Shaun Claridaの方がNick Walkerより良い?

Shaun Clarida アーノルドクラシック 2023

オリンピア 2020,2022の212 lbsクラスのチャンピオンであるShaun Claridaは,2022年シーズンからオープンクラスのコンテストにも挑戦しており,アーノルドクラシック 2023 in コロンバスオハイオでもオープンクラスに挑戦します.

その中で,Shaun Claridaが近況をアップデートしていたので皆さんとシェアしたいと思います.

Shaun Claridaとは

Shaun “The Giant Killer” Claridaは,1982年アメリカ生まれのプロボディビルダーです.身長は,157.5 cm,体重は79.4-83.9 kgです.

彼は,身長が低い選手が多いと言われているボディビルダーの中でも,特段に身長が低く,その身長は157.5 cmになります.このため,主戦場は212 lbsクラスになり,彼はステージの上で身長は最も低い選手になるのですが,その身長で多くの身長の高い選手を破る姿から彼のニックネームは”The Giant Killer”とされています.

彼は,2005年からコンテストに出場し始め,2012 National Bodybuilding Championshipsでプロカードを取得しました.その翌々年からプロコンテストに出場し始めるのですが,そこからはかなり苦戦を強いられた印象が強いです.オリンピアには2015年に初めて出場しましたが16位に終わり,当時の彼はオリンピアに出場したものの,そこまで大きくなかったのが記憶に残っています.

躍進の年となったのが2018年であり,この年にNew York Proで優勝し,オリンピアでは過去最高の7位に入ります.この当時,まだ彼に大きく注目していませんでしたが,翌年のオリンピア 2019では驚愕のコンディションで3位に入賞し,オリンピア 2020では初優勝を飾ります.オリンピア 2021ではDerek Lunsfordに敗れ2位になりますが,両者の差は僅差であり,低い身長ながらこれだけの成績を残しているShaun Claridaは凄まじい選手としか言いようがありません.

彼は,基本的には212 lbsクラスを主戦場にしており,多くの選手が体重制限ギリギリで仕上げてくる中で,彼は体重にかなり余裕をもって仕上げてきます.ただ,外から見た感じは「あの低い身長にどれだけ筋肉が詰まっているのか」と良く評価され,Mini Ronnie Colemanとも形容されることがあります

Shaun Clarida,脅威的なサイドポーズ

今回,Shaun Claridaが披露した近況は以下になります.

このような撮影の仕方だと,Shaun Claridaの弱点でもあり,長所でもあると言える身長の低さというのがあまり目立たないということがわかります.

それにしても,このサイドポーズですが,上半身の充実ぶりは目を見張るものがあり,ミッドセクションもしっかりとコントロールされ,大腿四頭筋のストリエーションもしっかりと入っていることから,「圧巻」という表現が正しいと思います.

Shaun ClaridaとNick Walkerを比較すると

今回,Shaun Claridaが披露したポージングですが,奇遇にもNick Walkerもほぼどうようのポージングを行っています (Shaun Claridaの方が後の投稿であるため,Nick Walkerのポージングに合わせてきた可能性もあります.).

両者共に非常に素晴らしいですが,コンディションについてはShaun Claridaの方が良いということが言えます.両者ともに,コンディションで勝負できる選手なのですが,やはり,Shaun Claridaの上半身のバスキュラリティはNick Walkerwも凌駕しています.

また,今回の画角で比較すると,両者の全体的な身長がほぼ同様の比較になるため,このままだとShaun ClaridaのサイズがNick Walkerとほぼ同様と見ることもできます.ただ,これに関しては,両者がステージで横に並んだときにはまた違ったように見えると思います.

Shaun Claridaはアーノルドクラシックの結果次第でオープンに転向?

以上から,Shaun Claridaがアーノルドクラシック 2023 in コロンバスオハイオに向けてかなり順調に仕上がっていることがわかりますが,どうやら,彼はアーノルドクラシックで優勝すればオープンクラスに転向するプランもあるようです.

動画の作成元は,大人気筋トレyoutubeチャンネルであるNick’s Strength and Powerです.

今回の動画で紹介されているのは,元々はMuscle and Fitnessのインスタグラムのストーリーに投稿されたものであるようです.

今回の動画で彼は以下のように述べています.

You’ll probably be the first to hear this right, absolutely. At this point, if I can beat number three in the world, number six in the world, number nine in the world – that just tells me I belong on that stage. I’ve always said timing is everything. Obviously, I qualified for the Open Olympia this past year.

Again, I knew I could have gone there, but I just wasn’t ready for it and at the same time I wanted to get another 212 title under my belt to make it two. But if things go well at this year’s Arnold and I somehow pull off the win there, I think fans will see me on the Open Olympia stage. I think they want to see it

恐らく,最初に聞くことになるでしょうね,絶対に.世界3位,6位,9位を倒すことができたなら,それは私がそのステージに立つべき人間だということを物語っています.私は常々,タイミングがすべてだと言ってきました.もちろん,2022年もオープンオリンピアの出場権を獲得しました.

でも,まだ準備ができていなかったし,212のタイトルを2つ取りたかったんです.でも,もし今年のアーノルドでうまくいって,どうにか優勝することができたら,ファンは私がオープンオリンピアのステージに立つのを見ることになると思うんです.ファンもそれを望んでいると思います.

今回,彼が述べている世界3位,6位,9位は,Nick Walker,Samson Dauda,William Bonac (ウィリアムボナック) を指します.彼らは,アーノルドクラシック 2023 in コロンバスオハイオに出場する予定である選手であり,彼らを倒して優勝できれば,オープンクラスでも十分に戦えるということになります.

このため,彼らに勝つことができ,優勝することができればオープンクラス転向に転向することを今回示唆しているのですが,現状のShaun Claridaの仕上がりを見る限りでは,可能性はかなりあるのではないかと感じてしまいます.

終わりに…

Shaun Claridaですが,212 lbsクラスではもはや圧倒的な強さであり,このまま出場していればFlex Lewis (フレックスルイス)が記録した「7勝」を塗り替える可能性もあると思います.その中で,オープンクラス転向を模索しているのは,飽くなき探究心故であり,身長160 cmにも満たない彼がオープンクラスのトップ選手を倒すとなれば,非常に興味深いですよね.

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