衝撃的なニュースが入ってきました.
オリンピア 2018でミスターオリンピアに輝いたShawn Rhoden (ショーンローデン)が死去しました.
今回は,このニュースを皆さんとシェアしたいと思います.
ショーンローデン死去の情報
ショーンローデンが亡くなったという情報ですが,以下の動画で知りました.
動画の作成元は,Nick’s Strength and Powerになります.
ショーンローデンの死去ですが,かなり驚きました.
2022年シーズンに向けて,彼が290 lbs (= 約132 kg)の体重に達したという以下のインスタグラムが投稿されたのが2021/10/24だったため,2022年にショーンローデンが復帰する可能性が高いのかのしれないと思った矢先に今回の情報が入ってきたためです.
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ショーンローデンが亡くなったのは2021/11/06の様であり,これは,彼のコーチであるChris Acetoもこの情報について確認している様です.
とにもかくにも,この情報が発表された2021/11/07の3日前である2021/11/04には以下の様な投稿をしているため,本当に彼の死は突然でした.
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ショーンローデンの死因
ショーンローデンの死因ですが,心臓発作である様です.
心臓発作ですが,ボディビルダーの死因としては最も多く,死には至らなかったケースも含めると相当な件数があると思われます (実際に,例えば.2021年8月に亡くなったJohn Meadowsも死因は心臓発作ではありませんが,過去に心臓発作を患ったことは非常に有名な話です.).
ボディビルダーが心臓に問題を抱え易い理由として,”バズーカ岡田”こと,岡田隆先生は以下の様に述べています.
全体の筋肉量が多すぎると、心臓への負担もあると思います。たくさんの筋肉に血液を送るため、また筋トレ中に硬くなった筋肉に血液を送り込むために、心臓は頑張って拍動する力を強めます。すると、心臓の壁(心筋という筋肉)は内腔に向かって厚く筋肥大する、求心性筋肥大を起こすことがあります。さらに、血管がしなやかではなく、硬くなる方向に変化することもあり得ます。
引用:「ムキムキの筋肉」は健康に良くないって本当? “健康ファースト”で体を鍛える方法 (最終閲覧日:2021/11/07 18:40)
一般的にレベルのトレーニーなら問題ありませんが,IFBBプロで,かつ,ミスターオリンピアを獲得する様な選手であれば筋肉量は一般人の比較にはないレベルにあり,だからこそ,心臓にかかる負担も尋常ではないということになります.
特に,今回,ショーンローデンはオフシーズンにあり,かつ,彼の体重は前述した様に290 lbs (= 約132 kg)を超えていたわけですから,心臓により負担がかかっている状態になっていたのだと考えられます (ショーンローデンはコンテスト時の体重が約110 kg程度と言われていますから,そこから20 kg以上重いことになり,これによる心臓の負荷はとんでもないものだったと思います.).
終わりに…
ショーンローデンが突然のスキャンダルにより,オリンピアの出場権が剥奪されたのが2019年になり,そこから,私も含めて多くのファンが彼のカムバックを期待していた中で今回のニュースが入り,驚きとともにショックを隠すことができません.
彼が2018年に当時,7連覇していたPhil Heathを破った身体は非常に素晴らしく,あの身体,あのコンディションを再現できていれば,2019年も連覇していた可能性が非常にた高く,だからこそ,多くのファンは彼のカムバックを期待していました.
今回のショーンローデンの死去の情報を受けて,やはり,IFBBプロリーグ全体で,現役選手,及び現役を引退した選手の心臓発作の問題というのは非常に大きな問題であり,これにはリーグ全体で取り組んでいく必要があるのではないかと感じました (似た様なケースとして,NFLでは引退後の選手の多くがタックルに伴う脳震盪により,脳に何らかの後遺症を抱えていることが問題視されています.IFBBプロリーグで問題になっている心臓発作は,生死に直結するため,余計に厄介であるとしか言いようがありません.).
それにしても,46歳で亡くなるというのは,早すぎるとしか言いようがありません.
ご冥福をお祈りします.