【ビッグラミー解説】意外と高重量ではないビッグラミーの腕トレ

2018年のオリンピア終了後にスポンサー企業をGATからDragon Pharmaに変更したとお伝えしたビッグラミーですが,彼の特徴といえば規格外のサイズでしょう.

そんなサイズを得るためにはかなりの高重量のトレーニングを行っていると思いきや,実は必ずしもそうではありません.

今回は,youtubeで彼の腕トレーニングを見つけたので,今回はそれを紹介させて頂きます!

ビッグラミー解説の腕トレの動画

ビッグラミー解説の腕トレの動画が以下になります.

作成元は,ビッグラミーのスポンサー企業であるDragon Pharmaですね.

本動画は,IFBBプロであるOle Kristian Vaaga (オープンクラスのボディビルダーです)とDmitriy Vorotyntsev (クラシックフィジークのボディビルダー)に対して,ビッグラミーがコーチ役となってトレーニングを行うというものです.

ちなみにOle Kristian Vaagaについては以下になります.


また,Dmitriy Vorotyntsevについては以下になります.

ビッグラミーに劣らず,二人ともとんでもない身体をしていますね.それでは解説に参ります.

ビッグラミー腕トレ内容

以下がトレーニング内容となります.

  • ケーブルプッシュダウン
  • EZバーカール
  • インクラインバーベルライングエクステンション
  • プリーチャーカール
  • ケーブルキックバック
  • ワンハンドダンベルプリーチャーカール

以下では1種目ずつ解説を行います.

ケーブルプッシュダウン

1種目目はケーブルプッシュダウンです.ケーブルプッシュダウンの際に用いているアタッチメントはストレートバーです.

ビッグラミー解説 ケーブルプッシュダウン

ケーブルプッシュダウンは,EZバー形状の手首に負担がかかりにくいものを使う方が多いですが,今回はストレート形状のバーを用いています.ストレートバーを用いるメリットとしては,個人的に,肘を内旋しやすい様に感じています.これにより,三頭筋の外側に刺激が届きやすくなります.一方,手首に負担がかかりやすいため,高重量を扱うのは若干危険です.

トップポジションは,腕と床が平行になる位置です.これより腕をあげるとストレッチが効きやすくなりますが,刺激が抜けやすくなります.あくまでも,ストリクトに刺激を入れ続けるイメージです.

手首ですが,トップポジションで手首を内旋する形で行っています (猫の手を真似する様な感じ).これが,意外と重要で手首の形をこの様に取ることで,ストレッチ感がより一層強まります

レストポーズをとる姿勢ですが,これが最大の特徴となります.ケーブルプッシュダウンのレストポーズは基本的にトップポジションで取ることが多いのですが,ビッグラミー流の方法では,ボトムで伸ばしきったポジションでレストポーズをとります.これにより,レストポーズしている時でも,三頭筋収縮し,刺激を効率よく与えることができます.

ビッグラミー解説 ケーブルプッシュダウン レストポーズ

EZバーカール

2種目目はEZバーカールです.グリップはミドルで,トップポジションは腕と床が平行になるくらいです (イメージとしては,ドラッグカールの方が近いかもしれません).

ビッグラミー解説 EZバーカール

一言でEZバーカールと言っても,方法は色々あります.例えば,ボディビルの全日本チャンピオンである鈴木雅選手は,トップはアゴ付近に設定してもっとチーティングをして挙げます.この方法は,確かに高重量を扱えるというメリットはあるのですが,正直初心者には難しいんですよね.

そんな方には,今回のビッグラミーが教える方法は非常に効果的です.イメージとしては,ずっと刺激を入れ続けるという感じです.

また,レップの取り方も特徴的です.一般的には,高重量をレストポーズを取りながらやる手法が一般的ですが,ビッグラミーはとにかくレストポーズなしで「続けろ!」と言っています.これがかなり効果的で,レップ数は多くなりますが,パンプ感も半端じゃないことになります.

インクラインバーベルライングエクステンション

3種目はインクラインバーベルライングエクステンション (インクラインスカルクラッシャー)です.

ビッグラミー解説 インクラインスカルクラッシャー

この種目の特徴としては,ボトムをおでこに設定しているという点です.そのため,エクステンション系のストレッチが強い感じというよりは,むしろプレス系のイメージに近いです.おでこにボトムを設定することにより,三頭筋の刺激が強く感じることで三頭筋の形を鮮明にイメージすることができ,三頭筋全体に効かすことが可能です.

ただ,デメリットが一点あります.ボトムで肘に負担がかかりやすいということです.そのため,高重量を扱う際には注意してください.ただ,フラットベンチで行うよりは,肘への負担が小さいため,フラットベンチよりも高重量を扱うことができます.

マシンプリーチャーカール

4種目目はマシンプリーチャーカールです.

ビッグラミー解説 プリーチャーカール

マシンプリーチャーカールでは,肘を伸ばしきらないで行います.このため,収縮も意識したトレーニングとなっています.

プリーチャーカールは,フリーウェイトよりもやはりマシンですね.マシンで実施することによって,ストレッチと収縮を効果的に意識してトレーニングすることができると感じています (私はだけかもしれませんが,なぜかフリーウェイトで実施するとなかなか効きにくいんですよね….).

ケーブルキックバック

5種目目はケーブルキックバックです.ケーブル位置は上の方で,腕と身体が90度となる様にセットします.

ビッグラミー 解説 ケーブルキックバック

キックバックは,ダンベルで行うとどうしても振ってしまい,効果的に刺激が届きにくいというデメリットがあります.その点,ケーブルで行うことで,ボトムからトップまで一貫して刺激を与えることができます

三頭筋の仕上げとしては,刺激を抜ききらずに実施することができるためおすすめです.

ワンハンドダンベルプリーチャーカール

6種目目はワンハンドダンベルプリーチャーカールです.

ビッグラミー解説 ワンハンドダンベルプリーチャーカール

この種目もかなりレンジを限定して実施しています.トップポジションは,腕と床が平行となるくらい,ボトムポジションでは,腕とベンチがつかないくらいまで下げています.

腕はベンチに対して斜めになる様にセットし,あくまでも刺激を二頭筋の短刀に入れるという意図でしょう.

最終種目なのにも関わらず,17.5kgで行っていますね汗 (さすが,IFBBプロです….).私も過去にこの種目を行ったことがあるのですが,その時は,レンジを大きく取りすぎて中々うまくできませんでしたが,この様にレンジを限定すれば上手に効かせることが可能かもしれません (結構苦手種目です).

実際にやってみた

実際にこの順番でトレーニングをしました (ただ,最終種目だけはスキップしました).トレーニング時間は1.5時間程度でした.

このトレーニングのメリットとしては,短時間にも関わらず,とんでもないパンプ感を得ることができる点にあります.このメリットを最大化するために,インターバルは短めにしましょう.

ただ,イメージとしては,筋肥大というよりはカットを出すというトレーニングに近いかもしれません.

終わりに…

ビッグラミーの様なとんでもな身体をしているプロのトレーニングでも,重量設定は我々,一般のトレーニング愛好者視点からしても比較的現実的なことが多く,非常に参考になります (ただ,たまにとんでもない重量で行っていますが….).

皆さんも,このトレーニングをレパートリーの一つとして加えてみて下さい!

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