アワディブがプロコンテストに出場する理由

Indy Pro 2022,New York Pro 2022で優勝を果たし,2022年は絶好調のBlessing Awodibu (アワディブ)がプロデビューを果たしたのは2021年です.

彼は,プロデビューする前から,SNSで大きな人気を集めており,彼のインフルエンサーとしての側面を考えると,必ずしもプロで戦う必要はありませんでした.

それでは,彼はなぜコンテストに出場するのでしょうか?

今回は,アワディブがコンテストで戦う理由を述べた動画を皆さんとシェアしたいと思います.

Blessing Awodibu (アワディブ)とは

Blessing Awodibu (アワディブ)は,1991年,アイルランド生まれのプロボディビルダーです.身長は,177.5cm,体重は約107 kg-111 kgです.

彼は,冒頭でも述べたようにSNS上で大人気であり,プロテインを神の粉と言っているコミカルな動画を多くの方は一度は見たことがあるのではないかと思います.

SNSでは大人気ですが,実は出場したコンテスト歴はそこまで多くありません (だからこそ,彼はサイズももちろん他選手と足りませんが,コンディションも正直いまいちです.).彼は,2017 IFBB Diamond Cupのオーバーオールで優勝してIFBBプロカードを取得し,そこから,4年後のIndy Proでプロデビューを果たし3位に入賞しました.また,同年のNew York Pro 2021では6位に入賞しました.

プロデビューの年の成績としては悪くありませんが,彼が2017年にプロカードを取得し,プロ初戦まで4年間の時間があったことを考えると,2021年の成績は不本意であったに違いありません.

アワディブがコンテストに挑戦する理由を語った動画

アワディブがコンテストに挑戦する理由を語った動画は以下です.

動画の作製元は,Generation Ironです.

今回の動画の長さは7:08です.

アワディブがコンテストに挑戦する理由

アワディブがコンテストに挑戦する理由は,彼がボディビルディングに対して情熱を持っていると述べた上で,ボディビルディングという競技を変革するという目的があるためであると述べています.

これはどういうことかと言うと,アワディブはボディビルディングという競技に対して”ドラマー性”を持ち込みたいということを述べています.スポーツでの”ドラマ性”と言うと,真っ先に頭の中に出てくるのがWWEですが,WWEの様に,ライバルやトラッシュトークを含めたドラマ性を持ち込むことで,観客にとってよりエンタメ性が高い競技になると信じています.

このドラマ性の実現可能性について,少なくとも,古くはボディビルダーの間でライバル関係がありました.最近のものだけ考えると,2000年代前半のRonnie Coleman (ロニーコールマン)とJay Cutler (ジェイカトラ―),2010年代前半のPhil Heath (フィルヒース)とKai Greeneがその代表的なものです.

以上の様なライバル関係がボディビルディングという競技を非常に面白くしていたことも事実であり,それをアワディブは目指そうとしている様です.

実際に,アワディブがこれまでに出場してきたコンテストを考えると,特に2021年のコンテスト前にはNick Walkerを挑発するシーンが非常に多く見られ (結果は惨敗しましたが…),これはアワディブ自身が自身の目指すボディビルディングのコンテスト像を作るために意図的にやっていたということが分かりますね.

以上を実現するためには,コンテストで出場し,良い成績を残すことで自身が広告塔になるという役割を考えており,その辺は,インフルエンサーらしい考え方だと思いました.

終わりに…

彼の意見については賛否両論が分かれるところですが,実際に,近年のボディビルディング界隈では昔の様なライバル関係というのは中々見られず,視聴者からするとエンタメ性が低下しているというのも事実であるため,彼の考えについては一理あるのかもしれませんね.

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