2020年にプロデビューを果たした選手の中でも特に有名だったのが,”MUTANT”ことNick Wlakerであり,彼の最大の長所はそのサイズでした.
アマチュアだったときにサイズで定評のあった彼ですが,プロの選手と同じステージにたっても全く見劣りせず,今後の活躍が非常に期待できる選手になります.
今回は,Nick Walkerが脚トレの後に近況をアップデートしていたため,それを皆さんとシェアしたいと思います!
Nick Walkerの脚トレ後の近況
Nick Walkerの脚トレ後にインスタグラムにアップデートした近況ですが,以下になります.
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今回,インスタグラムに投稿しているのは,ルーマニアンデッドリフト及び,ルーマニアンデッドリフト等の脚トレ (ハムストリングス)を行った後に撮影したと思われるサイド,バックポーズでの脚になります.
まず,トレーニングについてですが,今回,Nick Walkerは,恐らくPrimeの変則的なバーベルのアタッチメントを用いて,約180 kgでのルーマニアンデッドリフトを行っています.このPrimeのアタッチメントは,国内では私の知る限りではゴールドジムのイースト東京にあることは確認しています.
このトレーニングで特筆すべきことは,近年のアメリカの流行である電気的な刺激を筋肉に与えながらトレーニングを行うという手法であり,山岸秀匡選手がyoutubeで動画をアップロードしていたため,皆さんの中でも結構知っている人も多いと思います.他には,私の知る限りでは,Derek Lunsford,Dextor Jacksonも使っていたと記憶しています.
そもそも,筋肉への信号というのは電気信号でやりとりが行われていますから,それを外部からの装置で代用してトレーニングを行うという手法であり,当然のことながら,パンプ感はとんでもない様です.
Nick Walkerの脚のサイズについて思うこと
今回投稿していたNick Walkerの脚のサイズですが,一言で表すならばかなり大きいと思います.
サイドポーズでここまでの脚の大きさを見て,即座に思い出したのが,ビッグラミーになります.
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オンシーズンでビッグラミーの脚はこのサイズ感ですから,オフシーズンではもっと大きくなります.ただ,Nick Walkerの今回の脚のサイズを考えると,Nick Walkerが脚だけならばビッグラミーに肉薄できる可能性は非常に高いのではないかと個人的には考えています.
2021年のオフシーズンで,Nick Walkerはさらなるサイズアップを図ることを画策している様で,実際,今回の調整で体重は300ポンド近くになっている様です.
一つの基準として,ビッグラミーを考えると,ビッグラミーの身長が178 cmであるのに対して,Nick Walkerの身長は170 cmであることを考えると,仕上がり体重で120 – 125 kg位になれば,サイズにおいてビッグラミーと同等以上の戦いができるのではないかと踏んでいます (ビッグラミーのオリンピア 2020での仕上がり体重が約131 kg程度であるためです.).
Nick Walkerがここまでサイズアップに注力するのは,彼がプロデビューしてから1年ということもありますが,ジャッジの潮流も意識しているのではないかと考えます.
オリンピア 2020のジャッジを見ていると,ここ数年のジャッジの潮流よりもサイズを高く評価している印象があり,その際たる例がウィリアムボナックでしょう.彼は,オリンピア 2020でも素晴らしいコンディションを見せたのにも関わらず,順位が5位と芳しくなかったのは,トップ選手と比較した場合において明らかにサイズが不足していることが原因になるのが一つの要因として考えられます.
オリンピア 2020で優勝したビッグラミーと互角に勝負するためには,まずはサイズが必要になるということになり,それを意識してのNick Walkerの今回のサイズアップなのかなという印象です.
終わりに…
Nick Walkerは,元々,脚は非常に強い選手になるのですが,それでもここまで肥大するとは,やはりとんでもない才能を持った選手であると思います.
プロデビューから1年経つ2021年では,彼をぜひ,オリンピアのステージで見たいですね.