筋トレをする時間帯は朝が良いのか,それとも夜が良いのか

筋トレをするのって,朝が良いの,それとも夜が良いの?」という疑問を持つ多くは学生だと思います (お仕事をしている方や,家事をなさっている方は空いた時間にトレーニングに行くというのが定番であるため,朝が良いのか夜が良いのかなんて言ってられないと思います.).

ただ,土日は比較的時間がある方が多いと思うので,トレーニング効果を最大限にするために,前述の問いの答えの時間帯でトレーニングをするのが良いと思います.

今回は,筋トレをするおすすめの時間帯について,みなさんとシェアしたいと思います.

交感神経と副交感神経

まず,皆さんに知っていただきたいことが,人間には交感神経と副交感神経を総称した自律神経というものがあるということです.自律神経とは,我々の意識から独立して働いており,例えば,心臓なんかは私たちが意識しなくても動いていますよね.筋トレの最適時間を考えるには,まず自律神経,特に交感神経と副交感神経について考えることが肝要となります.

交感神経とは,簡単に言うと私たちの身体を動かそうとする自律神経」です.筋トレで言うならば,ワークアウトを行うことは交感神経を働いており,交感神経が優位な状態のときにトレーニングを行うとトレーニング効果が高まります

一方,副交感神経とは,簡単に言うと私たちの身体を休めようとする自律神経」です.睡眠時に主に副交感神経が働いており,副交感神経が優位なときに休息を行うと,回復の効果が高まります

以上をまとめますと,交感神経が優位なときにトレーニングを行い,副交感神経が優位なときに休息をとるのがベストなトレーニング手法となります.

トレーニングをするのに最適な時間は

それでは,トレーニングをするのに最適な時間はいつになるのでしょうか.

答えは,11:00位から15:00位がベストであると言えます.理由は以下の通りです.

交感神経と副交感神経は,どちらか片方が働いているという状態は存在せず,常に両方が働いています.それが,時間に伴って,どちらが優勢か変わってきます.それを表したのが以下のグラフになります.

出典:https://www.kenryouin-group.com/jiritusinkei-midare.html

以上のグラフでは,日中は交感神経が優勢となり,夜間は副交感神経が優勢となるということを示しています.すなわち,先ほど説明した通り,交感神経が優勢になる時間帯にトレーニングを行うとトレーニング効果が高まるため,日中にトレーニングを実施した方が良いという結論になります.特に,交感神経の働きが極大値を取っているのは,13:00位から15:00位にであるため,そこにトレーニングの時間が含まれていることが望ましいと言えます.

一方,副交感神経は,夜間に優勢になるため,夜間はしっかりとした休養をとることが推奨されます.特に,24:00あたりには副交感神経の働きが極大値を取っているため,トレーニーは24:00には寝た方が良いということですね.

以上をまとめますと,トレーニングは11:00-15:00の間に行い,24:00には寝るということがトレーニーにとってはベストな生活です.これは,言われてみると当然ですが,例えば,夜勤の仕事を行っている方は注意が必要です.夜勤の方の中で,仕事終わりにトレーニングを行っている方がいらっしゃいますが,今回の考察から言えることは,夜勤の終了時刻が夜中の3:00とかならば,早く帰って就寝し,翌日の日中にトレーニングをした方が効率が良いということです.

それでも,夜にしかトレーニングできない人に注意

とは言いつつも,冒頭で述べた通り,仕事や家事で夜にしかトレーニングができないという人が多いと思います.そういうときは,あえて割り切って考えて夜にトレーニングを行うのでも良いと思います.

ただ,夜にトレーニングする方に一点注意が,プレワークアウト系のサプリメントの摂取は極力控えた方が良いかなという印象です.これは,プレワークアウト系のサプリメントの多くは,カフェインが含まれているため,夜に摂取してしまうとトレーニング中には良いのですが,寝る時に寝付けが悪くなり回復の妨げとなってしまうためです (私も,夜に興奮性のプレワークアウト系のサプリメント (カフェインが含まれているもの (250 mg))を摂取していたことがあるのですが,かなり寝付けが悪かったです…..).

ただ,プレワークアウト系のサプリには,非興奮性のもの (=カフェイン等が含まれていない)があるため,どうしてもプレワークアウト系のサプリを摂取したいならば,それを選択するのが良いと思います.

終わりに…

トレーニングの時間,睡眠の時間には,双方に最適な時間がありますが,多くの方はそれに準じることが難しい人が多いと思います.

肝要なことは,「少しでも良いから続ける」ということですので,難しい人は細かいことを考えすぎずに続けていくことが重要だと思います.

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