクニックですが,それに一石を投じる腕立て伏せを見つけました.

今回は,チャールズグラスが解説するより大胸筋に効かすための腕立て伏せを皆さんとシェアしたいと思います!

チャールズグラス解説の腕立て伏せの動画

チャールズグラス解説の腕立て伏せの動画は以下になります.

動画の作成元は,チャールズグラスの Youtubeチャンネルになります.

今回動画ですが,前半は腕立て伏せの解説であり,後半は,チャールズグラスが大胸筋をどの様に捉えているか (= どの様に鍛えるか)について述べられています.

この動画のサムネイルがかなり衝撃的で,私を含め,腕立て伏せを長年実施してきた人ならば,かなり驚くと思います.常識に囚われない,様々なトレーニング方法を思いつくチャールズグラスだからこそ,考えついた腕立て伏せなのかもしれませんね.

チャールズグラス解説の腕立て伏せのポイント

チャールズグラス解説の腕立て伏せのポイントですが,以下の3点になります.

  • 身体を一直線にしない
  • 腕の幅は肩幅
  • ボトムポジションで静止,トップポジションでの切り返し

身体を一直線にしない

まず,身体を一直線にしないことが挙げられます.

冒頭での述べました通り,腕立て伏せは教科書的には身体を一直線にすることが求められるため,これは非常に意外だと思うテクニックだと思います.

具体的には以下の様にセットします.

チャールズグラス 腕立て伏せ セットポジション

つま先はハの字にすることに伴って太もももハの字にし,ふくらはぎと太ももは120度くらいの角度に設定しています.また,この状態にセットするために,壁際で行うことが推奨されています.

ここからは私の想像ですが,この腕立て伏せは,恐らくパイクプッシュアップを元に着想を得たのではないかと思います.

パイクプッシュアップですが,三角筋前部をターゲットとしたプッシュアップであり,これも体を一直線しないことで有名です.

この腕立て伏せは,床に対して上体に角度がついているからこそ三角筋前部に刺激が入ります

三角筋と大胸筋は非常に密接に関連している筋肉になりますから,パイクプッシュアップの上体の角度をマイルドにすることで大胸筋に刺激を入れようとしたのではないかと想像することができます.

腕の幅は肩幅

次に,腕の幅は肩幅であることが挙げられます.

大胸筋をターゲットとして腕立て伏せでは,基本的には腕の幅は非常に広く取ることが一般できですが,今回の腕立て伏せは非常に標準的で肩幅にすることを求めています

これに伴い,腕は身体に対して垂直ではなく,ハの字になる様な設定になっています.

この方法ですが,恐らく,レンジをしっかりと取るという意図があると考えられます.腕の幅を広く取る腕立て伏せは,確かに大胸筋に刺激が入るのですが,腕が伸びきっている分,レンジが十分に取れないという問題点があります (また,これに伴い,トップポジションとボトムポジションの設定がシビアになります.).チャールズグラスをこれを危惧して,あえて,腕の幅については割り切って,仕事量の大きさを求めたのではないかと思われます.

ボトムポジションで静止,トップポジションでの切り返し

最後に,ボトムポジションで静止,トップポジションでの切り返しが挙げられます.

まず,ボトムポジションですが,以下の様になっています.

チャールズグラス 腕立て伏せ ボトムポジション

動画を見るとわかりますが,ボトムポジションで一瞬静止していることがわかります.腕立て伏せの方法によっては,このボトムポジションでの切り返しを素早く行う方法もありますが,大胸筋にストレッチの刺激を入れるために,一瞬静止していることが分かります.ここで重要なのが,「一瞬」ということであり,逆に静止しすぎてテンポが悪くならない様に注意をしましょう.

次に,トッポポジションですが,以下の様になっています.

チャールズグラス 腕立て伏せ トップポジション

腕を伸ばし切る場所にトップポジションを設定し,トップポジションの切り返しを早くすることが重要です.トップポジションは,非常に刺激が抜けやすいため,すぐに切り返すことを意識しましょう.

終わりに…

腕立て伏せというと,盲目的に「身体は一直線」という先入観が強く,逆に今回,チャールズグラスが推奨している様な身体を曲げる手法というのは,やってもないのに「効果が薄い」と断定して実施することはほとんどないと思います (少なくとも,私はそうでした.).

やはり,この様なテクニックをみると,自分自身が当たり前と思っていることの中に落とし穴があるんだなということを気づかせてくれますね.

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